ポーラ(POLA)が展開するブランド「タイムフォーユー(Time for you)」と、写真家・映画監督の蜷川実花がディレクションするブランド「エム / ミカニナガワ(M / mika ninagawa)」がコラボレーション。2024年4月25日(木)より、数量限定のコスメセットを発売する。ポーラ×蜷川実花、“癒しの時間を届ける”限定セットポーラと写真家・映画監督の蜷川実花がディレクションするブランド「M / mika ninagawa」が、2023年に続き2度目のコラボレーション。今回は、“自分を緩めて大切にする”というコンセプトのもと、1日の終わりにそっと癒しを与えてくれそうなコスメセットを用意する。心地よい香りのバスエッセンス&ピローミストなど5点入りセットとなるのは、ミルキーバスエッセンス、ヘッドスパセラム、スリーピングマスク、ピローミスト、そしてオリジナル風呂敷の5点。各アイテムのパッケージには、蜷川実花の桜や藤の作品をあしらっている。頑張る心と身体をいたわってくれる“癒しセット”は、自分へのご褒美にはもちろん、大切な人へのギフトにもおすすめだ。<セット内容>ミルキーバスエッセンス(18mL×5包):まるで乳液がとけこんだようなミルキーなお湯を楽しめるバスエッセンス。ゆったり解きほぐされるような、清らかで透明感のある香り。ヘッドスパセラム(50mL):タオルドライしたての頭皮をじんわりほぐす、心地よい頭皮用美容液。ふんわりとほのかに広がる、みずみずしくやさしい香り。スリーピングマスク(40g):夜のお手入れの最後に塗って眠るだけで、ハリ感のあるなめらかに引き締まった肌へと導くスリーピングマスク。華やかさと清潔感が心地よく融合したクリアな香り。ピローミスト(45mL):枕やシーツにシュッとひと吹きで、深呼吸したくなるような華やかで穏やかな香りを広げるピローミスト。1日のおわりに心地よい香りで心までほぐしてくれそう。オリジナル風呂敷 70cm×70cm【詳細】タイムフォーユー×エム / ミカニナガワ 限定セット 9,900円発売日:2024年4月25日(木)数量限定発売(なくなり次第終了)【問い合わせ先】ポーラお客さま相談室(フリーダイヤル)TEL:0120‐117111
2024年02月25日写真を中心に映像、映画、空間のインスタレーションまで手掛ける蜷川実花。近年はデータサイエンティストの宮田裕章らと共に、クリエイティブチーム〈EiM(エイム)〉としても活動している。そんな彼女が〈EiM〉として挑む本展「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」は、自身にとっても過去最大規模となる体験型展覧会。地上200m超、総面積が約1500平方メートルのスケールを持つ会場には、桃源郷をイメージした全11の美しい作品が登場する。映画監督の顔も持つ蜷川実花の真骨頂。桃源郷を体験する大規模展。映像は全て本展のために制作された新作&撮り下ろし。どれも幻想的な美しさながら、CGなどを使わずに現実を切り取ったものを、非現実な美しさへと昇華している。展示する作品は、それぞれが建築、音楽、舞台美術など各分野のプロフェッショナルらと共創し、作品ごとに異なるチームメンバーで完成させたもの。どの作品も、展覧会の顔となるクオリティの高さだ。これらの作品は、会場のスペースに合わせて計算して制作された。外光すらも作品の一部として取り入れているので、ゲストは訪れるたびに異なる表情を楽しむことができる。それゆえに、他の施設への巡回などはできない。まさに唯一無二の展覧会なのだ。イントロは、蜷川実花の代名詞ともいえる鮮やかな極彩色のイメージを覆す、漆黒の暗闇から始まる。次に登場する《Flashing Before Our Eyes》は最高天高15mのドーム型天井全面を使った大型のインスタレーション。動と静、生と死、緊張と緩和など対となる概念が走馬灯のように現れる。無意識の状態から、意識を取り戻して再び目覚めるまでをイメージした作品だ。《Intersecting Future》は上下左右、鑑賞者の視界一面を埋めつくす花々の様子を桃源郷のように表現。これは映画のセット技術を活用した迫力のある体験型展示だ。