韓国で20万部突破のベストセラーがついに日本上陸! あの日、あのとき、ありふれた瞬間を愛おしく思い出す共感エッセイ
世の中にはそこに置いてくることで、初めて永遠の美しさを湛えるものがあります。かつての愛、かつての幸せ、かつてわたしたちのそばにあったもの。―P.39
あなたという文字がうまく消えません。あまりにも濃く、力を込めて書いたせいでしょう。
あらかじめ教えてくれたらよかったのに。全部消さなければならないかもしれない、と。―P.44
もしかしたらほんとうに大人になるということは、涙を飲み込む方法ではなく、泣くべきときに泣くことができる勇気を学んでいくことなのかもしれない。 ―P.53
愛に傷つかない方法は、ひとつだけ。
見返りを求めることが、愛を差し出す目的にならないこと。何かにとりつかれたように、否応なしに誰かを愛するようになっても、自分が差し出す心を取り返そうとしないこと。「わたしはあなたを愛してる」。この文章にはいかなる条件もつけてはいけない。―P.237
愛は変わらないという言葉は嘘だ。愛はいつでも変わる準備ができている。―P.293
【目次】
はじめに日本の読者のみなさんへ
Part1わたしたちへアンニョン、大切な人
Part2わたしへ食事のメニューを選ぶことだって難しいのに、人生の選択が簡単なはずがありません
Part3あなたへ傷を確認する
Part4愛にあなたの宝石を盗まれないようにしよう
Part5別れにある愛は別れの前に終わる
【著者プロフィール】
チョン・ハンギョン
エッセイ作家。