山下智久に水嶋ヒロ…ヘアトレンドの象徴だったメンズパーマの現在、単なる“オシャレ”から“コンプレックスの解消”まで網羅
スパイラルパーマ(ツイストパーマ)は、平成以降、形を変えつつ流行し続けているという。「強いパーマのジャンルなのですが、それに対応できるほどパーマの“薬剤”も発展してきています。以前はパーマをかけたら髪の毛が痛むという時代でした。しかし今は、薬剤の使い方、ダメージへの理解について、美容師の知識も上がっているので、強いパーマでも髪を痛めることなく実現できるようになっています」
■「メンズサロン」がここ2~3年で急増、“髪型自由”に対する意識の変化
パーマの歴史が日本人の頭の骨格をフォローするよう変化していったと先述したが、こうしたツイストパーマ、薬剤や技術の進化により、それぞれの“個性の表出”と、“コンプレックスの解消”も可能になっている。00年代をステップにして、男性の美意識も徐々に進化し、その結果「メンズサロン」が10年頃から広まり始めた。当時は数が少なく、「都心にあるのみだったので、なかなか出向くことができない人も多かった」というが、ゆえに憧れが生まれ、そこで美容師を志した人たちが修行し、次々と「メンズサロン」を出店し始めているのが現状だという。
「あくまで、男性の身だしなみは理髪店でしか整えられない。