山下智久に水嶋ヒロ…ヘアトレンドの象徴だったメンズパーマの現在、単なる“オシャレ”から“コンプレックスの解消”まで網羅
(佐藤さん/同)
佐藤さんによればパーマは発祥時より、おしゃれに加えて“整える”ことが前提にあったと言う。清潔感もそうだが「パンチパーマもシルエットが整っている。身だしなみとして発展していき、そこから柔らかさにつながる。その後00年代までは、はねさせたり、ふわっとさせるオシャレ感が強まって流れてきた印象です。スタイリング剤をつけずに作り込みすぎず、かき上げても戻って来る、といった形ですね」
■外国人の髪型の模倣から日本人向け髪型へ、芸能人の模倣から美容師が提案する髪型へ
フォークソング時代に流行ったロン毛パーマは“外国人のくせ毛”への憧れも強かったのではないかと言う。そして80年代から徐々に、日本人と外国人の顔の骨格の違いを分析し、日本人の骨格に合わせて流行りの髪型を実現させていく、つまり“日本人らしさ”が髪型の中に生まれ始めた。「欧米人と比べて日本人は絶壁であったりはちが張っていたり、おでこが平たく横顔がフラットに見えやすいので、髪でボリュームを足す、凹凸を出すといいう進化を見せてきたのだと思います」
さらに正面から見て“ひし形”となるシルエットがトレンドとなったのが、90年代以降。