書籍『Fashion in Film映画衣装とファッションデザイナー』が、2023年9月中旬より全国の書店にて発売される。名作映画の衣装と一流デザイナーをフィーチャーした1冊不朽の名作が生まれるその陰には、常に美しい衣装の数々が存在する。書籍『Fashion in Film映画衣装とファッションデザイナー』は、名作映画に登場する衣装と、そのデザインを担当したファッション界の一流デザイナーをフィーチャーする1冊。その時々のトレンドやカルチャーを楽しめる作品を取り上げ、華やかな衣装を手掛けた有名デザイナーたちのバックグラウンドや功績を、デザインスケッチや実際の衣装着用写真とともに紹介する。例えば、不朽の名作『ティファニーで朝食を』。その中でもアイコニックなのが、今もなお女性の憧れとしてあり続けるオードリー・ヘプバーンが身にまとった“リトルブラックドレス”だ。オードリーの愛嬌たっぷりの人柄と、エレガンスを兼ね備えた1着は、映画とファッションの歴史を変えた作品といっても過言ではない。なお、掲載されている映画は、『007 シリーズ』『アニー・ホール』『セックス・アンド・ザ・シティ シリーズ』『プラダを着た悪魔』など。一方デザイナーは、ココ・シャネル、クリスチャン・ディオール、イヴ・サン=ローラン、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ジャン=ポール・ゴルチエ、ジョルジオ・アルマーニら誰もが耳にしたことのあるようなデザイナーばかりが名を連ねる。【詳細】『Fashion in Film映画衣装とファッションデザイナー』刊行予定日:2023年9月中旬著者:クリストファー・ラヴァーティ定価:4,400円(本体4,000円+税10%)ISBN:978-4-86246-563-4サイズ:B5変(242 x 182 mm)ページ数:224ページ発行:株式会社ボーンデジタル【掲載デザイナー】アドーレ・フェンディ、アニエス・ベー、イヴ・サン=ローラン、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ヴェラ・ウォン、カール・ラガーフェルド、カルバン・クライン、グッチオ・グッチ、クリスチャン・ディオール、ココ・シャネル、サルヴァトーレ・フェラガモ、ジャン=ポール・ゴルチエ、ジョルジオ・アルマーニ、トム・フォード、ピエール・バルマン、マーク・ジェイコブス、マリー・クヮント、ユベール・ド・ジバンシィ、ラルフ・ローレンほか【掲載映画タイトル】『007 シリーズ』『アニー・ホール』『悲しみよこんにちは』『華麗なるギャツビー』『グランド・ブダペスト・ホテル』『シャレード』『セックス・アンド・ザ・シティ シリーズ』『ティファニーで朝食を』『パルプ・フィクション』『ブライダル・ウォーズ』『プラダを着た悪魔』『ポリー・マグーお前は誰だ』ほか
2023年09月04日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。6月のゲスト、デザイナー・コシノジュンコさんの4回目のお話は、日本文化の魅力と、それを伝えることのお話。その流れで、意外なテーマパークに夢中らしい…?!自分にしかできない、“使命”のような仕事をしたい。3年前の秋、伝統芸能の能とファッションを融合させたショーを開催しました。たまたまお招きいただいた能に私が夢中になったことがきっかけで、能とファッションという全く接点のないものを合体させ、互いに刺激をし合ったらどんな世界が生まれるのか…。ランウェイは能舞台にお囃子、モデルはウォーキングではなく足袋で摺り足。プロジェクションマッピングを使い、見たこともないショーを作り上げる。とても楽しい経験でした。私もこれまでたくさんの仕事をしてきましたが、この年齢になり、自分にしかできない“使命”のような仕事をしたいと、改めて強く思います。その一つが、日本文化を海外に発信すること。かつての日本は外国に憧れるのがあたりまえでしたが、改めて見つめ直すとこの国にも素敵な文化がたくさんある。羨望の眼差しで海の向こうを見る時代は過ぎ、今は自信を持って外に発信していく時期に来ているのではないでしょうか。「日光江戸村」の本気に、魅了されてしまいました。私には19歳の孫がいまして、彼の友達がよく遊びに来るんですが、若い人たち、おもしろいのよ。その中に一人「江戸時代に生まれたかった」と言う歌舞伎役者の卵がいて。それがきっかけで私も江戸時代に改めて興味が出まして、実は最近よく、日光江戸村に行ってるんですよ(笑)。正直、私も行くまでは「江戸っぽいテーマパークでしょ?行かなくても分かるわよ」って思っていたんですけれど、全然違った。実は私は、もともと忍者好きでもあるんですけれど、あそこは中にいる誰も彼もが全員本気で、全くチャラくない。忍者とか、すごいですよ。本当におもしろい。ちなみにその江戸好きの男の子に「江戸、あるわよ?」と誘ったんですが、「忙しい」とのことでした(笑)。いつかあの空間で、ファッションショーをやるのもいいなと思ってます。でもあちらは相当本気でやってますから、こちらも生半可な気持ちじゃダメ。頑張らないとね(笑)。コシノジュンコデザイナー。大阪府出身。19歳でデザイナーの登竜門といわれる「装苑賞」を受賞し、1978年パリコレクション初参加。以降、世界的に活躍をする。近著にエッセイ集『コシノジュンコ 56の大丈夫』(世界文化社)が。※『anan』2023年7月5日号より。写真・内山めぐみヘア&メイク・上田美江子(by anan編集部)
2023年07月01日年上の素敵なお姉様を迎え、お話を伺う「乙女談義」。デザイナー・コシノジュンコさんの第3回目は、ご自身の創作のコンセプトのお話です。なにやら妊娠した際のお腹の変化がきっかけだったとか。丸と四角。その対極関係が、創作のコンセプト。私の創作のコンセプトは、〈対極〉。例えば白と黒、東洋と西洋、そして丸と四角。私の中にこのコンセプトが生まれたのは、1980年に子どもを妊娠したときのことでした。’78年からパリコレに挑戦し始めて、本当にこれからというときに、お腹がまん丸くなってきて、そのときふと、「なんで丸?なんで四角じゃないの?」と思ったのが一番のきっかけです。そしてお腹の羊水、つまり水の中でなぜ子どもが生きていられるのか…。考えれば考えるほど、妊娠は不思議な経験でした。その前まで私は、世の中がどうとか、どこの国がかっこいいとか、創作のテーマを自分の外に求めていた。でも妊娠で丸と四角の概念に出合って以降は、私のものづくりのコンセプトはずっと〈対極〉。丸は完璧であり宇宙。一方四角は数字の世界。このコンセプトを持ったことで、クリエイションだけではなく、ブレない生き方をも手に入れられた気がしています。ポジティブ思考と好奇心が、人生を楽しくします。今年の3月、トレーニング中にアキレス腱を断裂してしまいました。手術をしたものの、しばらくは動けないし歩けない。でも、こういうときこそおしゃれをしようと思い、無理を言って真っ黒な車椅子を探してもらい(笑)、私らしい療養生活を送りました。断裂したその瞬間は、「なんで私がこんな目に?!」と思いましたが、根本的に私は物事をマイナーに考えないタイプ。実は私、救急車も入院も、この年で初めてだったんです。療養生活のおかげで、街に、人に、自分自身に、新しい気づきがたくさんあった。ネガティブになりそうなときこそ先入観にとらわれず、前向きに、好奇心を忘れないことが大事だと思います。ちなみにコロナ禍初期の外出禁止令が出ていた時期は、ここぞとばかりに絵をたくさん描きました。高校生のときの“画家になりたい”という夢が、今頃になって叶った!あの2か月は、これまでの人生の中で一番忙しく、精力的だったかもしれません(笑)。コシノジュンコデザイナー。大阪府出身。19歳でデザイナーの登竜門といわれる「装苑賞」を受賞し、1978年パリコレクション初参加。以降、世界的に活躍をする。近著にエッセイ集『コシノジュンコ 56の大丈夫』(世界文化社)が。※『anan』2023年6月28日号より。写真・内山めぐみヘア&メイク・上田美江子(by anan編集部)
2023年06月24日年上の素敵なお姉様を迎え、お話を伺う「乙女談義」。コシノジュンコさんの第2回目をお届けします。デザイナーの登竜門といわれる「装苑賞」。この賞を、史上最年少、19歳で受賞したコシノジュンコさん。さてその後就職をするのですが、実は年齢を偽った?!21歳を22歳と言ってでも、やりたい仕事だったんです。卒業前、受賞作の写真や記事などを持参し、知人の紹介で銀座の「小松ストアー」というデパートに、売り込みに行ったんです。そうしたらなんと、「仕事をしましょう」と言っていただけた。でも実は私まだ学生で、21歳だと言っていなくて。年齢を言ったら、「そんな若造に、こんな高いギャラの仕事、任せられない!!」って断られちゃうんじゃないかと不安で、とっさに嘘をついちゃったんですよ、「22歳です」って。その後仕事が始まってからも、年を聞かれるたびに「ご想像にお任せします」と煙に巻いていました。私は年齢で人を判断するのは好きではなく、上でも下でも気にせず付き合う人間です。ただ当時の私は“かっこいい大人の服”を作りたかったので、年齢で舐められたくなかったし、大人にならないと信用してもらえないと思ってもいた。本当は「25歳」って言いたかったんだけど、さすがにその勇気がなかったのは、今思うとかわいいわよね(笑)。かっこいい友人が、素敵な出会いを招く。昔も今も、私が憧れるのはかっこよさを持っている人。かっこよさにはいろいろな種類があって、ブリジット・バルドーのような粋なかっこよさがあったり、私が大好きなダイアナ・ロスは、かっこよくてチャーミング。でも一番かっこよかったのは、私の自慢のお友達、加賀まりこさんと安井かずみさんだと思います。私たち、おしゃれにしても、ボーイフレンドのチョイスにしても、お互いにすごくかっこつけ合っていたの。その空気感がとっても楽しかったのを覚えています。二人を通じて知り合う人は、華やかな職業の人が多かった。しかもその多くが芸能系。つまり、みんな洋服が必要なんです(笑)。そういう人たちの衣装を作らせてもらえたのは、とてもいい経験でしたね。その後のブロードウェイ、最近ではDRUM TAOの公演の衣装づくりにその経験が生きています。自分とまったく異なる要素を持つ人との交流は、いろんなものをもたらしてくれると思います。コシノジュンコデザイナー。大阪府出身。19歳でデザイナーの登竜門といわれる「装苑賞」を受賞し、1978年パリコレクション初参加。以降、世界的に活躍をする。近著にエッセイ集『コシノジュンコ 56の大丈夫』(世界文化社)が。※『anan』2023年6月21日号より。写真・内山めぐみヘア&メイク・上田美江子(by anan編集部)
