「旅するデザイナー」がおすすめする旅先でのお土産たち!【vol.01 青ヶ島】
快晴でも海のうねりは関係なく発生します。荒波にもまれること約2時間半。全ての乗客が甲板に出て、幻の秘境島を見つめます。港というより工事現場のような場所に船は着岸。「つ、着いた!!」とドキドキしながら島に上陸。
青ヶ島は小さな島ですが、ほとんどが急な坂道。徒歩では島をまわれない、と事前に情報を得ていた私はレンタカーを借りました。島には1軒だけ商店があります。そこで働いていたお姉さんが、船の出航時には切符売りをしていたり、ヘリポートで整備をしていたお兄さんが、船の出航時にはおまわりさんの制服を着ていたり。島では一人でいろいろなお仕事をこなしていると言います。まさに離島独自の働き方。海が荒れれば船も出ないので物資が届きませんし、みんなで助け合いながら生活をしているのだなと感じました。
島の真ん中あたりにある池之沢地区では、島言葉で「ひんぎゃ」と呼ばれる水蒸気の噴出する穴が無数に見られます。ここでは地熱釜が自由に使えます。とれたての野菜を釜に入れて、すぐ隣にある地熱を利用したサウナに入ると、出た頃にはひんぎゃの熱によってホクホクに蒸された野菜たちが完成!そのまま食べても、ひんぎゃの熱を利用して作られた「ひんぎゃの塩」を少しふりかけても、甘みがありしっとりホクホクで最高です。