メガヒットミュージカルの“本家”がコンサート形式で待望の来日
1992年のオーストリア・ウィーン初演以来、ドイツ、オランダ、ハンガリーでも上演されるなどドイツ語によるミュージカルとしては史上最大級のヒットとなったミュージカル『エリザベート』。ドイツ語で“死”を表すトートがハプスブルク家最後の皇后エリザベートを愛する物語は、日本でも1999年に宝塚歌劇団で上演されるやブームを巻き起こし、続く2000年からの東宝版も大ヒット。いまや日本ミュージカル界においても欠かせない作品のひとつとなっている。ウィーン初演から20年目にあたる今年、5年前の初来日公演で日本のファンを熱狂させた本家ウィーン版のオリジナルキャストが再来日を果たした。キャストが歌で綴っていくコンサートバージョンではあるが、芝居バージョンに引けをとらないほど迫力は充分。初日を控えた10月25日、東京・東急シアターオーブで公開リハーサルが行われた。
『ウィーン版ミュージカルエリザベート20周年記念コンサート』チケット情報
幕が開くと、舞台中央のオーケストラの前に、登場人物たちが影のように立ちつくしている。エリザベートを殺した暗殺者ルキーニ(ブルーノ・グラッシーニ)が現れ、死後の世界での裁判が始まる。