2023年06月17日年上の素敵なお姉様を迎え、お話を伺う「乙女談義」。今週から4回連続で登場するのは、ファッションデザイナーのコシノジュンコさん!!出で立ちからもう、素敵すぎます…。第1回目をお届けします。母や姉と同じデザイナーにはなりたくなかったのに…。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私の母・小篠綾子は洋服のデザイナーで、3歳年上の姉もデザイナーを目指すべく、高校卒業後に文化服装学院に進学しました。一方、私は絵が好きだったので画家になりたく、美大進学を目標にデッサンをする毎日。反抗期は、「母や姉と同じ道には絶対進まない!!」と頑なでした。そんなとき、私の油絵を見たある人が、「なぜお母さんと同じ道に進まないの?」と言ったんです。最初は全く聞く耳を持たなかったものの、徐々に心が軟化。最終的には私も、姉と同じ文化服装学院に入りデザイナーへの道を歩き始めました。でも実は高校時代は油絵のおかげで制服も絵具まみれ。今思うと、家が洋裁店だったせいか、逆に“おしゃれしたくない”という気持ちが強かったような…(笑)。東京に来て、母や姉の価値観から解き放たれ、そこからやっと、自分の世界が始まった。“コシノジュンコ”のスタートだったのだと思います。どんな髪型にしても、結局おかっぱに戻る。特に今は世界中の情報が簡単に手に入る時代ですから、流行やブームに乗るのが簡単です。でも波は終わるし流行は廃れます。なぜならば、流行は“情報”で作っていたものにすぎず、そこにはオリジナリティがない。人の心を打つ、そして残るのは、オリジナリティがありなおかつマイペースな人が作るもの。自分らしくありたい、と思うなら、情報に惑わされないことがとても大事だと思います。ちなみに私のおかっぱヘア、最初にこの髪型にしたのは中学生のときでした。その後は三つ編みにしたりパーマをかけたり、東京に出てからはヘアデザイナーの友達が多く、彼らが私の髪を「ああしたい、こうしたい」といろいろやってくれました。でも正直なところ、何をやっても、何をやってもらっても、似合わなくて結局この髪型に戻るんです(笑)。自分を持つと、まっすぐ進むことができる。みなさんも“自分らしさ”を見つけ、情報に惑わされずに進むことを意識してください。コシノジュンコデザイナー。大阪府出身。19歳でデザイナーの登竜門といわれる「装苑賞」を受賞し、1978年パリコレクション初参加。以降、世界的に活躍をする。近著にエッセイ集『コシノジュンコ 56の大丈夫』(世界文化社)が。※『anan』2023年6月14日号より。写真・内山めぐみヘア&メイク・上田美江子(by anan編集部)
2023年06月11日時代や歴史を映し出す鏡のひとつとされ、さまざまな流行を生み出しているファッション。日々変化を求められる厳しい業界としても知られていますが、新たに誕生したのは、自らのスタイルを貫き続けているデザイナーの姿に迫った話題のドキュメンタリーです。『うつろいの時をまとう』【映画、ときどき私】 vol. 5632005年に、服飾ブランド『matohu』を立ち上げたデザイナーの堀畑裕之と関口真希子。コム デ ギャルソンやヨウジヤマモトでパタンナーとしてキャリアを積んできた彼らは、着物の着心地や着方の自由さから着想を得た“長着”という独自のアイテムを考案していた。2020年1月、matohuは8年間にわたるコレクションをまとめた展覧会「日本の眼」を開催。2010年から2018年までの各シーズンで、日本古来の洗練された美意識を表す言葉をテーマにしたコレクションを発表してきた。激しい議論を繰り返しながら、妥協することなくデザインを完成させていく堀畑と関口。いよいよ、ファッションショーの日を迎えることに…。第41回モントリオール国際芸術映画祭のオフィシャルセレクション作品に選出されるなど、海外でも注目を集めている本作。そこで、見どころについてこちらの方にお話をうかがってきました。三宅流監督これまでにさまざまなドキュメンタリー映画を手がけ、伝統芸能をテーマにコミュニケーションと身体のありようを追求し続けてきた三宅監督。今回は、matohuの魅力やファッション業界の裏にある苦労、そして映画にかける思いなどについて語っていただきました。―matohuのおふたりと出会ったのは、2015年に発表した『躍る旅人−能楽師・津村禮次郎の肖像』の制作時ということですが、最初の印象はいかがでしたか?監督はじめは、驚きが大きかったと思います。能のような伝統的な古典の世界に現代のファッションデザイナーが作った衣装が一緒にスタイリングされることはほとんどありませんから。なので、「こういう人たちがいるんだな」ということと、彼らが創り出す服が能の衣装に負けていない強さに対して純粋な驚きがありました。―そこから映画にしたいと思ったのは、なぜでしょうか。監督最近は、ファッションのドキュメンタリーもけっこう作られていますが、そういう作品は人物にフォーカスしているものが多いように感じていました。ただ、僕としては、彼らのことを知るうえで、まず彼らがどんなことを思考しているのかを紐解きたいなと思いました。そこで、彼らが取り組んでいた「日本の眼」というテーマやホームページなどを調べ始めたところ、たくさんの言葉によって非常に緻密な言語空間が作られていることに気がつきました。そのなかには彼らの思いだけでなく、日本にある古くからの美意識やいま生きている私たちが新たに何をできるかというステートメントも込められていたので、彼らの言語が持つ世界観に関心を抱くようになっていったのです。活字を映像にする過程には、無限の可能性がある―なるほど。確かに、劇中でも印象的な言葉が多く見られました。監督しかも、活字を映像にしていく過程には、無限の可能性もありますからね。いろんなイメージを搔き立てられましたし、それをできるのが映画の魅力でもあるので、そういった部分を見せたいなと思いました。あと、彼らは自分たちをある種の媒体ととらえているところがあるので、彼ら自身を映してはいますが、その先にある大きなものを映画で描きたいと思って作りました。―ただ、実際にカメラを回し始めてからは、いろんな難しさを感じることも多かったとか。監督そもそも僕はファッションとは畑違いのところにいたので、わからないことがたくさんありました。たとえば、陶芸だったら同じ1年でも徐々に1つの作品ができあがっていくので、わかりやすいですよね?でも、ファッションの場合、コレクションごとに同時進行で何着も作っていて、撮影に行くたびに違うことをしているので、点と点が線としてつながらない。そういったこともあって捉えるのが難しかったというか、どういうふうに映画にすればいいのかという答えがすぐには見えませんでした。―そこで何か突破口になったような出来事があったのでしょうか。監督シーズンの制作過程とファッションショー当日の映像だけでも、それなりのものにはなったかもしれません。でも、それではドキュメンタリーとしてしっかりとしたものにできないと感じていたんです。そんなときに彼らの考えが可視化されている展覧会を目の前にして、どうしたらいいかわからなかったことも見えてきたので、そこから再解釈と再構築をしていきました。ファッション業界では、びっくりすることもあった―ちなみに、撮影を進めるなかで、matohuのおふたりから映画に関して要望を受けるようなこともありましたか?監督そういったことは、特にありませんでした。たとえば、本編にもあるちょっとケンカのように論争を繰り広げているシーン。そのときは「撮ってもいいのかな?」と気にしつつも、「目の前で起きている以上は撮ろう」と思って撮影を続けました。途中で行った試写のときに、「あのシーンは見せないでください」と言われるのかなと構えていましたが、彼らにとっては普通のことで、隠すようなことではなかったようです。むしろ、「普段はもっと激しいですよ」と言っていたくらいでした(笑)。―だからこそ、制作過程の臨場感も伝わってきましたが、監督にとって印象に残っているシーンといえば?監督彼らが言葉を構築しているところは、撮れてよかったなと感じた部分です。なかでも手で布を触りながらものづくりをしている最中にもれ出てきた言葉は、インタビューのときに出てくる言葉とは違う手触り感みたいなものがありました。そこは映画でも軸になっているところだと感じています。―今回、ファッション業界に入り込んでみて、驚いたことなどがあれば教えてください。監督コレクションは半年に1回のペースですが、その期間にこんなにもたくさんのことをしないといけないのかと思いました。しかも、あんなに演出やスタイリングにも手間暇かけて作っているのに、披露するファッションショーの時間がたった15分ほど。初めて見たときはあまりにも短くてびっくりしました(笑)。でも、同時にこのなかで全部を表現しなければいけないのは、非常に難しいことだなと。実際、彼らも自分たちの考えを伝えきれないと感じていたようなので、自分たちのやり方でやっていこうと考えたのだと思います。言語化することの大切さを教えてもらった―スピード感や流行を意識しているデザイナーが多いなか、時代に流されることのない服作りを続ける彼らはファッション業界においてどんな存在だと思われましたか?監督これは彼ら自身も言っていることですが、流行やモードに対するある種のアンチテーゼとなっているのではないでしょうか。表面的なものづくりをすることなく、時間をかけて取り組んでいますからね。ただおもしろいのは、じっくりと時間をかけているのにファッションのフォーマットを無視せずに毎シーズン新しいコレクションを出しているところです。そういう姿から「本当のものづくりに大切なものは何か」というのを業界に問いかけているようにも見えました。―監督自身も、同じアーティストとしてインスピレーションを受けた部分もあったのではないかなと。監督ファッションの世界というのは、センスやトレンドのように感覚を中心にものづくりをしているイメージがありましたが、1つ1つ丁寧に言葉にしているのがmatohuの2人。僕は仕事や生活をするうえで、なんとなく流してしまうこともありましたが、彼らを見て言語化することの大事さを改めて知りました。特に、日本だと「背中を見て学べ」とか「技は盗んで覚えろ」みたいに言葉にしないことを美徳とするところがありますよね。でも、そこで言葉にすると立ち止まれたり、見えていなかったものが見えたりするのだと思います。特に、曖昧なところは詰めが甘いところでもあったりするので。そこから逃げずにやっていくことの大切さと、相手に何かを伝えるときに言語化することを怠ってはいけないという気づきを彼らから得ることができました。伝統とは、革新の連続である―確かにそうですね。そして、おふたりの言葉からは日本語の持つ美しさや豊かさも、再認識させられました。監督しかも、彼らの言葉には、重みと軽み(かろみ)がありますよね。重さがあっても、眉間にシワが寄りそうな難しい言葉ではなく、軽やかさもあるので、それも大事だと思っています。これはものづくりにおいても言えることですが、いい作品に説得力や美しさを与えるため悩みは付き物です。ただ、その苦労が前面に見えてしまうと粋ではなくなってしまうので、そういう意味でも、重みと軽みは大切だと感じています。―監督自身も、これまで伝統と向き合うようなものづくりを続けていらっしゃいますが、失われつつある伝統を守る意義についてはどうお考えですか?監督“いかにも伝統”というものは、ちょっと古臭く見えたり、自分とは関係ないものに見えたりすることもあるかもしれません。でも、出演者のひとりがおっしゃっているように、伝統とは革新の連続です。先人たちの考えに敬意を持って触れていけば、結果的には良い形で伝統も魂も守られ、さらに新しいものを作り上げていくことができると考えています。―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。監督言葉を突き詰めているとか、日本の美意識がどうとか言うととっつきにくいと思われてしまうかもしれませんが、決して難しい映画ではありません。matohuの2人も自分たちの発見を多くの人たちとシェアしたいという思いで作っているので、それは知っていただけたらと。あとは、壁のシミを見ても、枯れた落ち葉を見ても美しいと感じるようになるので、日常生活の過ごし方や物の見え方が変わるはずです。映画館を出た帰り道からいままでとは世界が違って見えるようになり、生活も楽しくなると思うので、ぜひご覧ください。驚きと喜びを探す旅に出る!ファッション業界の裏側を垣間見れるだけでなく、ものづくりの真髄にも触れられる本作。目まぐるしい早さのなかで生きていると、いろんなものをつい見落としがちですが、日常に潜む美しさや忘れてはいけない大切なことにも気づかせてくれるはずです。取材、文・志村昌美引き込まれる予告編はこちら!作品情報『うつろいの時をまとう』3月25日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開配給:グループ現代️(C)GROUP GENDAI FILMS CO., LTD.