《胡蝶のめぐる季節》は蝶に誘われながら、四季の映像を巡る作品。投影される花々はCGではなく実物。6層ものスクリーンを行き交う鑑賞者も、作品の一部となる仕掛けになっている。「何気ない日常の景色も少し見方を変えるだけで、全く異なる美しさや情感に出合うことができる。本展の核である映像全てに共通するのが、夢のように見える美しい景色であっても、全て現実の映像であること、それらの大半は人々の日常にある、何気ない場所で撮影されている」という〈EiM〉のメッセージの通り、本展を見れば、日常のモノの見方が少し変わるかもしれない。《Flashing Before Our Eyes》イメージ《Intersecting Future》イメージ《胡蝶のめぐる季節》イメージMika Ninagawa1972年、東京都生まれ。写真家、映画監督。木村伊兵衛写真賞ほか多数受賞。『ヘルタースケルター』(2012)、『Diner ダイナー』(2019)はじめ映画を5作、Netflixドラマ『FOLLOWERS』を監督。クリエイティブチーム「EiM:Eternity in a Moment」の一員としても活動中。蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠TOKYO NODE GALLERY A/B/C東京都港区虎ノ門2‐6‐2虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45F開催中~2024年2月25日(日)月・水・木・日・祝日10時~20時(火曜~17時、金・土・祝前日~21時。入場は閉館の30分前まで)年末年始等休館日あり一般2800円ほかTEL:03・6433・8200(トウキョウ ノード インフォーメーション)※『anan』2023年12月20日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2023年12月20日展覧会「蜷川実花展 EternityinaMoment 瞬きの中の永遠」が、東京・虎ノ門ヒルズ ステーションタワー内の「トウキョウ ノード(TOKYO NODE)」にて、2023年12月5日(火)から2024年2月25日(日)まで開催される。蜷川実花、過去最大規模の展覧会写真を中心に、映像、映画、空間インスタレーションを手がける蜷川実花(にながわ みか)。近年は、データサイエンティストの宮田裕章(みやた ひろあき)らとともに、クリエイティブチーム「エイム(EiM)」としても活動を展開している。蜷川が「エイム」として臨む「蜷川実花展 EternityinaMoment 瞬きの中の永遠」は、地上200mの高さに位置するギャラリーを会場に開催される、過去最大規模となる蜷川の展覧会。本展のために制作した映像インスタレーションや写真など、14作品を公開する。新作や撮り下ろし作品が一堂に本展に出品される作品は、いずれも新作や撮り下ろし。たとえば映像作品は、幻想的な世界を展開するものの、CGなどを用いず現実を捉えるなど、日常のなかにある儚いものを作品へと昇華している。また、ギャラリーから見下ろす東京の風景や外光を体験に取り入れるなど、この会場ならではの体験ができる展示となっている。限定アイテムなどを展開本展の開催にあわせて、オリジナルグッズなどを販売する期間限定ストアがオープン。フェティコ(FETICO)、キディル(KIDILL)、M A S U(エム エー エス ユー)、テンダーパーソン(TENDER PERSON)とのコラボレーションアイテムを限定販売するほか、ポーラ(POLA)やガトーフェスタ ハラダ(GATEAU FESTA HARADA)とのアイテムも取り揃える。