時価総額世界一「エヌビディア」を解説する初のビジネス教養書9/25発売
から、そのチップの性能を十分引き出すためのソフトウェア(CUDA)の開発まで、システム化するために必要な技術を盛り込んだソリューション全てを提供できることです。その現在を実現させたCEOのジェンスン・フアン氏について著者は、エヌビディア社の幹部の言葉を引用して、「10年単位でものを考える人物」だと述べています。今のAI技術は2012年のAlexNet がきっかけで進展し、10年後の2022年には大量のデータを学習させた生成AIのChatGPT が登場しましたが、その後のAIブームを予見していたフアン氏は、それに必要不可欠なGPU開発ができる優秀な人材をいち早く投入していたからです。この対応はエヌビディアのエンジニアたちを熱狂させ、「我々でしかできない技術で社会の課題を解決する」という企業理念のもと、彼らによって未来は大きく変わろうとしています。
■エヌビディアが支えるAI社会の未来
現在エヌビディアは世界各国の政府や民間企業1137社と提携して事業を展開しています。本書に挙げられているだけでも、半導体製造のTSMCだけではなく、電子機器製造請負サービスの台湾鴻海精密工業(中国法人フォックスコン)