2023年03月23日普段、デザイナーと関わることのない人は、デザインの仕事を想像すると、なんとなく華々しくて楽しそうなイメージを抱きませんか。しかし、実際には制作物に対し、クライアントから何度も修正を依頼されるなど、苦労する側面は多いようです。デザイナーの苦労が伝わってくる、中村環(@nakamura_tamaki)さんの創作漫画をご紹介します。『林田さん!修正です!!』(2/2)ご覧くださり、ありがとうございます!ほかにも漫画あるのでリンク見ていってくださいね pic.twitter.com/ijFGk9ptxu — 中村 環漫画家 (@nakamura_tamaki) March 17, 2023 印刷物は、完成品を印刷した後にミスが発覚すると、刷り直しが発生します。そういった最悪の事態を防ぐため、しなくてもいい修正は極力行わないというのが『デザイナーあるある』なのだそうです。しかし、漫画に登場するデザイナーの林田の元には、制作物に対し3件の修正が舞い込みました。デザイナーとして一度は突っぱねるものの、社内序列や家庭事情など、修正理由を聞いた林田は「やむなし!」と対応!なんだかんだ修正する林田が、頼れるデザイナーであることが伝わってきますね。中村さんの漫画によって、デザインという仕事の大変さが伝わったのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年03月19日仕事につながる人脈を作るためのコミュニティ「.ippo」でデザイナー向けオンライン交流会を開催します。フリーランスや副業の“仕事につながる人脈”を作るための無料オープンコミュニティ「.ippo(ドットいっぽ)」を運営する合同会社KBC(神奈川県川崎市代表社員 小林慶志郎)は、7月19日にコミュニティ内で『デザイナー交流会』を開催します。フリーランスで活躍するデザイナーさん同士の繋がりを作るための交流会としてコミュニティ内で参加者を募集しています。.ippoでは7月を「交流会イベント強化月間(交流会祭り)」と位置づけ、様々なオンライン交流会を開催しています。「.ippo(ドットいっぽ)」とは「.ippo(ドットいっぽ)」は、フリーランスや副業を頑張る人が「仕事につながる"人脈"を作る」ための完全無料のコミュニティです。参加者同士のつながりを生み出すために、コミュニティの中での「オンライン交流会」や「無料セミナー」等のイベントを開催しています。これまでにも、以下のようなイベントを開催してきました。・補助金や確定申告等の実務知識に関する外部講師を招いた無料セミナー・エクセルの使い方などスキルアップ系の無料セミナー・メンバー同士のつながりを作るための雑談会や交流会その他にも、・お惣菜屋さんの店長による「お料理配信」・リラクゼーションセラピストさんの「ストレッチ講座」・毎週金曜の夜にオンラインで雑談する時間「BAR .ippo」など、気軽に参加いただけるイベントを定期開催するなど、様々なイベントを開催しています。フリーランスになって相談相手がいない等といった課題を抱えている方が多くいらっしゃる状況に対して、気軽に相談できる仲間を見つけられる環境を作るべく、様々なイベントを開催しています。これまでに、実際に専門家との具体的な仕事の相談に発展したケースもあり、引き続き新しいつながりを生み出せるよう運営を続けてまいります。今後も、業種別交流イベントや、専門家を招いた勉強会など、様々な企画を行っていく予定です。フリーランスで活動されるデザイナーを対象にした「デザイナー交流会」を開催「.ippo」全体でコミュニティメンバーが140名を超え、様々な業種の方々にお集まりいただいたことにより、全体の交流会では色んな業界の話が聞けたり、新しい気付きを得られるようになっています。一方で、「特定の業種に特化した”踏み込んだ話ができる場”が欲しい」という要望をいただくことも増えており、2022年7月は様々な切り口で交流会イベントを開催しております。今回はその第4弾として、デザイナーとして活動されている方々にお集まりいただく交流会を開催します。既にフリーランスとして活躍されている方はもちろん、これからフリーランスを目指す方等も含め、「デザイン」を生業にされる方同士でつながりを作っていただくための交流会です。一言で「デザイン」と言っても幅広く様々なお仕事がありますが、今回の交流会では幅広くお集まりいただき情報交換できるような、気軽にご参加いただきたいイベントとして位置付けております。(なお、.ippoのメンバーの中ではオンラインコミュニティという特性上、Webデザイン・Web制作関連のお仕事をされている方の割合が高くなっています)なお、7月の.ippoのイベント予定カレンダーはこちらとなります。これまでにエンジニア交流会や副業ワーカーの交流会などを開催し、今後もWeb関連のお仕事をされている方向けの交流会を予定しています。※いずれも20時~21時半を予定 @.ippoオンラインコワーキング・スペース(oViceを利用しています)※イベント予定は変更となる可能性がございます。(コミュニティ内の投稿で最新情報をご確認ください)ドットいっぽの詳細はこちらをご参照ください。.ippo【ドットいっぽ】 | BiSE : 会社概要合同会社KBCプロジェクトマネジメントを中心に経営、業務、ITのコンサルティングを行ってきた小林慶志郎(中小企業診断士)が2018年に設立。数々のクライアント先で”仕事との向き合い方”に悩む人達に触れ、「働く人達が笑顔で前向きな気持ちで働ける環境づくり」を目指して、業種業界を問わず、幅広い領域でコンサルティングを行っている。また、外部からのコンサルティング支援だけでなく、「働く人の笑顔」に向けてより大きなインパクトを与えるべく、BiSEを含めた各種サービス開発に取り組んでいる。フリーランスの働き方の変革を皮切りに、働くすべての人達の"働き方"、ひいては"生き方"を次の時代にシフトさせることを目指して、各種サービス提供を行う。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月15日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。3月のお客様は、ブライダルデザイナーの桂由美さんです。1965年に、桂さんは自身の店を赤坂に開店します。しかしそこに至るまでも、また踏み出した後も苦難が。決してへこたれなかった、その理由とは?第3回目をお届けします。自分の足で立とうと決めた、雨の銀座の帰り道。ウェディングドレスのデザイナーになることは決めましたが、いきなり自分で起業するのはリスクが高い。まずはどこかの会社と一緒にできないだろうかと思案し、当時まだデパートにブライダル部門がなかったので、とあるデパートにお話しに行ったんです。「日本で初めてのブライダル専門店を開いたら話題になりますよ」と。しかし返ってきたのは、「うちは婚礼呉服がドル箱だから、ドレスはできない」という答え。しかも、そうおっしゃったのは婦人服部長さんでした。「申し訳ないけれど、私も社員だから」と…。帰り道、雨がそぼ降る街を泣きながら歩きました。デパートでドレスが買えたらみんな喜ぶだろうし、靴や小物など、関連するものもきっとたくさん売れると思ったのに…。そのときに、自分でやるしかないと心に決めました。そこで“私が始めたこと”という責任感を持てたから、どんなにつらいことも乗り越えられたのかな、と思います。切り開くのは大変だけれど、同時にとても楽しいです。1965年、私は自分のお店を『桂由美ブライダルハウス』とし、自分を「ブライダルコーディネーター」と呼ぶことに。そしてオープン後すぐに「第1回ブライダルコレクション」を開きますと、マスコミに手紙を出しました。反響は上々、でも皆口々に「ブライダルって何?」「え、ウェディングドレス?ならそう書けばいいのに!」…。“ブライダル”という言葉の知名度のなさに落ち込み、ファッション評論家の林邦雄さんに「ウェディングに言い換えるべきか」と相談をしたんです。でも林さんは、「バカなこと言いなさんな!みんなが“これは何?”と興味を持つこと自体が大きなPRになっている。変える必要ない!」と言ってくださった。嬉しかったし勇気が出ました。ゼロから始めたブライダルの仕事、何度も既成概念に阻まれ、そのたびに戦ってきました。でも物事を新しく変える戦いには大きなやりがいが。今も昔も、落ち込んでいる暇はありません!かつら・ゆみブライダルデザイナー。1965年の創業以来、パリコレを含む世界30以上の都市でショーを開催。今年4月には日本のウェディングドレスの変遷がわかるミュージアム「YUMI KATSURA MUSEUM WAKASA 」を福井県にオープン。※『anan』2022年3月23日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2022年03月19日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。3月のお客様は、ブライダルデザイナーの桂由美さんです。第1回目は、日本ブライダルの第一人者の、少女時代のお話から。運動と裁縫は苦手、お姫様を夢見る少女でした。私は東京の下町の小岩生まれで、太っていた母に似てぷっくりした子供だったようです。最初はぷくぷくしたところが「かわいい!」と褒められていたんですが、小学校に入ってからは体型と運動神経の悪さがコンプレックスに…。その反動から、おとぎ話やお姫様に強い憧れを抱くようになった気がしますね。友だちと外で遊ぶより、家で絵本を読みながら、決して自分には手が届かない夢のような世界に思いを馳せるのが好きでした。学年が上がるとさらなるコンプレックスが私を襲います。5年生になり裁縫の授業がスタート。実は私、今はデザイナーですが、いわゆるお裁縫が大の苦手。しかも当時母が地元で洋裁学校の校長をしていたこともあり、先生から「お母さんの後を継ぐならもっと上手にならないと、あなたが困るわよ」と言われるのが本当にイヤでイヤで…。もともと嫌いな裁縫の時間でしたが、そんなことを言われてますます大嫌いになりました(笑)。押し入れで寝ていれば空襲が避けられた?!小学校から中学校にかけての時期に、太平洋戦争が起こりました。夜、空襲警報が鳴るとみんな防空壕に逃げるんですが、私は寝ているところを起こされるのがイヤで、「押し入れで寝るから起こさないで」と言って、母親を困らせていました。いつも渋々防空壕に入ったことを覚えています。1945年の3月10日、今でいう江東区や墨田区、台東区、中央区を襲った下町大空襲がありました。翌日、学徒動員で通っていた工場に行く途中に見た街の景色は、今でも忘れられません。そこかしこにマネキンがあるように見えたのは遺体で、大きな馬の死体を見たのもとても怖かった。その年の8月15日に戦争が終わるわけですが、そのあとも食料不足、教科書がなくて勉強ができなかったりと、大変な時期がしばらく続きました。どんな道を歩んでも私はブライダルデザイナーになったと思いますが、あの戦争がなかったら、道筋や速度は違っただろう、と思います。かつら・ゆみブライダルデザイナー。1965年の創業以来、パリコレを含む世界30以上の都市でショーを開催。今年4月には日本のウェディングドレスの変遷を展示するミュージアム『YUMI KATSURA MUSEUM WAKASA』を福井県にオープン。※『anan』2022年3月9日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2022年03月05日ステュディオス(STUDIOUS)などを手がけるTOKYO BASEが、日本人デザイナーとともに展開するブランド「ザ パーマネント アイ(THE PERMANENT EYE)」が、渋谷パルコに期間限定ストアをオープン。期間は2022年1月13日(木)から1月23日(日)までだ。5人の日本人デザイナーによるアイテムを展開ザ パーマネント アイは、2021年9月にスタートしたプロジェクトブランド。TOKYO BASEがこだわる“メイド イン ジャパン”をベースに、日本を代表するデザイナーと製作したアイテムを展開している。初となる今回の期間限定ストアでは、ウジョー(UJOH)・西崎暢、ミュラー オブ ヨシオクボ(muller of yoshiokubo)・久保嘉男、ティーエイチ プロダクツ(th products)・堀内太郎、チノ(CINOH)・茅野誉之、そしてステア(STAIR)を手がけていた武笠綾子ら、5人によるウィメンズアイテムを取り揃える。西崎は、洗練されたシルエットに仕立てたノーカラーコートなどをデザイン。また、久保による異素材切り替えのレースドレスや、堀内によるぺプラムシルエットのブラウスなどを用意する。詳細ザ パーマネント アイ 期間限定ストア期間:2022年1月13日(木)〜1月23日(日)場所:渋谷パルコ 1F イベントスペース住所:東京都渋谷区宇田川町15-1■展開アイテム例・西崎暢デザインbelted no collar wool coat 77,000円、easy taperd pants 33,000円カラー:グレー、ネイビーサイズ:36 / 38・久保嘉男デザインdocking lace long OP 39,600円カラー:ブラック、ホワイトサイズ:フリー・堀内太郎デザインback satin peplum shirts 39,600円カラー:ブラック、ホワイトサイズ:フリー・武笠綾子デザインvolume sleeve cache-coeur OP 47,300円カラー:ベージュ、ブラックサイズ:36 / 38
