韓国で20万部突破のベストセラーがついに日本上陸! あの日、あのとき、ありふれた瞬間を愛おしく思い出す共感エッセイ
◆テーマは”出会いと別れ”、そして“人”という存在
人は生きていると誰でも傷つくことがあるはずです。ときには、特別なことがなくても、一人で傷ついたりすることも。
その傷の理由を探ってみると、結局、すべて人と関連があるということに気づかされます。友達、家族、恋人という存在には、幸せにさせてもらうこともあれば、傷つけられることもある。離れたいと思うときもあれば、ずっとそばにいたいと思うときもあるものです。
だから著者は、矛盾する気持ちも含めてすべての事実を受け入れ、まわりを見渡す。隅っこに押しやりたいけど、限りなく近づきたい存在。ときには自分を痛みの中に押し込めたりもするけど、生きる理由を与えてくれることもある存在。
そんな存在をいちばん温かいまなざしで眺める練習をします。
本書には著者のそういった過程が、自分自身や他人に関する「出会いと別れ」、そして「人」についての話として盛り込まれています。タイトルの「アンニョン」は、韓国語で出会いにも別れにも使う言葉です。その言葉どおり、本書は出会いの喜びや大切な人と共にある幸せにはじまり、最後に別れの章で締めくくります。
痛みと向き合うには勇気が必要ですが、それを受け入れる成熟さを学びながら、幸せだった時間を大切にしまっておくことができれば、またいつでもはじめることができるのです。