展覧会概要展覧会「蜷川実花展 EternityinaMoment 瞬きの中の永遠」会期:2023年12月5日(火)〜2024年2月25日(日)会場:虎ノ門ヒルズ 「トウキョウ ノード」 ギャラリーA・B・C住所:東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45F開館時間:月・水・木・日曜日、祝日 10:00〜20:00 / 火曜日 10:00〜17:00 / 金・土曜日、祝前日 10:00〜21:00※入場はいずれも閉館30分前まで※年末年始など休館日あり■観覧料・前売(11月10日(金)より販売、数量限定)一般 2,800円、高校・大学生 2,200円、小・中学生 1,000円・通常平日=一般 2,500円、高校・大学生 2,000円、小・中学生 800円土・日曜日、祝日=一般 2,800円、高校・大学生 2,200円、小・中学生 1,000円※チケットは、公式サイトチケットページにて販売※前売チケットを購入の場合、「オリジナルコンパクトミラー」(通常価格990円相当)をプレゼント(数量限定)※前売限定で、限定デザインの「サーモボトル」ないし「エコバッグ」(いずれも通常価格5,940円相当)を、各前売チケット料金+5,000円で販売(数量限定)※障がい者手帳の所持者もチケットの購入が必要。未就学児、障がい者の介助者の方(1名まで)は、チケット購入者と同時入場にかぎり、無料で同伴可■展開アイテム例・エム / ミカニナガワ×ガトーフェスタ ハラダ 「グーテ・デ・ロワ 蜷川実花フラワーパッケージ ミニ缶」 1,080円 〈トウキョウ ノード先行販売〉・エム / ミカニナガワ×ポーラ 「デイリズムティー セレクトボックス リミテッドエディション」 3,996円【問い合わせ先】トウキョウ ノード インフォーメーションTEL:03-6433-8200(受付時間 10:00~18:00)
2023年11月13日吉田鋼太郎による新たなシェイクスピア・シリーズの第1作目「ハムレット」に、柿澤勇人が主演することが分かった。蜷川幸雄のもとでシェイクスピアの全37戯曲を完全上演することを目指し、1998年のスタート以来、国内外に次々と話題作を発表してきた彩の国シェイクスピア・シリーズ。蜷川さんから芸術監督のバトンを引き継いだ吉田さんは、2017年から残された5作品を見事に上演し、2023年2月に「ジョン王」の上演をもって、彩の国シェイクスピア・シリーズが完結した。そして、観客の期待に応えるように来年5月、吉田さんによる新シリーズ<彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd>がスタートする。その記念すべき1作目は「ハムレット」。タイトルロールを担うのは、吉田さんからの信頼も厚い柿澤さん。「デスノート THE MUSICAL」「アテネのタイモン」「スルース~探偵~」に続いて4本目の共演となり、演出と主演のタッグとしては、「ブラッド・ブラザーズ」以来、2年ぶりだ。なお、全37戯曲の中でも、その奥深さをもう一度伝えたい作品を吉田さんが選び、年に1本を目安に上演。25年には「マクベス」、26年には「リア王」の上演が予定されている。コメント<吉田鋼太郎(演出/クローディアス役)>僕がずっとハムレットをやって欲しいと思っていた柿澤くんを迎えての『ハムレット』ということで、今からワクワクドキドキ、素晴らしいものができるのではないかという予感に満ち溢れています。ハムレットという役は、誰にでも出来る役という訳ではないと思っています。イギリスには“ハムレット役者”という言葉があるくらいなので、ぜひ選ばれた役者、柿澤勇人のハムレット、見届けていただけたらと思います。<柿澤勇人(ハムレット役)>「ハムレット」という役は僕にとってプレッシャーでしかなく、僕が持っているものや今まで経験してきたこと全てを出しても敵わない大変な役だと思っています。生半可な気持ちで出来るものではありません。全身全霊で挑みたいと思います。劇場にてお待ちしております。ストーリーデンマーク王国では、2か月前に王が亡くなり、先代の王の弟クローディアス(吉田鋼太郎)が王に即位。そして、先代の王妃ガートルードはクローディアスと再婚する。父の死の悲しみも冷めぬ間に母が叔父と再婚したことに、王子ハムレット(柿澤勇人)は憤りを感じていた。ある日、従臣から亡き王の亡霊が夜な夜なエルシノアの城壁に現れるという話を聞き、ハムレット自身も確かめに行く。父の亡霊に会ったハムレットは、父の死はクローディアスによる毒殺であったと告げられ、復讐を決意する。やがて、叔父クローディアスが父である王を暗殺した確かな証拠を掴んだハムレットは、王妃ガートルードとの会話を盗み聞きしていた侍従長ポローニアスを、クローディアスと誤って刺殺してしまう。