2022年01月16日2021年春、JIMMY CHOOはパリの新進気鋭デザイナー、MARINE SERRE(マリーン・セル)とのコラボレーションコレクションをローンチします。MARINE SERREのボディコンシャスで環境に配慮した洋服は、たちまち彼女をコンテンポラリーファッション界の中心人物へと押し上げました。コラボレーションコレクションは、MARINE SERREの人間工学と動力学に基づくウエアに着想を得て、アスリートスタイルを取り入れ、モダンライフのリズムに合うようにデザインされています。その特徴的な流線型のシルエットは、両ブランドに共通する「スタイルに妥協せず、快適さと体のことを考えた」というデザイン理念を際立たせています。「マリーンの才能にはワクワクさせられるわ。彼女の革新や試みは私の心を掴むの。デザインが大胆且つ自信に満ちていて、本質的にフェミニン。それはまさにJIMMY CHOOが表現するメッセージとぴったり調和しているわ。自らの信念と未来に対する考え方を持っているマリーンと、ぜひコラボしたいと思っていたの。彼女ならJIMMY CHOOをどうリミックスするのか、彼女から見たJIMMY CHOOのDNAやアーカイブを知るのはとても新鮮だった。マリーンの未来的な思考にとても惹かれているの。一緒にやりたいことがまだまだたくさんあるわ。」-JIMMY CHOO クリエイティブ・ディレクター、サンドラ・チョイ「JIMMY CHOOのような、ヘリテージ、独自のサヴォアフェール、靴のデザインと製造における確固たる経験を有するアイコニックなブランドとコラボレーションできて本当に嬉しかったわ。サンドラとは、クリエイティブのプロセスですぐに通じ合うものがあったの。彼女は私の視点を完全に理解してくれた。2つのブランドのアイデンティティをどう融合していくか、そしてJIMMY CHOOのフェミニンな美学と、MARINE SERREの実用性と快適性への未来的なアプローチを反映するような、ハイブリッドなプロダクトを生み出す過程はとてもワクワクしたわ。」-MARINE SERRE ファウンダー兼クリエイティブ・ディレクター、マリーン・セルJIMMY CHOO × MARINE SERREのカプセルコレクションは、6つのキースタイルに焦点を絞り、MARINE SERREの2021年春夏コレクションとその発表形式として付随する映画の物語を描くのに一役買っています。映画は監督にサシャ・バルビン(Sacha Barbinとライアン・ドゥビアゴ(Ryan Doubiago)を迎えて共同制作されました。各スタイルはトータルルックにおいて必要不可欠なパーツとなるようにデザインされ、各ルックを強調しながら、着る人のアイデンティティ、新たな一面など、異なるキャラクターを表現しています。インスピレーションはJIMMY CHOOのアーカイブから引き出されました。2000年秋冬のヴィンテージスタイル・FAROを出発点として、その形やデザインを再考しました。MARINE SERREの刷新と再生への飽くなき関心に同調した、今日のための再発明です。FAROの細長いポインテッドトゥや、動きやすくスポーティーなローヒールのシルエットといった特徴が、コレクションのラインアップを物語ります。コレクションはクラシックなワードローブで構成され、100mmヒールのパンプス、35mmヒールのメリージェーン、65mmヒールのアンクルブーツ/ソックアンクルブーツ、カーフブーツ/ソック カーフブーツ、そしてKATO ニーハイフラットブーツ/トレーナーで展開されます。カラーパレットはシャープで、ブラック、ホワイト、タン、レッドをそろえています。全スタイルにMARINE SERRE の ライトモチーフ(独: Leitmotiv)である三日月のロゴを採用。進化系とも言えるバイカラーの「ハーフムーン」をリサイクルジャージーに施したものや、アイコニックな三日月をジャージーではなくカーフに全面プリントしたものもあります。ハイパフォーマンススポーツの要素を取り入れたストレッチジャージーをソックスブーツのアッパーに使用。全スタイルでジャージーとカーフレザーにラバーのディテールを組み合わせることで、質感と色合いにコントラストを持たせています。本質的にフェミニンであり、且つダイナミックなコレクションは、ウォーキング、ランニング、サイクリングなどの運動に合わせて設計されています。スポーツウエア、ストリートウエア、そしてハイファッションを融合した、センシュアルなハイブリッドデザインです。ボクシングやマーシャルアーツ仕様のソフト なソールと、柔軟なファブリックを使用したKATO ブーツは最もわかりやすいクロスオーバーですが、それ以外の全スタイルにもスポーツの要素が取り入れられています。そしてさらには、私たちの今日の着こなしと生き方が反映されています。JIMMY CHOO × MARINE SERREコレクションは、2021年2月17日より順次、JIMMY CHOOのフラッグシップ ストア、JIMMY CHOO公式オンラインブティック、そしてMy Theresaにて世界同時発売されます。コレクション名:JIMMY CHOO × MARINE SERRE (ジミー チュウ × マリーン セル)展開開始日:2021年2月17日(水)より順次展開スタート国内展開店舗:表参道店、公式オンラインブティック読者お問合せ先:JIMMY CHOO(ジミー チュウ)TEL : 0120-013-700URL : JIMMY CHOO.COMPRODUCT LINEUPJCXMS SOCK CALF BOOT 148,000 + taxJCXMS CALF BOOT 180,000 + taxJCXMS ANKLE BOOT 167,000 + taxJCXMS ANKLE BOOT 148,000 + taxJCXMS SOCK ANKL BOOT 134,000 + taxJCXMS PUMP 92,000 + taxJCXMS PUMP 115,000 + taxJCXMS MARY JANE PUMP 115,000 + taxJCXMS MARY JANE PUMP 115,000 + taxJCXMS KATO OTK 180,000 + taxJCXMS KATO 82,000 + taxJCXMS KATO 82,000 + taxJCXMS KATO 99,000 + taxABOUT JIMMY CHOOJIMMY CHOOは世界をリードする英国ラグジュアリー・ブランドです。自信を呼び覚ますグラマラスな感性と遊び心溢れる大胆なスピリットを持ち合わせており、ファッション性の高い独自スタイルと卓越したクラフツマンシップ、そしてセレブリティやレッドカーペット・スタイルのパイオニアブランドとしても知られています。ウィメンズのシューズを中核アイテムに、ハンドバッグ、革小物、スカーフ、サングラス、アイウエア、ベルト、フレグランス、メンズシューズ等を展開。クリエイティブ・ディレクターのサンドラ・チョイは、「世界でもっとも愛されるラグジュアリー・ブランドを構築する」というビジョンを掲げ、1996年の設立以来ブランドと共に歩んでいます。現在、グローバル店舗ネットワークは200店以上、世界中の有名百貨店やセレクトショップにも出店しています。JIMMY CHOOは、グローバル・ファッション・ラグジュアリー・グループ、カプリ・ホールディングス・リミテッドの傘下ブランドです。ABOUT MARINE SERRE批評家に絶賛され、カルト的人気を誇るマリーン・セルのコレクション。全く新しく、根本的にインディペンデントなブランドは、フランスのクチュールが持つクラシックなフォルム、スポーツウエアの要素とファブリック、「エコフューチャリスト」としての決意に満ちた主題とビジョンをハイブリッドに掛け合わせています。衝突し混じり合う文化と新時代の要素を背景に、これらすべてが実験的に混じり合い、新しい文化、新しいモード、新しい生き方に発明をもたらしています。シーズンを経て、マリーン・セルの世界はさらなる高みへと達し、広がっていきました。現在では、アンダーウエアの「BORDERLINE」、ワードローブを扱う「WHITE LINE」、より実験的なシーズンコレクションの「GOLD LINE」、そして、技巧を凝らしたレッドカーペット向けのオーダーメイドピースを扱う「RED LINE」の4つのラインを展開しています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月17日カナダグースが世界から注目される若手ファッションデザイナー エンジェル チェンをブランド初のゲストデザイナーとして起用しました。60年以上に渡り培ってきたアウトドアパフォーマンスの技術と現代的なデザインが交差した、刺激的な新作コレクションです。エンジェル チェンは、東洋と西洋の美学の融合とカラフルな色合いのアプローチで、注目される若手デザイナーです。幅広い天候に対応するカナダグースの代表モデルに【国境、年齢、性別に境界はない】というデザイナーの哲学に基づいたデザインのエッセンスを加えたカプセルコレクションです。メンズコレクション左から8800MC Convertible Snow Mantra Parka White / Black 19万円+tax8803MC Arxan Bomber Jacket White / Black 11万円+tax8808MC Mogan Rain Jacket White / Black 15万7,000円+tax8805MC Hybridge Knit Hoody Black 10万円+taxウィメンズコレクション左から8800LC Cropped Snow Mantra Parka White / Black 17万円+tax8801LC Mordaga Rain Jacket White / Black 13万7,000円+tax8805LC Hybridge Knit Jacket Black 9万5,000円+tax8831LC Serdang Down Jacket White / Black 9万5,000円+tax8802LC Chaka Vest Black 8万5,000円+taxエンジェル チェンは、カナダグースを代表するアイコニックな【スノーマントラ パーカ】からインスピレーションを受けた、2つのアイコニックなスタイルをデザインしました。【スノーマントラ パーカ】は最も過酷な気象環境のために開発され、科学者や北極圏の労働者、探検家によって何十年にもわたって現場で証明されたカナダグースの生地と技術を活用し、彼女のユニークな感性を加えて再構築されました。メンズ コンバーティブル スノーマントラ パーカは、取り外し可能なスリーブ、ジャケット下部、フードを使いマルチウェイに着ることが出来ます。ウィメンズ クロップド スノーマントラ パーカは、アイテムを逆さまに着用することでスタイリッシュな着こなしに。キャンペーンは、バーチャルヒューマンを起用し、バーチャル世界が持つ無限の可能性を探求した、新時代のヴィジュアルを表現しました。コレクションのビハインド映像展開店舗1月23日(土)発売カナダグース 店舗(千駄ヶ谷店のみ)、公式オンラインストア【】1月26日(火)発売GR8 店舗、オンラインストア【】企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年01月21日20歳から2年間、本誌で連載された神木隆之介さんによる「Master’s Cafe」。その第1回のゲスト、グラフィックデザイナー・佐藤卓さんと7年ぶりの対談が実現しました。神木さんが各界の達人と対談をした連載企画「Master’s Cafe」。ここでの出会いがきっかけとなり、神木さんたっての希望で25周年アニバーサリーブック『おもて神木/うら神木』のロゴ&ブックデザインを佐藤さんに依頼。7年間で変わったこと、変わらないこと、ぐんと深度の増した対談になりました。佐藤:今はもう27歳でしょう?神木:アラサーですよ!アニバーサリーブックのロゴデザイン、卓さんにしていただけて嬉しかったです。佐藤:連載時のロゴに続き、声をかけてもらって僕も嬉しかったですよ。前回はたしか、対談の場でロゴを作る話になったんだよね。神木:僕が突然お願いしてしまって。佐藤:僕としてはそっちが本業だから、喜んで作りました。神木:卓さんは僕のことを一番知ってくれているデザイナーさんだと思っていたので、素敵な作品になるはずっていう期待でいっぱいでした。佐藤:喜んでお引き受けしたものの、神木さんのことをどのくらい知っているのか、自分ではわからないところもあるわけです。メディアを通して見る神木さんと直接お会いした姿、もしくは外側から受ける印象とは違う部分もあるかもしれないので、どの辺に目盛りを合わせようか考えました。それで全然違う考え方のデザインを3案作ったんだけど、最初にできてこれを選んでくれたらいいなと思っていたものを選んでくれて。神木:そうだったんですね!見た瞬間に「僕はこれがいいです!」って即決したら、「ほかもあるので見てください」って(笑)。佐藤:早かったよね。通常、企業の仕事だといろんな部署に確認したり、調査をしたりするので、決定にかなり時間がかかるんです。だけどデザイナーとしては、直感的にこれがいいと言ってもらうのが本当は快感。打ち合わせの後、スタッフとハイタッチしましたから(笑)。あらゆる人に受け入れられるニュートラルなイメージ。神木:このロゴデザインは、どんなふうに考えていったんですか?佐藤:何しろ名字が素敵なので「神の木」をシンボルにしようと思いました。“神”という字のへんとつくりは、棒状のものが下に向かっているので幹になるなと。根元が2本に分かれた木のイメージですね。それで、これはできるなとなりました。神木:神木でよかった(笑)。僕のどのイメージに目盛りを合わせるか考えたそうですが、どうやってチューニングしたのでしょう?佐藤:神木さんはユニセックスな感じというか、ジェンダーを超えたかわいらしさがありますよね。だから子どもっぽくしすぎず、大人っぽくもしすぎず、あらゆる人に受け入れられるような、ニュートラルなかわいさを意識しました。あと優しさも大切だと思ったので、尖っているところがない丸みを帯びた形にしています。ちなみにお仕事のときも、直感を生かせる場はよくありますか?神木:芝居ではありますね。なぜかわからないけどテストでは感じなかった感情が湧いてきて、本番の芝居が少し変わったりとか。直感はかなり大事にしていますし、それが間違っていたとしても勉強になるから、ああすればよかったとは思わない。佐藤:やっぱりクリエイターですね。今の世の中は理屈のほうが優先されて、直感や本能など人が本来持っている素晴らしいところがどんどん削除されているけれども、これからはより直感が求められる気がします。神木:一方でデザイナーさんは、直感を言葉で説明しなければいけない場面もありそうですよね。「よくわからないけどこっちがいい」とはクライアントに言えない気が(笑)。佐藤:ひと昔前まではそういうタイプのデザイナーが多かったんです。だけどそれだと、大きな組織の人たちをなかなか納得させられない。神木:この7年の間、世の中に求められるデザインは変わってきているのでしょうか。佐藤:刻々と変化はしていると思います。デザインは間をおつなぎする仕事なので、人や社会の価値観、志向が変われば、つなぎ方も当然変化するわけです。たとえば環境問題への意識が世界的に一気に高まっていることもそうですし、SNSなどでコミュニケーションのあり方が変わり、参加できるデザインが求められています。抽象的な言い方だけど、未完成のものをクオリティの高い状態で仕上げるようなイメージです。神木:たしかに、完成されたものは単に好き嫌いで終わったり、近寄りがたい感じがしそうですよね。佐藤:まったくその通り。完成の手前で止めておくと、カスタマイズして自分なりの付き合い方ができるから。