『新語・流行語』年間大賞に『ふてほど』 主演の阿部サダヲがぶっちゃけ「正直『ふてほど』って1度も言ったことない」
【もうええでしょう】
怖い、怖いドラマが2024年ヒットした。東京オリンピック2020前夜の東京が舞台。偽の土地所有者になりすまし本物そっくりの書類を用意して、デベロッパー相手に嘘の土地売買契約を成立させて巨額のカネをだまし取る不動産詐欺グループ「地面師」の、実際にあった事件をモチーフにした物語。エロ・グロ・暴力・巨額詐欺。知能犯罪にもかかわらず死人がごろごろでる容赦ない映像の連続に背筋が凍る。クライマックスは、偽所有者の本人確認の場面。さあ通るのかどうなのか、息詰まるこの時、ピエール瀧演じる後藤のキメの恫喝「もうええでしょ」。ここで視聴者の心臓は一瞬止まるのだ。
SNSやネットのコメントにさらされて、とがった番組が制作されにくい時代だが、ゾーニングされることは悪いわけではない。有料動画配信界隈の幅広いコンテンツの深みにはまる人も増えた。
吉高由里子、早くも“光る君へロス”「寂しくなるくらい愛おしい作品」