2012年12月28日 18:26
“ドキュメンタリー”+“3D”。松江哲明監督が異色作に挑んだ理由とは
僕は現実に対して何も言えない。今回も撮りながら気づいた、いまを生きるGOMAさんを映画にしただけです」。
完成した映画は、GOMAの数奇な人生と奇跡的な復活劇を彼が演奏するディジュリドゥのグルーブする大音響とともに伝え、観る者の心を揺さぶる。「僕はいつもドキュメンタリーは現実を素材にした物語と言っています。今回もGOMAさんの“過去のものも未来のものも同じに見える”という言葉に衝撃を受け、“未来の僕へ。覚えているかい?”という字幕を足しましたから。どんなにお金を払っても準備できないのが現実で、僕は現実に触発される形でしか撮れない。そこで現実が僕の予想を裏切るから映画が面白くなるんです」。
ドキュメンタリーをあまり観たことがない人もぜひ映画館に足を運んで欲しい。未曾有の興奮と感動が味わえる、驚きの映像体験になるはずだから。
『ぴあ Movie Special 2012-2013』より
文:イソガイマサト撮影:榎本靖史
『フラッシュバックメモリーズ3D』
2013年1月19日(土)より全国順次公開
『ぴあ Movie Special 2012-2013』
発売中
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