安住紳一郎、選挙報道を通して“マスメディア論”「作業を丁寧に重ねていきたい」 テレビ局のジレンマも告白
としながら、次のように呼びかけていた。
「たまに復活させようなんていう声も出てくるわけですけれども。インターネットとかチャンネルが増えたということで、放送局がずっと公平を守っているというのも違うんじゃないかということで。アメリカはもうすでに変えているということなんですけど。ただ一方、放送局もそういうような平等というものの壁があるので、逆にこれで少しメッセージ性のある放送を出すと、それはそれでいろんな意見が来ちゃって、結局自分のところでオーバーヒートしちゃうということもあって。これが現状、日本はベストじゃないかという、当然そういう意見もあるようですけれども。今後10年くらいで、もしかすると何か変わっていくかもしれませんね」
2020年、齋藤孝氏との共著『話すチカラ』を刊行した際、安住アナにインタビューを行った。その際、情報番組における“言葉の力”について、次のように語っていた。
「出している情報はほかの番組と同じで、独自の情報がたくさん出ているわけではないので、結局情報の伝え方と見せ方と並べ方で違いが出ます。同じ商品を売っているけど、接客態度と包装紙とお店のランクで違いが出るようなもので、情報番組も、きちんと注意をして作業をすれば、よりよく伝わる。