神木さんの役の作り方も、そんな感じがちょっとするんだよね。神木:演技の場合は、現場に入って監督の言うことを聞いてやってみないとわからないところが多いので、最初は特に完成させず、第一印象をまとめるくらいですね。あとは直感をいかに表現できるか。その瞬発力が大事だと、最近感じています。佐藤:デザインはややもすると脳ばかり使って、身体性を失いがちだから、役者のように体とともにクリエイションがあるのは、ものすごく健全だし羨ましいですね。『おもて神木/うら神木』発売中。俳優としての“おもて”と、27歳の男性としての“うら”の2つの面から、25年間の歩みをひもとくアニバーサリーブック。染谷将太、中村隼人、志田未来、本郷奏多との対談のほか、母へのインタビュー&親子ショット、錚々たる著名人からのメッセージなどを収録。[限定版]特装BOX&メイキングDVD付き¥4,500[通常版]¥3,000さとう・たく株式会社TSDO代表。「明治おいしい牛乳」「ロッテ キシリトールガム」のパッケージデザイン、国立科学博物館のシンボルマークなどを手がける。著書に『塑する思考』。かみき・りゅうのすけ1993年5月19日生まれ、埼玉県出身。近年は舞台への出演やMVの監督・プロデュースでも才能を発揮。デビュー25周年記念プロジェクトを始動中。YouTube公式チャンネル「リュウチューブ」は毎週木曜20時配信。ジャケット¥49,000パンツ¥42,000(共にスタジオ ニコルソン/キーロ TEL:03・3710・9696)シャツ¥26,000(ファクトタム/ファクトタム ラボ ストア TEL:03・5428・3434)シューズ¥21,000(クレマン/プーオフィス TEL:03・6427・7081)※『anan』2020年10月14日号より。写真・松田 拓スタイリスト・鹿野巧真ヘア&メイク・MIZUHO(vitamins)取材、文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年10月13日マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)デザイナー・黒河内真衣子が、2021年春に開館する長野県信濃美術館 本館と東山魁夷館のスタッフユニフォームのデザイナーに就任した。黒河内真衣子ポートレート長野県生まれ、2010 年に黒河内デザイン事務所を設立。自身のブランド「Mame Kurogouchi」を立ち上げる。今回、同県出身の黒河内が、両館共通の美術館スタッフのユニフォームデザインを手掛ける。長野県信濃美術館本館イメージ©プランツアソシエイツ本館は、長野市の国宝・善光寺に隣接する公園内に1966年に開館。全面改築にあわせて、“ランドスケープ・ミュージアム”をコンセプトにした新しい建物に生まれ変わる。設計は、プランツアソシエイツによるもの。長野県信濃美術館 東山魁夷館2019年10月、本館よりひと足早くリニューアルオープン併設する東山魁夷館(ひがしやまかいいかん)は、東山魁夷からの作品寄贈を受け、1990年に谷口吉生による設計で開館。こちらは、2019年10月、本館よりひと足早くリニューアルオープンしている。両館共通の美術館スタッフのユニフォームの発表は、2021年1月を予定。今からとても楽しみ。【施設情報】長野県信濃美術館 東山魁夷館(本館は、2021年春開館予定)住所:長野県長野市箱清水1-4-4 善光寺東隣URL:www.npsam.com
2020年07月09日2020年6月現在、新型コロナウイルス感染症はまだ収束していませんが、日本を始め世界の多くの国では経済活動を再開し始めています。そんな中、あるフランス人デザイナーが考えたレストランでの感染防止策が注目を集めています。それはクリストフ・ゲルニョンさんが考案した『プレクシート(Plex’Eat)』です。プレクシートは透明の釣り鐘型のアクリルカバーで、お客さん一人ひとりの座席の上に設置されます。飛沫を防ぎながら、同じテーブルで食事をする人や店員と安心して会話しながら、食事をすることができます。海外メディア『INSIDER』によると、プレクシートはすでにパリのレストラン『H.A.N.D.』で一時的に導入されているのだそう。飛沫対策として使用されている透明のフェイスシールドがありますが、プレクシートは顔の周りを大きなフェイスシールドで囲まれているようですね。レストランでおいしい食事を味わうのは幸せなことです。しかしこれからは外食する時も、誰もが自分自身と周りの人を守るためにしっかりと感染対策をする必要があります。すでにフランス国内のほかのレストランやベルギー、カナダ、また日本からも問い合わせが来ているとのこと。近い将来、日本のレストランでもプレクシートがお目見えするかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月03日職業がデザイナーだという男性は個性的な人が多いイメージ。そんな彼らは好みの女性像も一般の職業の人とは違っているのかも!?気になる彼がデザイナーなら参考にしたい、彼らの好みの女性のタイプをご紹介します。自分のセンスを理解してくれる女性職業がデザイナーというクリエイティブな男性にとって、自分のセンスや考えを理解してくれる人は仕事でもプライベートでも大切にするでしょう。特に恋人となる女性に対しては自分のセンスや考えを受け入れてくれることを望んでいる人が多いのです。男性側も女性側のセンスや考えを理解して受け入れてくれることが多く、お互いを理解し合える関係を望んでいるでしょう。精神的に強い女性デザイナーの仕事は常に忙しく、約束をしていたとしても突然キャンセルや変更をせざるを得ないことも。彼女が仕事のために我慢しなくてはならないことは多くなるでしょう。だからちょっとしたことで慌てたり怒ってしまう女性よりも、強くどっしりと構えている強い女性や、自分の時間を大切にしていて男性に依存しないような女性が好かれる傾向にあるようです。2人きりの時は癒しになってくれる女性ほかにも職業デザイナーの男性が好む女性像として挙げられるのが、極力仕事の話をせずに癒しになってくれる女性です。職業デザイナーの男性は仕事の時間はもちろん、プライベートの時間でも仕事に振り回されてしまうことが多く、恋人と2人の時間では仕事のことはすっかり忘れて癒されたいと考える人が多いのです。仕事やプライベートの愚痴ばかりの女性よりも、明るく時間を過ごしてくれる女性なら彼の心をつかむことができるでしょう。
2020年04月30日今、ものづくりの現場で注目を集める“デザインエンジニア”。製品の仕組みを作るエンジニアと、ビジュアルを設計するデザイナーを兼ね備える存在だ。その第一線で活躍する田川欣哉氏がディレクターを務める本展『マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画』では、プロダクト、グラフィック、建築などの分野で日本を代表するデザイナーたちの“原画”が並ぶ。鉛筆書きのレタリングや、写生したように細密なスケッチ。木やプラスチックなどで試作したものもあれば、原稿用紙に書かれた草稿もまた“原画”として展示されている。今やこれらの原画はとても貴重なもの。というのも、デジタル上の制作がメインの現在では、デザイナーのアトリエといえども、手書きの“原画”に触れる機会は滅多にないからだとか。20代の頃の経験を振り返りつつ、氏は言う。「このようなプロセスを垣間見ることは『つくる人』を目指す当時の私には宝物のような体験でした。良質なインスピレーションを絶えず浴びたことで、今の自分が成立していると思います」デザイナーの卵たちにこの“宝物”を譲り渡すために、本展は企画された。原画からはデザイナーたちの試行錯誤や、最高のクオリティに研ぎ澄まされていくまでのプロセスが読み取れる。何気なく馴染んでいる美しさや使いやすさの秘密を、原画の向こう側にいるデザイナーがそっと教えてくれる。そんな特別な機会になりそうだ。佐藤 卓 スケッチ柏木 博 草稿原 研哉 スケッチ小泉 誠 試作田川欣哉さんデザインエンジニア。テクノロジーとデザインに精通、プロダクトサービスからブランディングまで幅広く手がける。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート名誉フェロー。『マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画』21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2東京都港区赤坂9‐7‐6東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン開催中~2020年3月8日(日)10時~19時(入場は閉館の30分前まで)火曜、年末年始休(12/24、2/11は開館)一般1200円ほかTEL:03・3475・2121※『anan』2019年12月11日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2019年12月05日ラフォーレ原宿のキャンペーンビジュアルや、星野源さんのCDジャケットなどを手掛ける吉田ユニさん。自身の作品が一堂に会する個展「Dinalog」も開催中です。かわいさと毒っ気、そして上品さのバランスも絶妙な作風が魅力の、彼女の素顔に迫ります。――作品作りをしていて、特に喜びを感じる瞬間はどんなとき?まずは、自分の頭の中に浮かんだアイデアが、実際に形になったとき。例えば今回の展覧会でも見ていただける作品なんですが、雑誌『装苑』の75周年記念のビジュアルを作った際、モデルのポートレートを75年分の背表紙1300冊に分解して印刷し、実際に背表紙に貼り、本棚に並べて撮影をしたんです。そういうときが、まず“第1喜び”です。ちなみに私は、ひたすら背表紙に貼っていく、というような単純作業がとても好きなので、そういう意味でも喜びがあります(笑)。――もしかして、背表紙、吉田さんが貼ったんですか?はい、お手伝いをしてくれた大学生たちと一緒にちまちまと(笑)。すっごく楽しかったです。そして、それを撮影するわけですが、撮影した写真を使ってビジュアルをデザインし、それが完成したときが、“第2喜び”。あ、それと、仕事の性質上、見てくれた方の声を直接聞く機会はなかなかないのですが、5年前に初めて個展を開催したとき、見に来てくれた方からいろんな感想を聞けたので、そこもまた、別の喜びですね。――でも確かに吉田さんの作品は、現物を作って撮影されているという意味でも、細部へのこだわりがとても感じられて、そこも大きな魅力ですよね。幼稚園のときから絵を描くのが好きだったんですが、よく描いていたのが、近所の駄菓子屋さんのおじさんがいつも変わった細かい柄物の靴下を履いていたので、それを家で思い出しながらひたすら描いたり。あと、歯医者さんごっこのときは入れ歯を作ったりしていて…。――入れ歯を作る、とは…!?ピンクの練り消しで歯茎を作り、近所にあった白い小さな石を拾ってきて、それを歯の形に並べて、フェルトペンで虫歯を描いて、白い絵の具で上から塗って「治療できました」とか言ってました。カルテも作ってましたね…(笑)。それから、ファミコンが欲しかったんですがなかなか買ってもらえなかったので、自分でファミコンとカセット的なものを工作して、マリオの絵を描いてテレビに貼って、楽しんでました。自作のカセットの差し込み口のところを、「あれ、おかしいな?」とか言いながら、ふーって吹いたりして(笑)。そう思うと、ディテールにこだわって工作をするのは、その頃から好きだったみたいですね。この前幼稚園の頃からの友人にも変わってないね、と言われたんですが、たぶん、今作品作りで感じている楽しさは、その頃感じていた気持ちの延長線上にあるような気がします。――手を動かす喜び以外に、実際に作品を作り、撮影することの利点はありますか?個人的には、やっぱりディテールが当然リアルに作れますし、同時に温かさみたいなものが出る気はします。ただそれよりも、実写にすると、“こっちの角度もいいかも”とか、“こういう影の出方、おもしろい”とか、その場で発見があるんですよね。想像していたのとは別の到達点が見え、より良いものが出来上がる気がする。そこも一つの良さだと思います。――それから、吉田さんの作品からは、独特の毒っ気というか、若干の“怖さ”が漂う気がするのですが、そこに理由はありますか?怖いものは小さい頃から大好きなんですが、楳図かずおさんや、つのだじろうさんのマンガを好きで愛読していました。『りぼん』も買うけれど、『サスペリア』っていうホラーマンガ雑誌も買う小学生(笑)。――友達とは、そのあたりの趣味は分かち合えたんでしょうか…。友達に勧めてはみたものの、いまいち芳しくなかったです(笑)。なので、友達とは『りぼん』の話をしつつ、一人で近所の古本屋をめぐり、つのだじろうさんなどのマンガを探してました。私の作品に怖さがあるとしたら、ルーツはそのあたりですかね(笑)。――今回の展覧会は、5年間の作品が一堂に会すると伺っています。そんなかわいさや怖さがたっぷり楽しめますね、楽しみです。今図録を作っているんですが、本当に仕事ばっかりしていたなと思いました(笑)。――その中には、生みの苦しみがあった作品もあると思いますが、考えても考えてもアイデアが出ないときは、どうするんですか?しょっちゅうあるんですが…。「きっと今日の夕方にはアイデアが出てるだろうな。そしたら早く帰れるかも!」って、“アイデアを出し終わって幸せな自分”を想像するんです。それでなんとかひねり出します(笑)。――ちなみに、アイデアが出た場合は、どんな素敵な夜を過ごすんでしょうか?えーと、おいしいものを食べたり、犬とゴロゴロ…。そのくらいですかね(笑)。よしだ・ゆに1980年生まれ、東京都出身。女子美術大学を卒業後、大貫デザインなどを経て独立。パルコやルミネなどのファッションビルや、ワコール、資生堂などブランドの広告イメージビジュアルを中心に、木村カエラ、CharaなどのCDジャケットも数多く手掛ける。12月1日まで、ラフォーレミュージアム原宿にて「吉田ユニ展『Dinalog』」が開催中。これまでに仕事で手掛けた作品に加え、撮り下ろしの新作や、また制作の裏側を垣間見られるラフスケッチや撮影に使ったプロップ、さらにはメイキング動画も公開。作品集も刊行される。※『anan』2019年11月27日号より。写真・小笠原真紀(by anan編集部)
