ヒュー・ジャックマン主演作。若きカリスマ政治家の失脚劇を描くサスペンス。 「フロントランナー」 4月9日（土）よる7時～BS12 トゥエルビで放送

ハートは選挙戦中、マイアミで知り合った女性ドナ・ライス（サラ・バクストン）をワシントンに呼び、自宅に招き入れたことをマイアミ・ヘラルド紙にすっぱ抜かれる。だが、大統領候補に問われるのは政策でプライベートは別問題という意識から、ハートはヘラルド紙の取材方法に抗議。かえって問題を大きくしてしまう。妻子があるハートに対して、不倫を責める声が広がる…。
監督は『マイレージ、マイライフ』などのジェイソン・ライトマン。『ゴーストバスターズ』シリーズのアイバン・ライトマン監督が父で、息子のジェイソンも、２月に日本公開された『ゴーストバスターズアフターライフ』の監督を務めた。
登場人物を実名で描いた『フロントランナー』は、各自の内面に深入りせず、記録に残っている行動や言葉を客観的に映像化した演出が特徴だ。そのことによって、この出来事に対する価値判断は、一人一人の観客にゆだねられることになった。
８８年１１月投票の大統領選で、民主党のデュカキス候補は、共和党のブッシュ候補に敗れた。もし、ハートが民主党の候補者になっていたら、結果はどうだったのだろうか。４年ごとに行われる米国大統領選挙が、世界中の人々に注目されるのは、大統領が持つ絶大な権力や影響力に加え、その過程にこうした人間ドラマが存在するからだろう。