霜降り明星せいや、高校時代のいじめ「自分でなんとかしてみせる」 “大人たち”に頼らず乗り越え
せいや初の半自伝小説『人生を変えたコント』執筆風景
お笑いコンビ・霜降り明星のせいやが初の半自伝小説『人生を変えたコント』(ワニブックス)を25日に発売する。自身が高校時代に経験した「ある日、突然はじまった」壮絶ないじめを赤裸々に明かし、いじめから何とか抜け出そうと生み出した1作のコントについてつづった内容。同書から、「大阪市市立ホシノ高校1年生のイシカワ」が語った、大人にいじめを隠した理由について、一部抜粋し紹介する。
■終わらないいじめ…体と精神がSOSサイン
イシカワは高校に入学してから一度も学校を休んでいない。机が毎日ひっくり返さている状況下でも耐えていた。一度休めばもう戻ってこられないような気もしていたので、イシカワは耐えていた。
しかし、実は体と精神がSOSサインを出していた。なんと、髪の毛が掴めば掴むほどスルスル抜け出したのだ。
いわゆる円形脱毛症の初期症状だ。
抜け毛がいつもとは比にならないぐらいの量になってしまう。寝て起きたときに枕についている髪の毛の量が異常である。あとは風呂で髪を洗ったときにも、手が真っ黒になるまで抜けてしまっていた。そして、その抜け落ちた髪をよく観察してみると、その毛根の先まで黒くなっており、頭のストレス細胞が毛根を攻撃し、白いはずの毛根がそのような色になってしまっているらしい。