『光る君へ』源氏物語へ恨み節 清少納言役・ウイカ「あのシーンは悩みましたね」【君かたり】
っていう、いらだち。裏切られたと思っているんで、裏切られたときの悲しさっていうのがあったんだと思って、私はそこが強く恨んでいるっていうのは定子様への思いからの恨みもあるし、「あなた友達だったじゃん」っていう恨みが合わさって、愛憎みたいな感覚になってしまいました(笑)
――まひろとききょうの関係
歴史的に見たときにライバル視されるような位置関係になっているからこそ、最初近づけておくっていうこの手腕、本当に脱帽というか、そのほうがやっぱり悲しいし、悔しいと思うんですよね。これはもう悪口書かれる道が決まっちゃっているから。だからこそ、今まで第38回に至るまで何度も赴いて、二人の絆というか友情を丁寧に丁寧に編み込んでいったと思うんですよね。
そこのほどける瞬間、ギュっと結ばれた糸たちがパツンって切られる瞬間。すごくリアルだなと。この女同士の友情の中の糸がほつれていく感じというのが本当にリアル。「リアルだな」と思って「嫌だな」って思いました。
シンプルに嫌ですね。
『光る君へ』小林きな子、演じる宮の宣旨は「まひろに対する尊敬と寂しさが…」【君かたり】