2019年11月25日色使いやモチーフはとてもキュート。もう一歩踏み込んでディテールに寄って見てみると、かわいいに収まらない毒やアイロニー、エキセントリックさ、そしてユーモアが詰まっていて、もっともっとその奥が見たくなる。吉田ユニさんの名前を知らなくても、彼女の作品にハッとさせられたことのある人はきっと多いはず。そんな吉田さんの作品が一堂に会する個展「Dinalog」が開催されることに。その唯一無二の“かわいい”の源はどこにあるのか、根掘り葉掘りお話を伺いました。――吉田さんのご職業は“アートディレクター”であり、“デザイナー”だと思うのですが、例えば画家のような作品で自己表現をするアーティストとは、ちょっとスタンスが違いますか?そうですね。たぶん私の作品を見て、“自由に作っている”と思う方は多いかもしれませんが、私は企業やブランドの広告、ミュージシャンのCDジャケットなどの仕事が多く、そういうジャンルのビジュアル作りの場合、必ず“言うべき、伝えるべきこと”があります。つまり、お題というか、制約あっての作品なんですね。――その“言うべき、伝えるべきこと”というのは、広告主や、ミュージシャンの意見であって、吉田さんのお仕事は、それをビジュアルに落とし込み、伝えやすくすること、なわけですね。そうですね。私自身は、その制約の中で作品を作るのがとても楽しいし、お題があるというのも、クイズを解いているみたいな感じでとても楽しいし、好きなんですよね。制約という枠の中で、どれだけ伝えられるか、いかにギリギリを攻めるか、みたいな感じといいますか。――つまり、“吉田ユニらしさ”は、謎解きの方法で表現する、と。はい、そうですね。――その、謎解きをする快楽に目覚めたのは、この仕事を始められてからですか?大学のときです。中学から美大の付属に通っていたので授業で油絵とデザインを学んではいたんですが、中学や高校の頃は、それほど具体的な内容ではなくて。大学3年生で初めて広告デザインの授業を受けたときに、それまで自分にとって漠然としたものだった“デザイン”の輪郭が見えて、その“答えを導き出す”感じが、広告デザインはとてもおもしろいと思いました。また、広告ビジュアルって基本的には、たった一枚の絵でどれだけ強く言いたいことを伝えられるか、それが大事なんですが、そこに込める潔い感じにもとても惹かれました。――吉田さんの“謎解きの解法”はとても個性的だと思うのですが、どんなふうにその解法を導き出すんでしょうか?なんですかね…、自分も楽しいし、クライアントにとっても、それを見る人にとっても楽しい、そのベストなポイントを探すことを大事にしています。例えば、これかわいいな、おもしろいなと思っても、それが“私だけが楽しい”ものだったら、広告としては成立しないと思うんです。ちょうどいい塩梅を探すというか…。具体的に言えば、ブランドのカラーやそれまでのヒストリー、今の時代の流れ、あとはそのクライアントのファンの人たちがどう思うか…。そんなことを想像しながら、一生懸命とにかく考えるんです。例えばその広告が貼られる場所などが決まっていたら、そこに実際に行って、その前を歩いてみたりもします。それをすると、「こういう感じだったら誰も見ないだろうな」とか、「見るけど気に留められないだろうな」とか、Macの画面と向き合っているときには得られない感覚を得られるので、そういう感覚も大事にしてますね。あと最近だと、CDジャケットの仕事の場合は“アイコンになったらどう見えるか”とかも考えます。ウェブ上だと小さくなったりもするので、小さくても目を引くものや、大きくしたときにまた違った発見ができるアイデアを考えたり。よしだ・ゆに1980年生まれ、東京都出身。女子美術大学を卒業後、大貫デザインなどを経て独立。パルコやルミネなどのファッションビルや、ワコール、資生堂などブランドの広告イメージビジュアルを中心に、木村カエラ、CharaなどのCDジャケットも数多く手掛ける。12月1日まで、ラフォーレミュージアム原宿にて「吉田ユニ展『Dinalog』」が開催中。これまでに仕事で手掛けた作品に加え、撮り下ろしの新作や、また制作の裏側を垣間見られるラフスケッチや撮影に使ったプロップ、さらにはメイキング動画も公開。作品集も刊行される。※『anan』2019年11月27日号より。写真・小笠原真紀(by anan編集部)
2019年11月25日スマホでなりたいヘアスタイルが試せるアプリらしさ・ドット・コムは8月21日、ヘアスタイルがシミュレーションできるアプリ「らしさ ヘアスタイルデザイナー」のAndroid版をリリースした。「らしさ ヘアスタイルデザイナー」は2018年9月にiOS版がリリースされ、2019年7月24日現在、50万ダウンロードを突破する人気のアプリである。2019年6月には海外向けに英語版のiOSも配信を開始。そして今回、待望のAndroid版が登場した。「らしさ ヘアスタイルデザイナー」の最大の特徴は、ヘアスタイルを合成した後にも、自由に髪型のデザインが変えられること。簡単な操作で本格的なヘアスタイルがシミュレーションできる。好きなヘアスタイルを選んで自撮りするだけの簡単操作「らしさ ヘアスタイルデザイナー」の使い方は、とてもシンプル。なりたいヘアスタイルを選んで、スマホで自撮りするだけでOKだ。ディープラーニングを利用した顔認識機能で、顔型や髪型を自動で判別し、素早くシミュレートしてくれる。なりたいヘアスタイルをシミュレーションした後でも、前髪の長さや、サイドのボリュームをなどをドラッグやフリップ操作で自由に変えられる。ヘアカラーのを試してみることも可能だ。試せる髪型は、有名美容室と協力して撮影した、おしゃれなスタイルばかり。さらに提供されるヘアスタイルは、毎月更新される。もちろんシミュレートした姿は、画像で保存できる。(画像はプレスリリースより)【参考】※らしさ・ドット・コム株式会社のプレスリリース※らしさ ヘアスタイルデザイナーのサポートサイト
2019年08月28日アディダス オリジナルス(adidas Originals)とニューヨークの女性デザイナー「ジウォン・チェ(Ji Won Choi)」によるウィメンズのコラボレーションコレクションが登場。2019年2月23日(土)よりアディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウなどで発売される。コレクションでは、ビビッドなカラーのアイテムに、アディダスを象徴するスリーストライプスを大胆に配したアイテムを用意。少しワイドなシルエットのジャケットや、短め丈のパンツで女性らしさを演出した。赤のトラックトップは、左右非対称に白のラインを配した。同色のパンツと合わせれば、セットアップでの着用も可能だ。また、ネイビーのトラックトップは、フロントに施された太いレースが動くたびに揺れるデザイン。ワイドな膝丈ショートパンツ、バッグに長いレースを施したキャップ、丸型のバックパックも展開される。【詳細】アディダス オリジナルス by ジウォン・チェ発売日:2019年2月23日(土)販売店舗:アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウ、アディダス オリジナルス ガールズショップ 渋谷109、アディダス オリジナルスショップ(ダイバーシティ東京プラザ、GINZA SIX)、アディダス オンラインショップ価格例:・トラック トップ 16,000円+税~・トラック パンツ 15,000円+税・ショーツ 12,000円+税・キャップ 9,990円+税・ミニバックパック 3,990円+税【問い合わせ先】アディダスグループお客様窓口TEL:0570-033-033(土日祝除く、9:30~18:00)
2019年02月21日ファセッタズム(FACETASM)とデンマークのデザイナー・ヴィブ・ファルスロフ(Vibe Harsløf)によるコラボレーションジュエリーが、ファセッタズム 神宮前、表参道などで2019年2月1日(金)より発売される。ファセッタズム2019年春夏コレクションにて、ランウェイを彩ったボリュームのあるアクセサリー。今回のコラボレーションでは、それらを洗練されたデザインにアレンジ。ファセッタズムの遊び心とヴィブ・ファルスロフのエレガンスな要素が合わさった、ブレスレットやピアスなど4種類全8型のアイテムがラインナップする。アクセサリーは、瓶の栓や缶のプルタブなど、日常でよく目にするものをモチーフに採用。病院で処方される薬をアレンジしたネックレスは、薬を取り出した後の“へこみ”までリアルに再現。また、本来薬の名前が記載されている裏側には、コラボレーションの証として両ブランドの名前が刻まれている。【詳細】ファセッタズム×ヴィブ・ファルスロフ発売日:2019年2月1日(金)販売店舗:ファセッタズム 神宮前・表参道、オンラインストア価格:・ブレスレット 62,000円+税・ピアス(3型) 各18,000円+税・キーチェーン 28,000円+税・ネックレス(3型) 各25,000円+税【問い合わせ先】ファセッタズム 神宮前TEL:03-6447-2852
2019年02月01日青ヶ島という島の名前を聞いたことはあるでしょうか。初めて聞いた時「鬼ヶ島」のような響きにワクワクしたことを覚えています。青ヶ島は日本で一番たどり着くことが難しいと言われている島。伊豆諸島の最南端に位置する世界的にも珍しい二重カルデラの特徴的な地形の火山島。なんとこの島、東京都なのです! 島のまわりは全て断崖絶壁。もちろん泳げません。島の人口は約168人。東京都でありながら日本一人口の少ない村でもあります。ちょうど黒潮の真ん中に位置するため、大シケになると大変でひどいときは1カ月近く船が出ないことも。今まで20日間帰れなかった旅行者もいたそうな。 そんな選ばれし者だけ上陸できると言われる秘境島への行き方は東京都の八丈島から定員9名のヘリコプターか、就航率約50パーセントの定期船に乗るかしかありません。ヘリは欠航になることは少ないのですが高額な上に予約開始時間からすぐに電話しないとチケットが取れないため、なかなか難易度が高いので有名。私が青ヶ島に渡ろうと思った日はすでにヘリは満席。「でも船で行ったら帰ってこれるかわからない、、!欠航したら月曜日会社に行けない!」と迷いながらも、天気予報と波浪予報と相談し決心をしてあおがしま丸に乗り込みました。 快晴でも海のうねりは関係なく発生します。荒波にもまれること約2時間半。全ての乗客が甲板に出て、幻の秘境島を見つめます。港というより工事現場のような場所に船は着岸。「つ、着いた!!」とドキドキしながら島に上陸。 青ヶ島は小さな島ですが、ほとんどが急な坂道。徒歩では島をまわれない、と事前に情報を得ていた私はレンタカーを借りました。島には1軒だけ商店があります。そこで働いていたお姉さんが、船の出航時には切符売りをしていたり、ヘリポートで整備をしていたお兄さんが、船の出航時にはおまわりさんの制服を着ていたり。島では一人でいろいろなお仕事をこなしていると言います。まさに離島独自の働き方。海が荒れれば船も出ないので物資が届きませんし、みんなで助け合いながら生活をしているのだなと感じました。 島の真ん中あたりにある池之沢地区では、島言葉で「ひんぎゃ」と呼ばれる水蒸気の噴出する穴が無数に見られます。ここでは地熱釜が自由に使えます。とれたての野菜を釜に入れて、すぐ隣にある地熱を利用したサウナに入ると、出た頃にはひんぎゃの熱によってホクホクに蒸された野菜たちが完成!そのまま食べても、ひんぎゃの熱を利用して作られた「ひんぎゃの塩」を少しふりかけても、甘みがありしっとりホクホクで最高です。 青ヶ島は満天の星空が見えることでも有名。運が良かったら丸山の雲海もみられます。 一人で旅をしていると旅仲間同士で声を掛け合うので、自然と旅の仲間が増えることも。青ヶ島牛も有名で、見晴らしの良い場所に小さな牧場があります。牛さんが近いのも島ならでは。 民宿に一泊し、次の日の早朝に船が出航すると島内にアナウンスが流れ、帰れることに!いままで経験のない大冒険。あっという間の滞在でした。朝に選ばれし者だけが乗れる八丈島行きのヘリを見送り、その後に船が出る港に向かいました。 秘境と言われているけど島の皆さんにとってここは日常。島の皆さんはとても元気で明るく温かく、たった1泊という短い滞在でしたが、ひんぎゃの塩を作っているお母さんと仲良くなり、その後なんと青ヶ島マグネットのパッケージデザインや、ひんぎゃの塩のパッケージデザインもやらせていただきました!ひんぎゃの塩は、地熱という地球の恵みをたっぷり受けた幻の塩。地熱で塩を作っているのは世界でここだけだと言います。シンプルにおむすびや、野菜にちょっとかけるだけで、旨味をしっかり感じられる塩です。 青ヶ島のマグネットは青ヶ島をそのまま小さくしたようなリアルなマグネット。世界でも珍しい二重カルデラの島の形は一度見たら忘れられません。両方とも島の商店で販売していますので、運良く島に上陸できた際にはぜひ記念に小さな青ヶ島をお持ち帰りください。
