岸田戯曲賞最終候補作品 社会問題を笑いも交えて描くONEOR8『連結の子』 文学座での初演から11年ぶりの上演決定 カンフェティでチケット発売
由紀夫はとある罪を犯し、出所後は直哉の元で同居することになっている。
密やかに暮らすことのできない現代、由紀夫の噂が町中に広まり始めると、
家族の抱えていた“罪”までも露わになっていく。
電車の連結とは勝手が違い、家族の連結がうまくいかない。
出所からの1年を描いた、とある家族の“罪”の物語。
ONEOR8(ワンオアエイト)について
ONEOR8(ワンオアエイト)は、田村孝裕、恩田隆一、和田ひろこ、野本光一郎、冨田直美、伊藤俊輔、山口森広の計7名で構成される劇団。1997 年(平成9年)に池袋の専門学校舞台芸術学院の演劇部本科の卒業の際に旗揚げ。2003年に初の新宿THEATER TOPSに進出。自転車店、中華料理屋、幼稚園の職員室など、ありふれた日常的空間を舞台に、登場人物の多くは地味でどこか弱さのあるキャラクターで、普段は目を向けられることの少ない者や弱き者を打ち消すことなくたとえほとんどセリフのない役であっても、その内面の本質を見つめることを忘れない作風で高い評価を得ている。
時にやさしく、時にあらわに、時に笑いをもって人間を描写し切なさややるせなさといった感情を紡ぎ出す会話劇は、その独特で柔らかな空気で客席を包み込む。