ひとり芝居の先駆者・五十田安希 『語りかけるハムレット』満を持して再演決定 カンフェティで限定割引チケット発売
丸 1 年間の空白は辛いものでした。五十田安希の年齢を考えると残された上演機会は限られます。「次のひとり芝居は今のかたちで上演できる最後になるかもしれない」そう思った時、第一番目に『語りかけるハムレット』の再演を果たしたいと考えました。
五十田安希と三島由紀夫著「ハムレット」との再会
イングランド中部に位置するバーミンガムは産業革命時代はロンドンを凌ぐ英国一の豊かな都市でした。その富を結集し設立されたバーミンガム市立図書館(Birmingham City Library)に世界一の蔵書コレクションを誇るシェイクスピア図書館があります。
30年以上前にこの図書館から五十田安希にレターが届きました。その前年に五十田安希が行った英国公演の上演写真を収蔵したいとの要請でした。舞台写真を送ったところ「展示を見に来ないか」とお招きを戴きました。
渡英して図書館を訪ねると五十田の写真はロイヤルシェイクスピアシアターの舞台写真と隣り合わせの展示で嬉しく拝見しました。しかしそれ以上に感激したのが通常は見られない貴重なシェイクスピア関係蔵書の何百年分もの書庫を見学させて頂けたことでした。初版本や大型本、装丁も挿絵も素晴らしいものばかりでした。