ポローニアスの娘で、ハムレットの恋人であったオフィーリアは、悲しみのあまりに正気を失い、川で溺死してしまう。ポローニアスの息子であったレアティーズは、父と妹の仇をとろうと怒りを募らす。クローディアスはハムレットの存在を恐れ、復讐心を持ったレアティーズと結託してハムレットを剣術試合に招き、毒剣と毒入りの酒を使って殺そうと画策する――。彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndVol.1「ハムレット」は2024年5月、彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて上演予定。※ほかツアー公演あり(シネマカフェ編集部)
2023年10月31日「いろいろな作品のお話をいただくたびに、『僕でいいのだろうか?』と思い悩むのですが、今回は演出家の石丸さち子さんとまたお仕事ができることが自分のなかではとても大きなことでした。『この人を信じてついていけば大丈夫だ!』と思っているので、精一杯、頑張ります!」7月8日に幕を開た舞台『オイディプス王』で主人公のオイディプスを演じる三浦涼介(36)。近年、彼が出演した舞台『マタ・ハリ』『フィスト・オブ・ノーススター』で演出を担当した石丸との再タッグに強い意欲を見せた。というのも石丸は、三浦が「お芝居のお仕事で初めて楽しいと思えた」という蜷川幸雄のもとで演出助手を務めた経験を持ち、蜷川さんの稽古で味わった感覚と同じものを感じた人。「蜷川さんの作品に出させていただいたとき、お稽古中、僕の芝居を見て、『お前は一人で寂しく生きていたんだな』と仰ったことがあったんです。そのときにこの人に何か伝わっているんだという確かなものを感じたんです。そして、その後に石丸さんとご一緒したとき、同じように僕の芝居に涙を流してくれて、蜷川さんへと同じような感情を抱きました。」近年は、『ロミオ&ジュリエット』『エリザベート』『メアリ・スチュアート』なども含む舞台を中心に活動している三浦だが、ギリシャ悲劇に挑戦するのは本作が初。しかも、『オイディプス王』といえば、紀元前より約2500年にわたって世界の観客を魅了し、日本でも幾度となく上演されてきたギリシャ悲劇の最高傑作だ。「僕自身、ギリシャ悲劇はとても遠い存在で、役者としての技量も、僕の力ではとても及ばないと思っていました。でも、今回は石丸さんから『あなたに近い王を演じなさい。あなたらしさを出せばいい』と言われてお稽古をスタートさせたこともあって、ある意味、自分というものを初めて知る作品になるだろうなと思っています。裸になるような気分ですね(笑)」三浦涼介らしいオイディプス王とはどんな人なのだろうか。「人との距離が近い人というのかな。オイディプスは王だからと権威の象徴として存在するのでなくて、人に寄り添うような姿が見えてもいいと思っています。この数年、僕自身、すごく悲しいことと向き合わなきゃいけないことが多かったので、この作品で描かれている不条理さと何か通ずるところがあるような気がして。過酷な運命を背負ったオイディプスに自分を重ねることもあります」開幕まで約1ヶ月は「とても苦労した」と明かすいっぽうで、「できる限り悩みまくるのが自分に合っているような気がする」とも。「基本的にどんな作品でも苦悩するんです。本当にスロースターターですし、共演者からも『何をそんなに悩んでいるの?』って言われることもあるくらい悩み症で(笑)。でも、ギリギリのところにいないとダメで、一個一個、自分で積んでいく作業をしないと自信が持てない。これはもう昔から変わらなくて。役があるから話せたり、強くなれたり、楽しい思いをさせてもらったり、いろんな場所に連れていってもらえるというのがあって、だからこそ、役を理解して役としてステージに立ちたいという思いがすごく強いんだと思います」俳優デビューは’02年。『3年B組金八先生』『仮面ライダーオーズ/OOO』などに出演し、若くして注目されたが、俳優の仕事はすぐに辞めると思っていたという。「20年後の自分がこんなにもお芝居に没頭しているなんて、当時は想像もしていなかったですね。