2011年9月22日 17:25
人間が“モノ”を演じる! 人気劇団の新作が映画館に登場
それにギンギラでは、(銘菓の)ひよこと新幹線が同じ大きさだったり、国産飛行機YS-11に新幹線がしがみついて空を飛んだりしてますからね。そういった飛躍が許されるのも、お客さんが“モノが語る熱い想い”を納得してくれているからだと思います。表現者として、このスタイルはとても気に入っています」。
確かに本作では俳優たちが“モノの想い”を体現することで、CGを駆使しても決して表現できない“ギンギラ流スペクタクル”が描きだす。「お子さんはかぶりモノの見た目を楽しんでもらえるでしょうし、時代を背景にしているので、親はそれを支えてきた人やモノに自分を重ねて物語を見ることが出来ます。3月11日以降、私も“物語で何が出来るのか?”をずっと自問していましたが、技術や想いは捨てられるものでなく繋がっていくんだ。時代だけでなく人も地域も繋がっていくんだ、というメッセージを込め、脚本も変えています」。
ちなみに、劇中に登場する“かぶりモノ”の造形もすべて大塚が手がけている。
「型紙は一切ないので、いつも自分はすべてアドリブで作ってます。造形の極意は“強調”と“省略”。決して実物とそっくりなものが良いわけではないですからね。