くらし情報『目指したのは“新しさ”。監督が語るオスカー受賞作『アーティスト』』

2012年4月6日 15:04

目指したのは“新しさ”。監督が語るオスカー受賞作『アーティスト』

タランティーノは彼流のやり方で過去の作品にオマージュを捧げています。それは懐古主義ではなく、過去を尊重し、より聡明なかたちで未来に進んでくことだと思います。それにサイレントが古いと感じるのは、単にある時期から製作されなくなったからだけで、このフォーマットは時代を超えていると思います」。

本作をモノクロ&サイレントで撮ろうと決めたとき、アザナビシウス監督は「斬新で、世界で初の試みができるのではないかと思った」と振り返る。映画『アーティスト』は、形式至上主義的な作品でも、懐古主義的な作品でもなく、21世紀に“新しさ”を求めてモノクロ&サイレントの手法を用いた作品だと監督は主張する。「それに映画史を振り返れば、小津安二郎やロベール・ブレッソン、ジャック・タチなど、トーキーであっても表現の要素を可能な限り排除して、自身の語りを見つけていった人たちもいます。僕はサイレントになることで可能性は広がるし、この形式によって観客の感動を呼ぶと考えています」。

『アーティスト』
4月7日(土) 全国ロードショー

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