ただ、僕には常に導いてくれる人がいて、『次はこういう作品をやってみたら』『こういう演出家とやってみれば』とレールを敷いてくれた。それが今、その導きがなくなってしまって、初めて自分で探した道を進むという経験をしています」そう語る三浦に「その導いてくれた人は誰か?」と尋ねると、4年前に亡くなった母親がそういう存在だったと明かした。「どうしたらいいのかわからなくなってしまうこともありましたが、仕事を続けていることで心が休まるときもあって……。でも、おかげさまで、というか、自分を支えてくれる周りの人たちの存在に改めて気づくことができました。若いころから芸能界に入って、誰かが手を差し伸べてくれるのが当たり前で生きてきてしまったから、自分のそばにこんなに素敵な、優しい人たちがいっぱいいるんだと気づけたことはすごくよかったと思います」また、役者として演劇の世界で成長してきた彼にとって、蜷川幸雄も導いてくれた人の一人。「『わたしを離さないで』(’14年)という作品で蜷川さんに出会いました。当時は、この舞台が終わったら、芸能界を引退しようと思っていたのですが、蜷川さんと仕事をしていくなかで、『もっと蜷川さんと仕事がしたい』『もっとこの人を喜ばせたい』という思いが強くなって、それで結局、役者を辞めずに今がある。この仕事をしていると、たくさんの人と出会えるけれど、そのぶん別れも多い。内向的な性格ですが、いったん心を開くととことんだったりもするので、人との別れは本当に辛いんですよ。でも、だからと言って、先のことを考えていてもしょうがない。今、目の前にいる人と、目の前にあるものと精一杯向き合うことが大切だと思っています」そんな三浦にとって癒やされるときは?「わんちゃんと一緒にいるときですね。僕が20代前半のころに大阪で出会って、ペットショップから新幹線で連れてきたんですよ。もう13歳になりますが、その子の存在が癒しですね」(ヘアメイク:春山聡子/スタイリング:村瀬昌広)【公演情報】パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念『オイディプス王』<東京公演>2023年7月8日(土)〜7月17日(月・祝)パルテノン多摩大ホール<兵庫公演>2023年8月19日(土)兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール
2023年07月12日ポーラ(POLA)より、蜷川実花(Mika Ninagawa)とのコラボレーション限定パッケージの「フェムグレス リミテッドエディション」「デイリズムティー セレクトボックス リミテッドエディション」が登場。2023年8月1日(火)より順次、数量限定で全国発売する。ポーラの“フェムサプリ”を蜷川実花コラボパッケージでポーラと写真家・映画監督の蜷川実花がディレクションするブランド「M / mika ninagawa」がコラボレーション。女性ならではの変調やサイクルによる悩みに寄り添い、美をサポートするサプリとブレンドティーを、“花から花に軽やかに飛び回る蝶”をデザインした限定パッケージで発売する。中でも、女性特有の変調・気分のもやもやなどの不機嫌にアプローチするサプリメント「フェムグレス リミテッドエディション」には注目。最大のポイントは、インドで女性にいいとされてきたハーブなどから成るポーラオリジナル成分「アクセプターエキス」が配合されている点だ。またチェストツリーなどの健康素材、女性に不足しがちな鉄・葉酸・イソフラボンなどの栄養サポート成分も含んでおり、心地よい生活をサポートしてくれる。“キレイをサポートする”ブレンドティーセットもさらに、毎日の体のサイクルに寄り添うブレンドティー2種をセットにした「デイリズムティー セレクトボックス リミテッドエディション」も用意。うるおいをサポートしたい時やリラックスしたい時は、やさしい甘みと華やかな香りの「ハニーブッシュ&セラミド」がおすすめ。エネルギーチャージしたい・仕事中などで頑張りたい時は、鮮やかなブルーが目を惹く、スパイシーかつ爽やかな味わいの「バタフライピー&プラセンタ」を飲んでみてほしい。