くらし情報『『海に眠るダイヤモンド』「日給社宅」「外勤」って何? 知っておきたい端島ワードを解説』

『海に眠るダイヤモンド』「日給社宅」「外勤」って何? 知っておきたい端島ワードを解説

劇中の端島も「鷹羽鉱業」という会社の所有物。神木隆之介演じる鉄平が書いていた図のように職種によって住む場所や待遇などが異なっており、黒沢氏は「その構図はまるで、一国の縮図のよう」と語る。

島の一番上に住む炭鉱長に対して、炭鉱夫で鉄平の父・一平(國村隼)が上を見上げながら放った「あんなよ、人気取りして見せたって、所詮は上っ面よ。同じ空気が吸えるかってんだ」というセリフから取れるように、島民の階層は住む場所の高さにも比例していた。

島の上のほうに住むのは、3、4年ほどで入れ替わる鷹羽鉱業の「職員」や、社立病院の先生など。そして、その下には島民の約8割を占める「炭鉱員」とその家族、末端には食堂や個人商店を営む「社外者」がいる。

島全体が企業の私有地だったため、全ての住居は社宅や寮。炭鉱業で高収入が担保され、生活費も安くあがっていたことで、島民たちは豊かな生活をおくることができた。
最先端の電化製品の普及は東京よりもはるかに早かった。一方で、「社外者」は会社の福利厚生を受けられなかったため、その生活は「職員」や「炭鉱員」らほど裕福ではなかったといわれている。

――キーワードでひも解く端島…主人公が従事する“外勤”の仕事内容

ここからは、特殊な環境で暮らしていた鉄平たちの暮らしをひも解くために、劇中に登場した場所やワードを、実際の端島とリンクさせながら振り返ってみよう。

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