2012年12月10日 18:05
今冬、3D映画がさらに進化! 3Dの未来はどうなる?
しかし当時の3Dは粗悪なものも多く、長時間の観賞には決して向いていなかった。風向きが変わったのは2005年前後。ジェームズ・キャメロン監督が3D映画の世界に参入し、自ら研究・開発を重ねて2009年に自作『アバター』で“デジタル3D時代”の幕開けを宣言した。
そんな3Dの世界も現在、さらなる進化を遂げている。『ホビット…』では、ハイ・フレーム・レート3Dと呼ばれる新方式での上映が決定。これは1秒間に上映されるフレーム数を増やすことでさらにキメの細かい立体視を可能にするものだ。また、作り手たちの3D映像に対する意識も変化している。巨匠アン・リー監督は、新作『ライフ・オブ・パイ』を3Dで撮影。
完成した作品を観たキャメロン監督は「3D映画を見ているという感覚さえも忘れてさせてくれる。これこそ3D映画のあるべき姿だ」とコメント。“見世物”的要素が強かった3D映画の世界に新風を巻き起こそうとしている。
3D映画がどんな進化を遂げるのかについては、そもそも“観客は本当に3D映画を観たがっているのか?”という問題と密接な関係があり未知数だが、そのヒントは書籍『3D世紀 驚異!立体映画の100年と映像新世紀』をじっくりと読むことで見えてくるのではないだろうか?
『3D世紀 驚異!立体映画の100年と映像新世紀』
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著者:大口 孝之、谷島 正之、灰原 光晴
定価:3990円(税込)
発行・発売:株式会社 ボーンデジタル
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