アメリカの公民権運動の指導者として活動したマーティン・ルーサー・キング・Jr.牧師の実話を描いた映画『グローリー/明日への行進』が本日から公開されている。本作は1965年が舞台だが、制作者たちはこの物語を現代の観客に向けて語りたいという強い意志をもっている。彼らが語る特別映像が公開になった。
特別映像
本作は、黒人の正当な権利を獲得するために立ち上がったマーティン・ルーサー・キング・Jr.牧師と仲間たち、支持者たちが、それぞれの立場や苦労を乗り越えて、アラバマ州セルマから州都モンゴメリーまでの80キロに及ぶ抗議の大行進を成し遂げる様を描いた作品。
このほど公開された映像は、キング牧師と支持者たちが行進する場面とエヴァ・デュヴァネイ監督の「世界共通でとても現代的な今を描いた作品」という言葉から始まる。確かに本作は60年代の公民権運動の実話を基にした作品だが、現代の社会で、すべての人に正当な権利が与えられているだろうか? 不当な扱いはこの世から消えただろうか? プロデューサーを務めたオプラ・ウィンフリーは「過去を知らなければ、未来は見通せない」と言い、キング牧師の妻コレッタを演じたカーメン・イジョゴは「公民権運動は終わっていない」