【詳細】ポーラ×蜷川実花 コラボレーション取扱店舗:コスメ&エステショップ「ポーラ ザ ビューティー」約510店舗、旗艦店「ポーラ ギンザ」・全国有名百貨店等ポーラコーナー82店舗を含む約2,800店(2023年3月末時点)、ポーラ公式オンラインストア■フェムグレス リミテッドエディション 60粒 3,996円、180粒 10,800円発売日:2023年8月1日(火)■デイリズムティー セレクトボックス リミテッドエディション 3,996円発売日:2023年8月2日(水)内容:ハニーブッシュ&セラミド2g×14包バタフライピー&プラセンタ 2g×14包※数量限定、なくなり次第終了。※デイリズムティーは百貨店での取り扱いなし。【問い合わせ先】ポーラお客さま相談室(フリーダイヤル)TEL:0120‐117111
2023年05月15日ロミオに高杉真宙、ジュリエットに藤野涼子を迎え、舞台『ロミオとジュリエット』が上演される。演出を務めるのは長年、蜷川幸雄の下で演出助手や演出補を務め、自身でも『オセロー』『夏の夜の夢』の演出など数々のシェイクスピア作品にも携わってきた井上尊晶。3月下旬、ポスター撮影のために初めて3人が顔を揃えた場で話を聞いた。誰もが知る、若き2人の悲恋の物語だが、シェイクスピアが本作を執筆した16世紀末、欧州はペストが蔓延し、劇場は封鎖されていたという。井上は、現代と重なる部分を念頭に「お話をいただいて、漠然と頭をよぎったのが、誰もいない渋谷のスクランブル交差点でロミオとジュリエットが抱き合って倒れているイメージでした」と明かす。あくまでイメージであり、演出で「奇をてらうことはしない」と断りつつ「なぜシェイクスピアはこの時期に愛の物語を書いたのか? 当時と比べ、物はあふれているけど、(人間のつながりが)希薄になっているいまの世に、この物語がどう届くのか?」と、いま本作を上演することへの思いを口にする。現代との共通点という意味では、“世代間の分断”もまたテーマのひとつ。藤野も戯曲を読んで、そこに強く心を動かされたと明かす。「大人たちは表面的なシステムを作るだけで、なぜ若者たちが反対し、ルールを変えたいと言っているのか、根本的なところをわかっていないし、若者も大人の気持ちや社会の構成を理解していない。そこで対立が生まれる。それは現代も同じだなと思いました」一方、高杉が戯曲を読んで、浮かんできたのは「抗う」という言葉だったという。家や世間……どうにもできない状況に戦いを挑み、若い2人は命を散らすことになる。「不条理な運命と戦い、抗う」と高杉は言葉に思いを込める。高杉にとっては、シェイクスピア作品初挑戦となるが、井上と初めて顔を合わせた際に、井上から「(初シェイクスピアが)ロミオでいいの?『ハムレット』もあるよ?」と聞かれ、きっぱりと「どちらも運命と対峙するけど、(『ロミオとジュリエット』は)自分の行動によって全てが変わっていく。そっちの方がいまの僕には必要です」と答えたとそうで、本作への並々ならぬ思いが伝わってくる。藤野もこの作品への熱い思いを隠そうとしない。出会いと情熱的な恋、悲劇的な死がわずか数日の間に描かれることに触れ「濃縮されているからこそ熱量がある。コロナが数年、続く中で、なかなか人と会えなかったりして、熱いものや他人と関わる中で生まれるものに鈍感になっている部分があると思うけど、この作品を観て、何かわからないけど新しいことに挑戦したくなったり、走り出すきっかけになったらと思っています」と言葉に力を込めた。取材・文:黒豆直樹撮影:山口侑紀(W)
2023年05月15日1990年ショパン国際コンクールに歴代日本人として最年少で入賞。以来、クラシック界のトップアーティストとして常に注目を浴び続けるピアニスト・横山幸雄。彼が「自分にとってショパンと並ぶ、演奏活動の柱の一つ」と語るのがベートーヴェンだ。5月21日(日)、福岡シンフォニーホールで行なわれる「ベートーヴェン 5大ピアノ・ソナタ」は、2017年に同ホールで行なわれ大絶賛された公演の再演。今回は、スペシャルゲストにヴァイオリニストの千住真理子を迎え、 夢の共演による『クロイツェル』が実現する。「ベートーヴェンは子どもの頃から好きでした。彼が作品番号を付けて発表した全楽曲を約10か月にわたるシリーズで演奏した20代後半が、演奏家として彼の作品に集中的に取り組んだ最初。