2013年1月18日 12:26
「3Dを研究し尽くした映画」立体視のエキスパートが高評価する作品とは?
でもこの映画ではカットごとに構図を工夫することで、3D撮影をしながら、しっかりとパンチやキックが当たっているように見えている」と分析する。
ちなみに、3D映像では短いカットが連続すると観客の目がその度に画面の構図を捉えなおすため、“立体感”を感じにくくなるが、灰原さんは「この映画のアクションは、ストップモーションやスローモーションをうまく使うことで立体感が損なわれないような工夫がなされていましたね。それに速い動きは通常の3Dでは見えずらいんですが、この映画は速い動きでもしっかり見えていたのは驚きました。アクションの作り方や撮り方をかなり研究して撮影したのではないでしょうか」と予想する。
「技術には限界がないので、撮影方法も少しずつ進歩していく」と語る灰原さんは「作り手が模索することで、常に新しい演出や見せ方が出てくる。この映画はワイヤーアクションをここまで3D映像で見せたのは本当に画期的なことだと思う」と言い、「この映画は、水中シーン、高度を感じる俯瞰のカット、洞窟のシーンなど“3D撮影に向いている”シーンが全部入っている映画。そういう意味では“3D”というものを研究し尽くして撮影された映画だといえると思います」と語った。
『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』
公開中
シュー・グァンハン×清原果耶『青春18×2』、アジアで観客動員100万人を突破