迫力のダンスと普遍的なドラマ、雪組『フットルース』が開幕!
ムーア牧師の娘・アリエルを演じる舞羽美海(まいはね・みみ)は、気の強い不良ぶった女子高生がハマり役。心を閉ざす父への苛立ちを繊細に表現している。そしてひとり落ち着いた大人の演技で舞台を締めるのは、ムーア牧師を演じる未涼亜希(みすず・あき)。レンと対峙するシーンで見せる苦悩が心を揺さぶる。さらに、真面目だが不器用なウィラードを演じる沙央(さおう)くらまが常に笑いを誘い、アリエルの不良のボーイフレンド・チャックを演じる蓮城まことが舞台に緊張感を走らせる。フレッシュだが芯のあるスターがそろう雪組だからこそのステージだ。
終演後の会見では、音月と舞羽、潤色・演出の小柳奈穂子に加え、原作者のディーン・ピッチフォードが登場。初めて観た宝塚歌劇に「始まって2分で我を忘れました。
楽しいだけではなく、エネルギーが伝わり気分が高揚しました」と感動した様子。小柳が「いつの時代も変わらない、心の成長が描かれているので、懐かしさを味わいつつも普遍的な部分を楽しんでほしい」と魅力を語り、音月は「ただ演じるのではなく、本当にレンとして生きて、温かい血が流れる感覚を味わっています。皆さまもきっと持たれているパッションを解き放って頂き、お客様と一緒に熱くなりたい」