今ここからがスタート、世界中に届くような歌を 「上田正樹R&B BAND Special Guest:永井“ホトケ”隆・山岸潤史」 公演に向けて、上田正樹インタビュー公開!
『あなたにとって音楽とは何ですか?』って聞いたら『“血”のようなもの』って答えたんです。歌や演奏からいろんなものを感じたり、学んだりしました。まだ“血”まではいかないかもしれないけど、今、僕の皮膚の下に“音楽”がある感じはします。体の一部になってきたかなって」
――今回のライブも含め、近年ますます積極的にステージに立たれている印象があります。
「僕も75歳になりましたし、周りの仲間のミュージシャンが亡くなったりすることもありますから、やれるうちはライブをやろうと思っています。生存確認みたいなところもありますね(笑)。それと、今、声の調子がいいんです。20代の終わり頃、アメリカのボイストレーナーに教わったことがあって、『背骨を使え』って言われたんです。
当時は、『どういうこと?』って感じだったんですけど、50代になってから、ステージで歌ってる時に分かったんです。『背骨を使うってこういうことやったんか!』って。そこから声が出るようになって、70超えてからも声の調子はどんどん良くなってて、『今が一番声出てる』って言われるんです。なんか、50年くらい経って、自分の中で“R&B”というベーシックが出来上がったような気がしますし、声の調子もいいですから、本当、今ここからがスタートやと思ってます。