2012年8月10日 18:44
3DCGは“演技”する。日本人クリエイターが語る映画『アベンジャーズ』
いよいよ14日(火)から公開になる映画『アベンジャーズ』には多くの日本人スタッフが参加しているが、その中でクリーチャー・デベロッパーとして活躍しているのが山口圭二氏だ。そこで、これまで数々の超大作を手がけてきた山口氏に本作の観賞ポイントや、製作時のこだわりについて語っていただいた。
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クリーチャー・デベロッパーは、CGキャラクターが動く際に解剖学的な正確さを追求したり、デティールのクオリティを確保する役割で、山口氏は『トランスフォーマー』シリーズに登場する金属生命体の“変形(トランスフォーム)”シーンを手がけるなど多くの作品で活躍している。
3DCGではまず、コンピュータ上に立体のモデルを作成するが、山口氏は「CGはあくまでセットでしかないですし、美しくつくるだけでは仕事は終わりじゃないんです」と説明する。「ちゃんとモデリングしてもカメラの位置が変わると見え方が変わるし、胸の厚みが足りなかったり、パーツの見え方がおかしかったりする。それをパーツを動かしながら整えていくんです。現場でもヴァーチャルなモデルを一体だけ作って動かしていると勘違いしている人は多いんですけど、実際は1ショットごとにモデル整えることの積み重ねなんです。