2018年09月05日デザイナー髙田賢三氏の自伝『夢の回想録』(日本経済新聞出版社)が発売された。デザイナーとしての活動から、私生活、恋愛、LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンによる買収劇や「ケンゾー(KENZO)」ブランドからの舞台裏までを明かしたもの。山本耀司氏のインタビューやコシノジュンコ氏との対談なども加えている。4月10日には東京・千代田区のパレスホテル東京で出版を祝う会も開催された。70年代前半から80年代前半までパリコレクションの人気ランキングのトップを守り続け、「ケンゾー」ブランドで生み出したデザインとスタイルが今もファッションに強い影響を与え続けている高田賢三氏。自伝で伝えたかったことや成功の理由、今のファッションとパリコレクション、これからやりたいことなどについて聞いた。FASHION HEADLINE(以下、FH): 自伝『夢の回想録』が日本経済新聞出版社から発売されましたが、自伝を出されたきっかけは?高田賢三氏(以下、高田): 2016年12月に日本経済新聞朝刊で連載された『私の履歴書』がきっかけになりました。FH: 書籍化にあたり、かなり加筆したということですが。髙田: 基本的には『私の履歴書』と同じですが、『私の履歴書』ではファッションの話があまり出ていなかったので、例えば、80年代のファッションについての部分やニューヨーク、ロンドンの話、更に自分のプライベートな話なども加えました。また、『私の履歴書』は新聞の連載で、1回の文字数なども決まっていますから、最初の連載で削除されてしまった人の名前なども追加しています。FH: プライベートな話ということが出ましたが、今回の本では人生の伴侶となる人との出会いと別れ、LVMHによる買収、自己破産など、プライベートな部分についてもかなり率直に書いていますね。髙田: もちろん、100パーセントすべてではありませんが、90パーセントくらいは書いてあります。どこまで言っていいのか、随分迷いました。僕自身、今もあれでよかったのか、よくわかりませんが、もう書いてしまったものですし、自伝であり回想録であるということで覚悟を決めました。FH: 日本経済新聞朝刊の連載は、どちらかと言えば経営者やビジネスマンなど男性の読者が中心になると思いますが、書籍になるとファッションデザイナーや若い女性、学生などたくさんの人が読むことになります。賢三さん自身はどのように読んで欲しいと思っていますか?髙田: 僕がしてしまった失敗を読んでもらうことで同じような失敗をしないようにするなど、読む人のこれからに役立ててもらえれば嬉しいですね。また、僕自身、若いときから夢を持って冒険をしてきたことが今につながっているので、そうしたことも読んで欲しいと思っています。FH: 失敗ということについては、どうすればよかったと思っていますか?髙田: 70年代はビジネスのことはほとんど考えず、ファッションショーや服のデザインのことばかり考えていました。それだけではまずいと思いましたし、共同で経営の部分をやってもらっていた人とも別れてしまいました。それが、80年代に入ると、経営者も変わり、逆にビジネスが中心になってしまいました。僕自身はクリエーションに集中して、経営は人に任せきりにしてしまっていましたが、当時、その先のことや経営のことなどもよく考えて、クリエーションとビジネスを両立することができるような体制の会社にすることができていればよかったと思います。また、持ち株をLVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンにブランドを売ってしまったことも後悔しています。僕自身すごく軽はずみだったと思っています。FH: 『時代の波』というページの部分で1973年春夏コレクションに「ジュルナル・ド・テキスチル」の人気ランキングで首位になり、83年くらいまで上位3位以内に入っていたのが、80年代後半から一気に順位が急落する話が出てきます。髙田: 人気ランキングについては僕自身はほとんど気にしていませんでしたが、1位が2位、3位となってくると気になりはじめますし、会社のみんなも気にしてくる。もちろん、刺激にはなりましたが、やはり83年以降どんどん順位が落ちていくのは厳しかったです。自分自身、コレクションのクリエーションがどんどんなくなり、ビジネスが中心になっていることはわかっていました。70年代にはコレクションだけに集中しすぎて、ショーを見ていいと思った編集者に「この服を撮影で使いたい。どこで買うことができますか」と聞かれても実際には販売していない服も多かったことを批判されていました。それが、80年代にはジャーナリストたちから「ビジネスだけでなく、コレクションでももっとおもしろい服を作って欲しい」と言われていました。FH: 共同経営者との衝突などについても書いていますが、クリエーターが1人でデザインとビジネスを両立させることは難しい。いいパートナーが必要ですね。髙田: デザイナーにとってパートナーはすごく大切です。あの当時はあまり考えていませんでしたが、イヴ・サンローランにピエール・ベルジェがいたことはすごくうらやましいと思います。サンローラン美術館に行くとわかりますが、ベルジェはサンローランの最初のコレクションからほとんどすべての資料を保存しています。経営面だけでなくクリエーションもサポートしてくれるような素晴らしいパートナーがいてくれるというのはすごいことだと思います。以前は僕の所にも資料などもきちんと管理してくれる近藤淳子さんという女性がいました。共同経営者でありクリエーションも管理してくれるパートナーと一緒に仕事をすることはすごく大切なことだと思います。やっぱり、デザイナーが1人でできることは限られていますからね。FH: 一方、ファッションデザイナーとして成功できた理由については?髙田: 高校生の頃から自分のやりたいことがわかっていたので、パリに行くなど、冒険心を持ってやりたいことに邁進してきたことがよかったと思います。-- 次のページは高田賢三が思う、今のケンゾー。そして最近のパリコレクションについて----FH: 若い人たちにとっては当時のケンゾーブランドのコレクションやファッションショーは伝説といえるかもしれません。髙田: 僕のコレクションが「ジュルナル・ド・テキスチル」の人気ランキングで首位になったのは1973年ですから、40年前、いや、もう50年近く前ということになりますからね。FH: 最近、ケンゾーでも山口小夜子さんなどをイメージしたコレクションが出ていますし、コム デ ギャルソンやヨウジヤマモトの80年代のコレクションもヴィンテージや復刻として登場していますし、展覧会やコレクションをまとめたデザイナーの本も出ています。また、ここ数シーズン、そのブランドが発表していたコレクションやアイコンを現代に蘇らせることでよりそのブランドらしさを表現したコレクションも目立ちます。最近のファッションについてはどう見ていますか?髙田: ケンゾーのコレクションは昔のアーカイブだったのでしょう。ファッションは繰り返すものですが、彼らが僕のことを考えてくれたようで嬉しかったです。ただ、ファッションはどんどん進化しています。服はもちろんですが、ファッションビジネスやコレクションを伝えるメディアがすごく進化していますし、時代の展開がすごく早いと思います。そういう意味で、ファッションはすごい仕事だなと改めて感じています。僕たちがコレクションをスタートした70年代にはファッションは遊びのようなものに見られていましたが、今、ファッションはカルチャーであると同時に巨大なビジネスになっています。今後は更にライフスタイルに溶け込んで、生活の大きなポイントになっていくと思っています。FH: 賢三さんがコレクションを発表していた頃はまだインターネットもなく、コレクション情報もコレクションの数ヶ月後に雑誌やテレビで見るという状況でした。その一方で、パリコレクションは夢であり憧れであったような気がします。当時と比べてスペクタクルなショーもなくなりました。発表されるルックの点数やショーの時間も少なくなり、10分で終わるパリコレクションをビジネス拡大のひとつの方法というデザイナーもいます。賢三さんは先日、パリのバレ・ド・トーキョーで行われたジュンコ シマダ2018-19年秋冬のにもいらっしゃいましたし、以前はケンゾーのコレクションなどでもお見かけしましたが、現在のパリコレクションをどう思いますか?髙田: 僕たちの頃と比べると、今のデザイナーは大変だと思います。たくさんのデザイナーやブランドがありますし、コレクションの数も多い。その中でコレクションやクリエーションを評価され、ビジネスでも成功するのは大変なことです。また、服の作り方も変わってしまいましたし、進化もしています。FH: ファッションデザイナーとして成功するために必要なことは何だと思いますか?髙田:デザイナーとしてのある程度の才能と好奇心。そして、「その時代に乗る」ということも大切です。僕はその時代に乗ったと思っています。当時、68年の五月革命でファッションが変わり、パリがロンドンに押されて、パリのコレクションに勢いが無くなる一方で、プレタポルテのドロテビスやソニア リキエルが登場するなど時代が新しいファッションやデザイナーを待っていた。僕はそういう時代に乗ることができました。もしも、パリに行くのが2~3年違っていたら、結果は違うものになっていたかもしれません。僕は日本に帰ってきて着物の生地や平面裁断なども取り入れましたが、当時はそれが新鮮に見え、僕の特徴のひとつになりました。FH: もし今、賢三さんが10代、20代の若者だとしたら、ファッションデザイナーを目指しますか?髙田: もう1度やり直せるとしたら、ということですか。やっぱり、ファッションが好きなのでファッションの仕事をやると思います。やったことはありませんが、建築やインテリアにも憧れます。いずれにしても、絶対に経営や政治の世界には行かないと思いますから、ファッションや建築、インテリアなど、デザインの仕事を目指していると思います。FH: ケンゾーを離れてからも様々な仕事を続けています。2016年にもセブン&アイ・ホールディングスのスペシャルゲストデザイナーとして、期間限定コレクション「セットプルミエ バイ ケンゾー タカダ」を手掛けました。高田: あの仕事は大変でした。素材1つをとっても毎回触って、いろいろなものを見ていなければいけないし、服も毎シーズン作り続けていかないといけないと思いました。実際に仕事に入ってしまってからは、面白かったのですが、ファッションデザイナーという仕事は毎シーズン続けていなければ難しいと改めて感じました。FH: 本の前書きでは、2017年に大病から快復して本格的なビジネスを再開したタイミングも自伝を出そうと思ったきっかけだと書いてありました。今後のデザイナーとしての活動についてはどのように考えていますか。高田: 最近は服やファッションなども含めて仕事を減らすようにしています。ファッションはもちろん大好きですが、年齢などのことを考えても、元気でいられるうちに旅行をしたり絵を描いたり、自分の好きなことに時間を使いたいと考えています。FH: ファッションデザイナーの仕事は減らしていくのですか?髙田: わかりません(笑)。「セットプルミエ バイ ケンゾー タカダ」の仕事をしたときは久しぶりだったので厳しいと思いましたが、昨年、パリ装飾芸術美術館で行われたクリスチャン・ディオールの創業70周年を記念する大回顧展「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展」で、トワルを集めた展示などを見たときにはあまりのすごさに「こんなにすごいアトリエだったら、もう1回やってみたい」と思ってしまいました。もちろん、一瞬だけですが(笑)。これからも自分の好きなこと、そのときにしたいことをしていきたいと思っています。FH: 最近は頻繁に日本に戻られていますね。髙田: 去年は3回。今年は今回で2回目ですが、1ヶ月近く日本にいる予定です。仕事以外ではパリから日本に来た友人と一緒に旅行をしたりしていますが、僕自身日本のことをよく知らないので、旅をして日本の色々なところに行ってみたい。日本をもっと知るということもこれからやりたいことの1つです。<プロフィール>髙田賢三(たかだけんぞう)/デザイナー兵庫県生まれ。1960年第8回装苑賞受賞。1961年文化服装学院デザイン科卒業、 1965年に渡仏。1970年パリ、ギャラリー・ヴィヴィエンヌにブティック「ジャング ル・ジャ ップ」をオープン。初コレクションを発表。パリの伝統的なクチュールに対し、日本人としての感性を駆使した新しい発想のコレクションが評判を呼び、世界的な名声を得る。その後ブランドを「ケンゾー(KENZO)」とし、高い評価を受ける。1984年仏政府より国家功労賞「シュヴァリエ・ド・ロルドル・デザール・エ・レトル」芸術文化勲章(シュヴァリエ位)受章。1998年仏政府より国家功労賞「コマンドゥール・ド・ロルドル・デザール・エ・レトル」芸術文化勲章最高位の(コマンドゥール位)受賞。1999年2月、ニューヨークで国連平和賞(タイム・ピース・アワード)の 1998年ファッション賞を受賞。10月パリコレクレションを最後にケンゾーブランドを退く。同年紫綬褒章を受章。2004年開催アテネオリンピック日本選手団公式服装をデザイン。パリ市よりパリ市大金賞を受賞。その後、デザイナー活動及び絵画を手掛けている。絵画展は、フランス、モロッコ、アルゼンチン、ウクライナ、ロシアで開催。又、ドイツにて2008年に開催。現在は、クリエーションにおける異業種とのコラボレート事業を展開。その他、世界の伝統文化を継承する為の活動をライフワークの1つともしている。2016年仏政府よりレジオンドヌール勲章「名誉軍団国家勲章」(シュヴァルエ位)を受勲。 同年、8月下旬より限定1年間、日本において、セブン&アイ・ホールディングスの社傘下のそごう・西武及びイトーヨーカドーのPBブランド「セット・プルミエ」を展開。
2018年04月21日アディダス オリジナルス(adidas Originals)から、オランダ人デザイナー「ダニエル・カタリ(Danielle Cathari)」とのコラボレーションコレクション「adidas Originals by Danielle Cathari」が登場。2018年5月5日(土)より、アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウなどで発売される。1990年代や2000年代の大胆さ、勢いから着想を得た今回のコレクションからは、アディダスを象徴するトレフィルロゴ、スリーストライプスのデザインのアイテムを分解し再構築したアイテムが登場。不規則につなぎ合わせたアパレルには、サテン、軽量ウーブンなど、春の装いに適した軽やかな素材のものを使用している。アーカイブのセーターのデザインをカットし再構築したジャケットは、切り取る大きさ、カラー、柄などがランダムにつなぎ合わせられている。さらに、ジャケットとセットアップで着用できる同色のミニスカート、短くカットされた丈のスウェットも展開される。また、女性らしいシルエットのアイテムにも注目。クロップド丈のブラトップ、長めの丈のパラシュートパンツのセットアップは、ブルーとホワイトの2色がラインナップ。特徴的なシルエットに加え、短めにカットされたアディダスのスリーストライプスなど、ディテールにもこだわったアイテムだ。他にも、淡いイエローのニットTシャツ、ショートパンツのセットアップや、斜めに施されたドローコードが印象的なピーチ色のドレスなど、全10種類のアイテムが登場する。【詳細】adidas Originals by Daniëlle Cathari発売日:2018年5月5日(土)販売店舗:アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウ、アディダス オリジナルスショップ(六本木ヒルズ、ダイバーシティ 東京 プラザ、GINZA SIX、ラゾーナ川崎プラザ、札幌ステラプレイス、福岡、心斎橋、HEP FIVE)、アディダス ブランドコアストア(新宿、渋谷、名古屋)、アディダス オンラインショップ価格:・VINTAGE TRACK TOP 15,000円+税・VINTAGE MINI SKIRT 12,000円+税・VINTAGE SWEATER 13,000円+税・CROP TOP 6,490円+税・TRACK PANT 13,000円+税・BRA TOP 6,490円+税・WINDBREAKER PANTS 12,000円+税・SOCCER TEE 7,490円+税・HOT SHORT 6,490円+税・DRESS 9,490円+税【問い合わせ先】アディダスグループお客様窓口TEL:0570-033-033((土日祝除く、9:30~18:00)
