くらし情報『THEATRICAL LIVE 『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』開幕』

2023年9月8日 22:00

THEATRICAL LIVE 『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』開幕

ある日草介は菅原りこ扮する少女・とわに助けられ、不可思議な体験をする。一方、浜中演じる下級貴族の妾の子・光蔭は、なぜか草介のことが気にかかる。そんななか、草介と光蔭、とわの3人の運命を決める出来事が起こるーー。

幕が上がるとまず驚かされるのが、舞台を満たすロックのリズム。“THEATRICAL LIVE”と銘打つ通り、舞台上にはミュージシャンが控え、演者がバンドの生演奏で歌い踊る様子はさながらロックミュージシャンのライブのよう。平安時代とロックという意外性も面白く、イマジネーションをかき立てる。

上演台本・演出は数々の朗読劇やストレートプレイの脚本演出で知られる鈴木勝秀。いわゆる会話劇とは違い、その台詞回しは独特だ。
演者が長台詞を繰り出しては、シーンや役どころ、想いの丈をモノローグのように語り上げていく。しかもキャストは4人のみで、平安時代という千年の幕開けを描写する必要がある。役者にとって力量が試されるステージといえよう。

THEATRICAL LIVE 『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』開幕


草介はどんなに人々から虐待されようと、うつほ(からっぽ)で痛みを感じないという。それを辰巳は屈託なくピュアに演じてみせる。“誰とも関係をもたなければ心の苦しみはない”だから“名もない草になりたい”と訴え、“私は何も感じません!”言い切る辰巳の笑みはおだやかで、それだけに切ない。

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