マーティノ監督は『アイス・エイジ』シリーズなどを手がける実力派だが、人生で初めて描いた絵がチャーリー・ブラウンで、幼少期から『ピーナッツ』を読み込んできたという。だからこそ、初の3DCGになる本作でも「キャラクターの個性を忠実に描きつつ、スケールは大きくしたかった。世界観を壊さないように細心の注意を払った」と語る。
メイキング映像では、実際に監督とアニメーターたちが製作中の映像を観てディスカッションする場面が収められているが、監督はそれが完成度の高い映像であっても「この場面はシュルツらしくない」と修正を求める。アニメのクオリティを追求するのは当然で、その上で幼少期から愛する世界を壊さない、世界中のファンのイメージを壊さない作品づくりを徹底したようだ。作者の息子で、映画の製作と共同脚本を担当したクレイグ・シュルツは「私たちから監督を依頼した。彼の動きは期待以上だった」と、その手腕と“ピーナッツ愛”を高く評価している。
映像には監督やスタッフのインタビューだけでなく、本編映像も次々に登場。
少しドジだけで憎めないチャーリー、空想の世界で大活躍するスヌーピー、氷上でも毛布を手放さないライナスの出演シーンなど、監督の“原作への愛情”がしっかりと伝わってくる内容になっている。