歴代女優が体当たりで演じたつかこうへい作品で桐谷美玲が初舞台
新撰組の沖田総司が実は女だったという独自の設定で、幕末を駆け抜ける志士たちの青春を描いたつかこうへいの代表作『新・幕末純情伝』。1989年の初演以来、広末涼子や石原さとみら名だたる女優が体当たりで沖田を演じ、本作をきっかけに演技派女優へと脱皮した伝説の作品だ。今回“つかこうへい三回忌特別公演”で7代目沖田に選ばれたのは、女優業のほか、今春からニュースキャスターを務めるなどマルチな活動で躍進中の桐谷美玲。初舞台にして初主演がつか作品というこの上ないハードルの高さだが、「不安でいっぱいですけどやるしかない」と大きな目を輝かせる。その桐谷に話を訊いた。
『新・幕末純情伝』チケット情報
「お芝居を観に行くと、女優さんでも映像作品とは全く違った迫力で舞台に立っている姿を目にして“カッコいいなぁ”と感動することが多かったんです。でもまさか自分が舞台に挑戦することになるとは……」と、初舞台への戸惑いを正直に話す桐谷。だが初めての男役に加え、殺陣とアクションが満載の舞台に対しては「小さい頃、弟とよくチャンバラごっこをして遊んでいたので、稽古が始まったら楽しんでしまう気がします(笑)」と頼もしい答えが返ってきた。