2022年6月28日 10:00
【新刊】魚住陽子が遺した6つの物語『夢の家』(魚住陽子 著 駒草出版)
、その他2編を加えた全6編を収録。
静謐でありながら、その奥に潜む生々しい感情(後悔、諦め、憎しみ、愛、失望、希望など)をしっかりと見つめ、自らに向き合う強さを感じる作品群は、作者独自の世界観にあふれています。また、病を抱えながら暮らし、創作を続けてきた作者ならではの死と生についての鋭敏な感覚も、そこここに散見され、はっとさせられるものがあります。
作者が晩年取り組んでいた俳句のエッセンスやどの作品にも登場するたくさんの草花、そして何気ない生活風景の描写にも魚住ワールドともいうべき美意識が感じられる短編集。ファンの方はもちろん、足を踏み入れたことのない方にもぜひこの世界観に触れていただきたい一冊です。
推薦のコメント
遠ざかってゆく者と残される者。
魚住文学はその間に横たわる暗がりへと読者を誘い込む。他のどこにもない小説が、そこに映し出されている。
ーー小川洋子 (帯コメントより)
<目次>-----------------------------
・物置に蝶が来ている
・萌木色のノート
・夢の家
・シェード
・郭公の家
・旅装
・あとがき(加藤閑)
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【著者紹介】
魚住 陽子(うおずみ・ようこ)