9月2日(日)に東京・シアタークリエで開幕する舞台『ダディ・ロング・レッグズ~足ながおじさんより~』の製作発表が8月13日に都内で行われ、脚本・演出のジョン・ケアード、キャストの井上芳雄と坂本真綾、あしなが育英会の玉井義臣会長が報道陣の前に登場した。
2009年にアメリカのカリフォルニア州で初演されたミュージカルで、今回が日本初演となる。原作となったジーン・ウェブスターの小説『足ながおじさん』は日本ではあまりにも有名だが、「アメリカ人はあまり知らない」とケアードは言う。「私も、12年ぐらい前、妻(本作品の翻訳・訳詞を務める今井麻緒子)に手渡されて初めて知りました。最初にこの作品に触れた東京の地で公演できるのはうれしい」。
孤児院で暮らす少女ジルーシャと、彼女に金銭的援助を続ける若き紳士ジャーヴィスの物語が、ふたり芝居仕立てで描かれる。ジャーヴィス役の井上は「この作品をやると発表したとき、特に女性からの反応が大きくて、“小さい頃からの愛読書だった”という声を多くいただいた。僕は今回初めて原作を読んだんですけど、これはジルーシャの成長の物語であると同時に、経済的にも社会的にも満たされていながら問題も抱えるジャーヴィスが、人間として救われていく、という話だと思いました」