ロンドン初演、映画化もされた人気戯曲『CLOSER』、PLAY/GROUND Creationにて上演決定 カンフェティでチケット先行発売
アリス、ダン、ラリー、アンナという魅力的な4人の登場人物を、ナタリー・ポートマン、ジュード・ロウ、クライヴ・オーウェン、ジュリア・ロバーツというスーパースターたちが演じ、日本を含む全世界でヒットしました。日本では、1999年に鵜山仁さんの演出で、2010年には鈴木勝秀さんの演出で上演されています。
インターネットやSNSの普及、そして新型コロナウイルス感染症の蔓延により、以前と比べ、他者との間の距離に広がりが生まれています。この距離感がもしかしたら健全で適切な距離なのかもしれないと思いつつ、昭和生まれの僕は淋しさを感じてしまう部分もあります。
『CLOSER』の登場人物たちは、物理的にも精神的にも非常に近い距離にまで近づいていきます。近づくことによって見えてしまうもの、または逆に見えなくなってしまうもの。見えているものは果たして真実なのだろうか。実はそれはすべて嘘で、真実は隠されていて見えないのではないだろうか。
彼らは悩み、お互いを愛すると同時に激しく傷つけます。
互いに近づいたからこそ生まれてしまう葛藤は、滑稽であるのと同時に愛すべき人間の一面であるように思えます。誰もがきっと似たような面を内に抱えていると思います。