高級ホテルのような大豪邸、実は格安の“なんちゃってラグジュアリー” コストダウン術も続々【住人十色】
家具だけでなく、豪邸は大幅なコストカットに成功した、なんちゃってラグジュアリーハウスだった。
結婚後、築40年、2DKの社宅で暮らしていたアルジ夫妻。子宝にも恵まれるも、仕事は多忙で、共働きながら子育ては妻のほぼワンオペ状態だった。そんな時、気分転換に訪れていたのが、非日常感が味わえる兵庫・神戸の高級ホテル。「いつか、このホテルのようなラグジュアリーな空間で暮らしたい」と夢見ていたところ、幸運にも妻の実家の土地を譲ってもらえることになる。そこで夫は理想を詰め込んだ新居を計画するが、見積もり金額は7000万円。一方、妻の現実的な費用は4000万円。その差額を埋め、格安でホテルライクな空間を実現するため、さまざまなテクニックを駆使した。
開放的で高級感あふれる空間にするため、柱がほぼ必要ない構造に仕上げた結果、余分な間仕切り壁を作らずに済み、約100万円のコストダウン。壁の大理石タイルも通常は1枚10万円以上もするところ、80%オフの在庫処分品をネットで探し当て、全体で600万円ものコストダウンに成功させた。そうしてできた、ラグジュアリーだけどお金はかかっていない暮らし。実は今年、この家がインテリアコーディネートの品評会で全国一位となる経済産業大臣賞を受賞。