日本古来の四季折々の美しさをバレエで表現 大和シティー・バレエ『雪月花』上演決定 日本舞踊や和楽器演奏も交えたオリジナルダンス作品
「見る人のその時の心の状態により様々な印象を与える月。満月や半月、三日月など見え方が変わる月には特別なパワーを感じる。この月に感じる神秘的世界観をテーマに、月明かりに吸い寄せられ照らさる身体。そこに集まった人達の意識が、交錯し色々な関係性が生まれては消えて生まれては消えて。やがてひとつの流れになって行く様を舞踊作品にしたいと思う」by二見一幸
小出顕太郎
花「桜の森の満開の下」
近年、日本の物語をモチーフに大和シティー・バレエとクリエーションを重ねてきた池上直子が、坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」を美と残酷さをモチーフに展開する新作。
ジャンルの異なる二人の主役、藤間蘭黄・本島美和の円熟した演技が、劇場の空間を忘れさせます。
「この作品は、妖しくも欲望のままに生きる美しい女と、惚れた女に翻弄される山賊の物語です。原作は坂口安吾の『桜の森の満開の下』ですが、梶井基次郎の「桜の樹の下には」の「桜の樹の下には死体が埋まっている」の一説もインスピレーションにとりいれています。
また、構成や振付に対比を多く用いています。
美しさと残酷さ
色気と狂気
優しさと服従
本能とエゴ
これらは全て表裏一体。