中村獅童、母の思いが詰まった『あらしのよるに』に息子2人が参加 “自分は自分らしく”のメッセージが「心の支えになれば」
要するに私が演じるがぶというのは、いじめられっ子で、誰にも相手にされなくて、ちょっと気が弱くてお人好しのオオカミ。めいと出会うことによって、彼自身も成長していくんです。テーマである、相手を思う気持ちだったり、自分を信じる気持ちは、まさしく私が20代でまだまだ歌舞伎のお役がつかない時代に、母に言われていたことなんです。『あなた、自分を信じなさい。あなたならできる」って。それがどれだけその自分の未来に向かって歩んでいく上での心の支えとなる勇気となったか。『あなたはあなたらしく』というのは、特に弟の夏幹には、その作品のテーマ性というものが、今はまだわからないかもしれないですけど、大人になる上で、そういうメッセージ性のある作品に出たということで、彼がこれから生きていく上での、どこか勇気みたいなものにつながってくれたらうれしいなって」とする。
本来は、がぶだけの予定だったが、幼いころのがぶに大事な言葉をかける、がぶの父も獅童が勤めることに。
「獅童さんがやった方がいい」と強く勧められたそうで、獅童は「僕は、がぶ一役のつもりだったんですけど、皆さんがそうおっしゃるので。父親役もやらせていただきます」