団地の2LDKほどのコンパクト平屋→ファミリー用に なんと“モノを捨てず”リノベ、アイデア続々【住人十色】
何とかゴミを捨てずに生かせないかと考え、環境にもコスト的にもやさしいリノベーションに挑んだのだった。
新たに作った玄関ポーチは、元は立派な日本庭園だった。大きな岩と灯籠は不要になったが、処分に費用がかかるため、石は自転車置き場の舗装として地面に埋め込み、灯籠はバラして玄関ポーチの飛び石に使った。
また、以前は暗くて閉鎖された空間だったキッチンは、壁を取り払い、窓を設けた。テーブルはリノベで不要になった梁(はり)を再利用。近くの製材所でスライスしてもらい、捨てる費用も材料費もかからず。
ダイニングキッチンの奥のスペースには、大量の本やDVDが並ぶ壁がある。これは、大きなワンルームに改装する際、広い空間を支えるための壁や筋交いの代わりに、耐震補強として設置したもの。
長さ30センチほどの小さな木材を菱形に組み上げ、その面を巨大な本棚として利用。最終的にゴミになったときのことまで考え、木材は再利用しやすいようになっている。ダイニングの横は夫妻のワークスペースになり、リモート会議など集中したい仕事の際も集中できる。かつて玄関だった部分に扉をつけ、この家唯一の区切られた空間となっている。
また平屋ながら、はしごを上がった屋根裏には、子どもたちのスペース。