【熱海 土石流】テンカラセン 「コミュニティカフェ」開設に向けて クラウドファンディングで支援募集開始
を営んでいましたが、土石流により大量の土砂が店舗兼自宅に入り込み、水道やガスが止まってしまいました。なんとか土砂をかきだしたものの、とてもすぐに店を再開できる状況ではありませんでした。
そこで高橋さんは「それなら自分にできることをやろう」と、翌日から仲間とともに在宅避難している近所の高齢者の方などに支援物資を届けながら、困りごとを聞き取る活動をはじめました。ボランティア経験などはありませんでしたが、毎日ひたすら目の前の困っている人や問題に向き合いながら、ニーズに一つ一つ応えようと努めてきました。一方で、活動を重ねるほどに「まだまだやれることがある」という思いが強くなり、土石流発生から3カ月目の10月3日に、15人の地元の仲間と任意団体「テンカラセン」を立ち上げました。
団体名には、“点”と“点”が結びついて“線”となり、誰もが“縁”で結ばれるようにという願いが込められています。
「あの日まで、当たり前だった日常を取り戻したい」。
最悪の出来事が起きたからこそ、そこで生まれた人のつながりや思いを大切に育みながら、誰もが暮らしやすい伊豆山をつくる。
それがテンカラセンの願いであり、活動の目的です。