2012年11月22日 11:09
イーストウッドをどう演出する? 新人監督が語る『人生の特等席』
それを避ける唯一の方法は、しっかり準備していくことだと思った。僕には映画のビジョンがあったし、フィルムになにを描きたいかわかっていた。だから僕は自分のショットリストを持参して、迷いなく早いペースで撮影していったんだ」。
そんな監督の努力が実を結んだ結果、イーストウッドは“役者”のまま撮影を終了し、映画は無事完成。ロレンツ監督は演出家としての第一歩を踏み出した。「僕が彼から学んだことは、自分がやっていることに自信を持つことだ。映画を監督している時、人々は自分にリーダーシップを求めている。彼らは僕にプランやビジョンがあるか知りたがる。
そして自分がしていることを信頼出来るかね。そういったことが彼らに最高の仕事をさせることになるんだ」。
イーストウッドが長い時間をかけて付き合い、映画について教え、共に作品を生み出し、デビュー作への道筋を用意したロバート・ロレンツ監督。当面は、プロデューサーとしてイーストウッド作品を支える仕事も続けるそうだが、映画監督ロレンツの今後にも注目したいところだ。『人生の特等席』
11月23日(金) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
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