『全領域異常解決室』プロデューサーが明かす“興玉”が放った“神”台詞の本質 日本神話が衝撃度MAXの展開に与えるものとは【独占インタビュー】
とした上で、こうした台詞の背景についても「不寛容な世の中だからこそ、全てを知らなくても実は、すごく、幸せに生きていけるよねっていうことはあるような気もしていて。良い悪いの話じゃなくて、当たり前にやってしまうんだけども、そうじゃなくても、もしかしたら人生は楽しいかもしれないっていうことが、少しだけでも伝われば」との思いを明かした。
■“日本神話”を連続ドラマで描く難しさ葛藤と不安の中での制作「ギリギリまで悩んで」
インターネットの普及が急速に進む現代において、エンターテイメントの楽しみ方は多種多様の時代を迎えた。SNS上ではショートコンテンツが量産され、その波はドラマにも大きな影響を与えているという。大野氏は今作に「連続ドラマを見てもらえる意味とはなんなのだろうと思った時に、連ドラだからこそ描ける作品を作ってこそ意味のあること」と話す。
物語の中盤に差し掛かり、ようやく“日本神話”という異色のエッセンスが色濃く現れてきた今作。大野氏は「1話、2話の視聴で、視聴者に『あ、これ違うな』と思ってしまわれたら、すぐ離れていくっていうのは分かっていた。本当にこれはすごく悩ましいところがあった」