くらし情報『日本、イスラエルのユダヤ系、アラブ系の俳優が共演! 『トロイアの女たち』への思いを白石加代子が語る』

日本、イスラエルのユダヤ系、アラブ系の俳優が共演! 『トロイアの女たち』への思いを白石加代子が語る

日本、イスラエルのユダヤ系、アラブ系の俳優が共演! 『トロイアの女たち』への思いを白石加代子が語る
東京芸術劇場とイスラエルのテルアビブ市立カメリ・シアターの国際共同制作による舞台『トロイアの女たち』が、12月に幕を開ける。白石加代子、和央ようから日本人俳優とイスラエルのユダヤ系、アラブ系の俳優が共演。演出家・蜷川幸雄が日本とイスラエルでの上演を通して「現代世界にコミットし続ける」決意を改めて表した本作で、主人公の王妃ヘカベを演じる白石に、話を訊いた。

“トロイの木馬”作戦によりギリシャ軍に陥落されたトロイアの王妃と、その娘たちの末路を描いたギリシャ悲劇。そこに綴られた憎しみの連鎖は、2400年前に書かれたとは思えないほど、今なお生々しく読む者の胸に迫る。「3つの文化がせめぎ合うような、興味深い体験でしたよ」と白石は言う。2年前、イスラエルから来日した8人の俳優とワークショップに参加した。日本語とヘブライ語、アラビア語の3言語が入り混じった台本の読み合わせに加え、イスラエル側の俳優は自らの生い立ちを語り、白石は腰を低く落とした日本的な舞踊の動きを披露したという。


「その数日間で彼らが抱えるすべてを理解したとは思いません。でも芝居というひとつの目的に向かうことで、お互いのことが自然と理解できた。

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