くらし情報『タイ史上最大のヒット作が日本で公開中』

2014年10月22日 12:44

タイ史上最大のヒット作が日本で公開中

タイ史上最大のヒット作が日本で公開中
タイで歴代興行収入ナンバー1を記録した映画『愛しのゴースト』が日本でも公開されている。タイでは誰もが知っている怪談を描いた作品だが、本作は幅広い層の観客の支持を集めた。本作の魅力は一体、どこにあるのか? アジア映画の造詣が深い映画史・比較文化研究家の四方田犬彦氏は本作が盛り込んだ新たな要素が観客を魅了したと分析する。

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本作は、日本の『四谷怪談』や『牡丹灯籠』のような“定番”としてタイの人々から愛されている“メ・ナークプラカノーン”を再び映画化した作品だ。マークとナークという仲のいい夫婦が暮していたが、マークが戦争に出征して戻ってくると、村人たちは「ナークはすでに死んでいて、幽霊になってこの地にとどまっている」という。マークは妻を深く愛しているため、聞く耳をもたないが、村人たちは「実は死んでいるのは戦地にいった自分たちでは?」と思い出し、誰が生きていて、誰が幽霊なのかわからなくなっていく。

この物語は、映画だけでなく、大衆演劇、コミック、アニメなど様々なジャンルで繰り返し語られてきたが、四方田氏は本作は「コミックな要素を強調したこと」が新しいポイントのひとつだという。「マークの戦友たちが“お笑い三人組”ならぬ“四人組”となり、本来は不気味きわまりない幽霊物語に、巧みにギャグの要素を持ち込んでいる。

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