中村獅童、母の思いが詰まった『あらしのよるに』に息子2人が参加 “自分は自分らしく”のメッセージが「心の支えになれば」
で、2015年に南座で『獅童で何か』という時に、演目どうしようかとなった。『せっかくだから母と話していた、あらしのよるにをやらせていただけたら』ということで始まったんです。京都というのは母のふるさとでもございます。そこで『あらしのよるに』ができたらなって。自分が企画を立ち上げてやったようなつもりでいたんですけど、初日の前日に松竹の方に呼ばれて、何か叱られるのかなと思ったら『実は2003年にお母様が手書きの企画書を持って、いつか獅童が責任興行を打てるような役者にもしなれたら、これをいつかやらしてやってほしいと』。亡くなった後で少しは親孝行できるかなという気持ちでいたんですけど、またもや母に助けられたという」としみじみと振り返った。
長男である中村陽喜(6)、次男である中村夏幹(4)も、幼いころのめい、幼いころのがぶを勤める。獅童は「そんな思い入れがある作品に、今度は自分の息子が出演するなんて。
作った当初は当然、陽喜も夏幹も生まれてませんでしたから。この作品のテーマは、せりふもあるんですけど『自分は自分らしく、自分を信じて生きていく。そうすればあなたを信じてくれる友だちができる、仲間ができる』。