安住紳一郎、選挙報道を通して“マスメディア論”「作業を丁寧に重ねていきたい」 テレビ局のジレンマも告白
これが本当のことかどうかわかりませんが、その辺りで私達もきちんと、何が起こっているのかを、報じるべきだったと思います。そして、もうひとつは局長の死についてですが、死をもって抗議するという遺書の内容が一体何を意味するのかを、もう少し報じるべきだったと思っています。SNSと同じようなことは今のテレビにはできませんが、やはり、プライベート、さらには裏を取ること、そして公平にということで、信頼感のある情報を、SNSと並んで、選択肢として選んでもらえるように、もう一度、作業を丁寧に重ねていきたいと考えています」
安住アナは、7月に行われた東京都知事選挙における報道をきっかけに、TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』(毎週日曜前10:00)内で、選挙期間中の複雑な胸中を語ったこともあった。「本来ですと候補者の紹介などをするべきなんですけれども、たくさん出ているので申し訳ないんですが、全員平等にということが原則になっていますので、ラジオの場合だと名前などは読み上げず、ホームページでご覧くださいということになっています」と切り出し、次のように語った。「なかなか最近は選挙のことについて扱うのがナーバスになっているという、そういうような一面もありまして、そこを本来挑戦するのが私たちの仕事じゃないかというようなそういうご意見も頂戴しますが、なかなか置かれている状況厳しく、私も働いているひとりとしてこの時期になりますと、悶々とするようなところありますが。