さりげなく、気取らず植物を愛でる。ガラス作家が作る一輪挿し『葉壜(はびん)』で彩りのある暮らし
満開の桜を心待ちにしたり、紅葉を見に遠くまで旅行へ出かけたり、わたしたち日本人にとって自然は身近な存在。
世界中を見渡してもなかなかこのような文化はないように思います。桜、紅葉の名所は見頃の時期になると子供からお年寄り世代まで多くの人で溢れかえりますが、たとえば若い世代の一人暮らしで絶やすことなく花を生けている人はどれ程いるでしょう。
駅前のフラワーショップで一輪だけ買って、お気に入りのフラワーベースに飾る習慣。
あの「綺麗だなあ」と華やぐ気分を家でも始めてみませんか?
バラの花束を毎週買うことは難しいですが、一輪の草花なら高価なものでもカフェのコーヒー一杯程度。ささやかな一輪も花器の魅力が加われば、いつもの部屋を素敵な空間へと変えてくれます。
ガラス作家・キタムラマサコさんの『葉壜(はびん)』
ガラス作家のキタムラマサコさんの『葉壜(はびん)』は、使い終えた壜(びん)を中心に再生利用し、手を加えカタチを変えることで新たに生まれた花器。壜の個性的な形状や色、内側にひそむにじんだような質感を生かしながら、植物のために作られた器はノスタルジックなムードとモノづくりの温かさを感じます。