【ナビスコ杯連載Vol.5】ゴトビとジョルジ、指揮官の共通点
連載第4回で、2週連続の直接対決がナビスコカップ決勝をより難しいものにすると書いたが、この難題を解くのが指揮官である。清水エスパルス・ゴトビ監督と鹿島アントラーズ・ジョルジーニョ監督がその任に当たる。ジョルジーニョはブラジル代表で2度ワールドカップに出場するなど、現役時代は世界的な右サイドバックとして鳴らした。片やゴトビは、少年時代にイランからアメリカへ亡命、大学時代もコーチを務め、少年サッカーの指導やスカウティングを経て、プロの指導者となった。ここまでの歩みはまったく異なるが、古巣・鹿島に帰還した1年目のジョルジーニョ、清水を率いて2年目のゴトビはともに48歳。そして、ふたりとも信念を貫く。
「清水エスパルス対鹿島アントラーズ ナビスコカップ 決勝」開催情報
各チームがDF4人・MF4人・FW2人の4-4-2や日本代表に倣った4-2-3-1のシステムを組む中、ゴトビ監督は前線にウイングが張る4-3-3を敷く。ジョルジーニョ監督は開幕戦で鹿島伝統の4-4-2から4-3-1-2にシフトチェンジ。
結果が出ないと一時4-4-2に戻し、今では4-2-3-1で結果を残している。ただの頑固者では話にならないが、軸がブレては選手たちは付いて来ない。