キャラメルボックス、東北入り目前! 大阪で行われた壮行会をレポート
と提案して作られた。それゆえ東北バージョンはいたってシンプルな舞台美術に最小限の照明と音響で、だからこそ俳優の表現力が欠かせないわけだが、実力派揃いの面々にそんな心配は無用。また、文学的な難しさなどは全く感じられず、観終わった後に宮沢賢治の作品を読み返したいという思いにさせるのは、構成(成井豊)と演出(成井・真柴あずき・大内厚雄)のなせる業なのだろう。
しかし、時間に余裕がない中で決定された壮行会ながら、多くの観客が詰めかけたというのは、キャラメルボックスがファンに恵まれている証だ。が、それは彼らがこれまで真摯にがむしゃらに演劇に取り組んできたからこそのことで、さらには実際に行動することを決めた彼らに、東北の人たちへ何かしたいと思う関西の観客も気持ちを託したかった表れなのかもしれない。
カーテンコールで坂口が「元気を届けてきます」、大内が「行ってきます」と言うと、場内は観客たちの「行ってらっしゃい」の声であふれた。キャラメルボックスにとっての『賢治島探検記』が沢山の人たちの想いを携えてついに東北の地でスタートする。応援無料ツアーは10月7日(金)岩手県・花巻市交流会館からスタートし、岩手県・田野畑村、宮城県・気仙沼市、仙台市、塩竃市、南三陸町、福島県・いわき市で開催。
詳細は公式サイトにて。
取材・文:本田裕一郎
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