アニメ顔にルネサンス時代のボディ?大矢一穂の個展「Re:presentation−心的表象の絵画−」を7/5~7/17までMEDEL GALLERY SHUで開催
自分自身が見聞きしたこと・経験したこと・感じたことの中から、整理のついた感情や行動を絵に描き、「私は世界をこのように見ました・感じました」と表象するのが私の絵画です。
今回の展示作品のほとんどで、「見る」人物・目線が多く描かれています。その人物像の多くは自画像の様なものです。つまり「見る」自分の姿を「representation」することで、自分自身を客体化し、外の世界にどの様に位置付けるべきかを探っているのだと思います。
私の場合は自分の身に起こったことをそのまま絵にしているわけではありませんが、作品内の人物の感情や、人物同士の関係性は、私の見たこと・感じたことを抽象化・絵画化したものです。
今回の展示作品は、今までよりも自己治癒的な作品が多いと感じ、心理学に基づいた展示タイトルをつけました。現代日本において「大矢一穂」という人間がどのように生き、その物語を絵画として表現したのか、そしてその表現は私自身をどのような地点へ導いてくれたのか、展示にてご覧いただけますと幸いです。
大矢一穂
絵の具や筆の使い方に新たな工夫を施し、よりダイナミックに、そしてより物語性を強化した本展の作品群、是非ご高覧願います。