2018年04月15日結婚式に参列する楽しみのひとつ、引き出物。全国ではどんな引き出物があるのでしょう?ウェディングデザイナーが目をつけた地方の引き出物や、トレンドの引き出物をチェック!文・椎原茜結婚式の引き出物! いま人気なのはどんなもの?まずは引き出物や引き菓子の平均個数をチェック。ウェディングプロデュースを行う株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ(以下、T&G)が2017年9月に全国のウェディングプランナーに対して行ったアンケート調査では、「2個」が40%、「3個」が51%。どうやら2~3個が平均のようです。そして「4個以上」と回答したのはすべて中部地方。最も平均個数が少なかった地域は北海道でした。T&Gの解説によると、中部地方は華やかなウェディングをする傾向があること、北海道は多くが「会費制」ウェディングを採用していることが理由として考えられるそう。T&G調べ“インスタ映え” するかも! 地方独特の引き出物3選引き出物の内容も地域によってさまざま。特徴的な引き出物を3つ、T&G運営のTRUNK BY SHOTO GALLERYのウェディングデザイナー岡山真理子さんがピックアップしてくれました!1.「おいり」香川県四国地方ではおなじみの「嫁入り菓子」。カラフルでフォトジェニックなので今、再注目されています。2.「細工かまぼこ」富山県鯛や富士山、鶴、亀などのおめでたいものをかたどっているかまぼこです。富山県ではお祝いごとには欠かせないもの。細工の技術が高く、こちらもとてもフォトジェニックです。3.「籠盛り」新潟県おうちで待っている家族へのおみやげとして。ハムやパスタ、お酒やおつまみ、地産物などの日持ちのする食品をカゴに詰めます。「正直、私もそれ欲しい」と思わせるトレンドの引き出物は?ウェディングデザイナーとして普段、さまざまな引き出物を目にするもの。そのうち、「正直、私も欲しい」と思う引き出物を岡山さんに聞いてみました。岡山さん“選べる” 引き出物がいいなと思います。カタログギフトはもちろん、結婚式の招待状の返信はがきに引菓子が何パターンか記載されていて、そこにチェックをして返信すると、結婚式当日に引き出物袋の中に選んだ引菓子が入っているというようなものも素敵です。ゲストの満足感や期待値も上がりますね。確かに、好きなものが選べて、さらに当日「どんなのかな?」とワクワクしながら引き出物袋を開けるのは、楽しみが増しそうです。岡山さん「高級ブランドの日用品」もいいですね。自分では購入しないけど、高級感があり、日常的な実用性のあるものです。普段使いできるという意味では、引き出物を入れる紙袋を、長く使えるエコバックに変更される方が増えているのも、ひとつのトレンドだと思います。エコバック例。やはり引き出物は、「もらって嬉しい=普段使える」がしっくりくるようですね。エコバックは正直、欲しい!岡山さんまた、文化や伝統を継承する引き出物・引菓子をそのまま選ぶのではなく、“インスタ映え” を意識した装飾をして工夫するなど、お二人らしさをポイント、ポイントで出す方も増えてきています。今の引き出物のトレンドは「選べて、高級感があって、実用的で、インスタ映えする引き出物」。そしてこれが最も欲しくなる引き出物といえそう。Information岡山真理子さんT&Gが運営するウェディングイベントスペース『TRUNK BY SHOTO GALLERY』のウェディングデザイナー。各地域でのウェディングを数多く手掛ける。データ協力テイクアンドギヴ・ニーズ
2018年02月18日「今年はワンランク上の女性を目指したい!」と思っているなら、上質な洋服に身を包んでみるというのもひとつの方法。そこで、そんな女子にオススメしたい映画とは、多くの人が憧れるラグジュアリー・ブランド『ドリス・ヴァン・ノッテン』を生み出した孤高のデザイナーに迫った話題作です。それは……。注目のドキュメンタリー『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』!【映画、ときどき私】 vol. 134大統領夫人からハリウッド女優まで、世界中のセレブたちに愛されている『ドリス・ヴァン・ノッテン』。唯一無二のブランドをけん引しているデザイナーのドリスは、広告は一切出さず、手軽な小物やアクセサリーも作らず、自己資金だけで活動しながら、ほかの一流ブランドと勝負していた。これまで25年間一度も休まずに年4回のコレクションを発表し続けているドリス。控えめな性格であるがゆえに、これまでカメラに舞台裏を見せることはなかったが、ついに初の密着取材が行われ、その素顔と創作の源が明らかに!そこで今回は、誰よりもドリス本人に近づいたこちらの方にお話を聞いてきました。それは……。ライナー・ホルツェマー監督!ドイツ語圏のドキュメンタリー界をけん引し、いままでにさまざまな人物や題材を映し出してきた監督ですが、本作の見どころや撮影時のエピソードなどについて語っていただきました。これまでプライベートを公開することを拒否し、殺到する密着取材も断り続けてきたというドリス。そんなドリスをなんと3年もかけて説得したそうですが、承諾の決め手となったものは?監督とても長い時間がかかったけれど、イエスと言ってもらえたのには、いくつか理由があると思うんだ。最初に出会ったときに彼の作品と人柄にとてもひかれて、「ぜひドキュメンタリーを作りたい」と言ったんだけど、控えめな性格であることと、忙しいということもあって断られたんだよ。でも、その後にいいよと言ってくれたのは、おそらくいままでオファーされていたコンセプトと違うものを提示したからだと思うんだ。僕はファッション界の人間ではないし、ファッションの映画を作ったこともない。だから、ファッションの部分だけではなくて、彼のアーティスティックなアプローチに興味を持ったというのが一番の理由だったんじゃないかな。その後、撮影はどのようにして始められたのですか?監督どうしてもカメラが回っていると、ドリス自身も彼のチームも気が散ってしまうんじゃないかということを心配していたから、まず僕が提案したのはテスト撮影。3日かけて僕のやり方を経験してもらって、それで物事が乱れるかどうかというのを判断してもらったんだ。実は、そのあとにやるかやらないかという言葉は一切交わさずに、このまま行けそうだなとお互いに思ったので、そのまま撮影を続けていったんだよ。1年間にわたって公私ともに密着したそうですが、ドリスを見ていて一番驚いたことは?監督毎日彼と過ごすなかで驚かされることはたくさんあったよ。特にベルギーのアントワープにあるアトリエでは、コレクションの準備として生地を選んだり作ったり、コンセプトから立ち上げていくわけだけど、そのときに彼が持っているアイディアというのは毎日新しいものだったんだ。たとえば、劇中にも出てくるメンズコレクションでは、はじめは白とチェックをメインにして、色をちょっとだけ乗せるというコンセプトからスタートしたんだけど、その2週間後にアトリエに行ったら、突然マリリン・モンローとか、唇やエビのデザインが置かれていて、「いったいどこから湧いてきたんだろう」とびっくりしたよ。それほどまでにファッションについてのいろんなアイディアや空想というものが常に彼のなかでは進展しているんだなと。コレクションを作っていく1年のなかで、ひとりのアーティストがこんなにもたくさんのアイディアを持てるんだということが、最大の驚きだったかもしれないね。完成した作品を観たドリスさんの感想はどうでしたか?監督最初に見せたときはまだ完全版ではなかったんだけど、すごく緊張したね。しかも、一番近いところに座って一緒に観たんだけど、上映中に何のコメントもしてくれないし、笑うこともなかったから、さらにナーバスになったよ。それで、終わったあとに「どう思いますか?」と聞いたら、「正直、いま言うのは難しい」と言われてしまったんだ。というのも、ドリスはカメラの前に立つのが好きじゃないほうだし、見たことのない自分の側面や性質に直面しなければいけなかったからね。そのあともドリスとは一切話をしていなかったんだけど、彼がアントワープでプライベート上映を主催してくれたとき、上映前のスピーチで「監督にはすごく感謝している」ということや「作品が大好きである」ということ、そして「そこに映し出されているのはリアルな自分だ」ということを言ってくれて、それは僕にとってエモーショナルな瞬間だったよ。内容に関して指摘された部分はありませんでしたか?監督プライベートなシーンについては2~3か所だけ見せるのが恥ずかしいと思っていたようで、「あそこは外せないの?」と聞かれたけど、「それは外せません」と言ったよ(笑)。というのも、プロフェッショナルなデザイナーであるドリスとしてだけではなくて、ほかの誰もが持っている感情をあんな素晴らしい人も持っているんだというところを見せることが重要だと思っていたからね。気恥ずかしさは少し残っているみたいだけど、自分の人生をきちんと映し出している作品として、パートナーのパトリックさんとともにとても気に入ってくれているし、ずっと応援してくれているよ。自称 “病的な完璧主義者” であるドリスですが、監督から見てどう感じましたか?監督確かにリアルな完璧主義者だと僕も思ったよ(笑)。たとえば、花のアレンジは何時間もやるし、ちょっと物を動かしたりするのもミリ単位で動かして調整したりしているんだ。それはデザインしているときも一緒で、服を生地から作っていくときには0.5ミリくらいから調整していくし、とにかく正確な追及の仕方なんだよ。あとは、自社のCEOでもあるからどの選択にも責任を持っていて、ショーの音楽や照明も全部彼が決めているし、お店の外観や内装はもちろん、家の模様替えをするだけでも完璧主義者なところがあるんだ。スタッフからすれば「もうちょっとリラックスしたら?」みたいなときもあるみたいだけど、あれだけのクオリティを生み出すためには完璧主義者じゃなきゃいけないんだなとも思ったよ。監督はドリスの服からもそういうことを感じていますか?監督僕もいまはドリスの服を着ているんだけど、それ以来ほかのデザイナーの服は着なくなってしまっているんだ。というのも、フィット感がいいし、彼の完璧主義なところというのが服を身に着けたときにすごく感じられるからなんだよ。最後に、彼の仕事の向き合い方から学んだことがあれば教えてください監督パリでのショーのときに、会場の天井に照明が吊ってあったんだけど、フィッティングやスタイリングなどを終えてかなり夜も更けてから、彼が「照明が全然違うからやり直そう」と言い出したことがあったんだ。技術チームにとっては大変な話だったと思うけど、結果的にはやっぱり彼は正しかった。そのときに、あのレベルで仕事をして、常に最高を求めていくのであれば、妥協してはいけないし、あきらめることは絶対にしてはいけないんだということを学んだと思うよ。内に秘めた情熱を掻き立てられる!ドリスの人柄やブランドが持つ魅力を存分に味わえるだけでなく、彼の服がなぜ愛されているのかという秘訣にも迫ることのできる本作。超一流と呼ばれる “仕事の流儀” に触れることで自分のなかにあるモチベーションが高まれば、ドリス・ヴァン・ノッテンを着こなせる女性になれるはず。美しさがつまった予告編はこちら!作品情報『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』1月13日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野ほか全国順次公開配給:アルバトロス・フィルム© 2016 Reiner Holzemer Film – RTBF – Aminata bvba – BR – ARTE
2018年01月11日ティファニー・アンド・カンパニー(Tiffany & Co)は、伝説的デザイナーであるジャン・シュランバージェ(Jean Schlumberger)によるコレクション"NATURAL WONDERS"の発表を記念し、10月16日に目黒の八芳園でガラパーティーを開催した。ジャン・シュランバージェは1950年代からティファニー社に加わり、その素晴らしいデザインは現在に至るまで長年にわたり顧客たちを魅了し続けてきた。その多くは自然界からインスピレーションを得てデザインされ、カラフルなジェムストーンを使用し、ティファニーが誇るクラフトマンシップによって完成したユニークな作品である。同コレクションは、20世紀を代表する才能あるアーティストの一人であったジャン・シュランバージェとその想像力あふれるデザインへのオマージュ。彼の自然への畏怖の念が、動植物をテーマとするユニークなデザインの中にエレガントに表現されている。今回、同コレクションのお披露目となる素晴らしい一夜のために世界各国からゲストが来日、約200名がこの特別なガラパーティーに参加した。また、会場となった八芳園には開催国である日本の美しい自然とカルチャーを融合させた空間が作られ、和太鼓のパフォーマンスが行われた。そして、この日のために来日した歌手のカイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)によるパフォーマンスが披露され、訪れたゲストたちにとってスペシャルな一夜となった。
2017年10月27日ドキュメンタリー映画『アイリーン・グレイ孤高のデザイナー』が、2017年10月28日(土)よりBunkamuraル・シネマにて公開される。アイリーン・グレイは、20世紀前半にパリで活躍した女性クリエイター。装飾、デザイン、建築の分野で才能を発揮した。1929年に手掛けた建築処女作「E.1027」が、近代建築の巨匠ル・コルビュジエを驚嘆させ、彼が生涯で唯一その才能を羨んだ人物だと言われている。また、2009年、クリスティーズにて開催された『イヴ・サンローラン&ピエール・ベルジェ・コレクション 世紀のオークション』にて、彼女が手掛けた<ドラゴン・チェア>が、当時史上最高額の約28億円で落札され、大きな話題になった。アイリーン・グレイは死の直前に自分にまつわる多くの資料を処分し、彼女の名前は徐々に表舞台から消えていった。本作では、5年に渡る丹念な調査から浮かび上がった実際の史実に基づき、謎に包まれたアイリーン・グレイの人生をドキュメンタリー形式で掘り下げていく。【詳細】『アイリーン・グレイ孤高のデザイナー』公開日:2017年10月28日(土)~Bunkamuraル・シネマにて公開監督:マルコ・オルシーニ出演:メアリー・マクガキアン、ジェニファー・ゴフ© 2015 MOJO ENTERTAINMENT LLCAuthorised by The World Licence Holder Aram Designs Ltd., London.
2017年10月24日