春野寿美礼&瀬奈じゅん、孤高のヒロインに挑むふたりのエリザベート
19世紀末に生き、ハプスブルクの美神と賞された美貌のオーストリア皇后の生涯を描いたミュージカル『エリザベート』。ウィーンで生まれ、日本でも上演を繰り返すこの人気作品で今年、ヒロイン・エリザベートに扮するのは春野寿美礼、瀬奈じゅんのふたりだ。ともに元宝塚トップスターであり、特に花組では、春野がトップスターだった時期に瀬奈が二番手スターだったという関係でもある(瀬奈はその後、月組トップスターとして活躍)。4月中旬、現在稽古真っ最中というふたりに話を訊いた時も、息の合った和やかな空気の中、内に秘めた強い意気込みを語ってくれた。
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日本では宝塚版と、今回上演される東宝株式会社製作の東宝版、2バージョンで上演されているこの作品。春野は宝塚時代に自身のトップスターお披露目公演として、また瀬奈は宝塚版で三たび3役、この作品に関わっている。だが、今回東宝版初参加となる春野は「宝塚の『エリザベート』と、今回出演する『エリザベート』は、私の中ではまったく違うもの」と話し、今回の出演に関しては「自分が演じるとは考えてもおらず、もう観客として作品を楽しむ側だと思っていたので、とても新鮮でした。