以降、2020年の生誕250年に向け、2013年から年1回のベートーヴェン・シリーズを始め、通常のリサイタルでも度々演奏してきました。コロナ禍と重なった2020年の年末にベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲を2日間にわたり連続演奏した事で、より深く凝縮してベートーヴェンと向かい合うことができたように感じます。彼は耳が聞こえなくなった音楽家として超人的なエピソードも多い人物。20代の頃は同じ人間とは思えない存在でしたが、公演の準備期間約3カ月を経て、『ベートーヴェンもやはり人間。彼がもつあらゆる人間的な側面が、様々な楽曲の端々に全て現れている』と捉えられるようになったのは大きかったです。今は、ベートーヴェンの人生と彼が創った芸術作品を、いかに磨いて、伝えていけるかを考えながら演奏しています」。千住と共演する『クロイツェル』の披露も今回のコンサートの見どころだ。「ピアノとヴァイオリンが対等に対峙するこの楽曲は、彼の金字塔のひとつ。その後“ヴァイオリン・ソナタ”と呼ばれる形式を確立した歴史的な曲でもあります。今回のプログラムは3部構成で、第1部最初の『悲愴』から第3部最後の『熱情』まで全て、28歳から34・5歳までの約7年間に書かれたもの。聴力を失いながら作曲家として生きる決意をし、私たちもよく知る名曲を次々と生み出していった時期で、『クロイツェル』は作曲順でもちょうど真ん中にあたるため、千住さんに登場頂く第2部で演奏するにもぴったりだと考えました」。プログラムには、耳の病を乗り越えていったベートーヴェンと、コロナ禍を乗り越えていかなければならない私たちという現代のテーマも重ね合わせたという。「演奏会にもようやく心置きなく足を運べるようになり始めたこの時期に、人間が持っている潜在的な能力やエネルギーをひしひしと感じさせてくれるベートーヴェンの作品群から何かを感じ取って頂き、明日への活力につなげていただけたら」と力強く締めくくった。公演は5月21日(日)福岡シンフォニーホール(アクロス福岡)にて。チケットは発売中。
2023年04月26日講談社から4月10日、東京ディズニーリゾート®・フォトグラフィープロジェクト「Imagining the Magic」と写真家・蜷川実花さんのコラボレーション写真集が発売されました。東京ディズニーリゾート®・フォトグラフィープロジェクト「Imagining the Magic(イマジニング・ザ・マジック)」とは、新たな東京ディズニーリゾートの魅力を紹介するプロジェクトのこと。今回、そんなプロジェクトと写真家・蜷川実花さんがタッグを組み、東京ディズニーランド®「ミニーのスタイルスタジオ」に登場する四季の装いをまとったミニーマウスの姿が一冊の写真集になりました。唯一無二の世界観で表現された、パークの花々と可憐なミニーマウスの写真は、見る人を圧倒的な幸福感で満たしてくれますよ。■書誌概要Tokyo Disney Resort Photography Project Imagining the MagicPhotographer Mika NinagawaBLOOMING COLORSブルーミングカラーズ定価:4,620円発売日:2023年4月10日発売(エボル)
2023年04月13日東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト「イマジニング・ザ・マジック(Imagining the Magic)」と、写真家・蜷川実花によるコラボレーション写真集「ブルーミングカラーズ」が、2023年4月10日(月)に発売される。「イマジニング・ザ・マジック」とは?東京ディズニーリゾート・フォトグラフィープロジェクト「イマジニング・ザ・マジック」とは、新たな東京ディズニーリゾートの魅力を紹介するプロジェクト。タイトルの”Imagining”の”in”をとると、<魔法を画像化する>という意味を持つ「イメージング(Imaging)」に変化する、特別な想いも込められている。写真家・蜷川実花が“ミニーマウス”にフィーチャー今回そんな「イマジニング・ザ・マジック」が、写真家・蜷川実花とコラボレーションを実現。東京ディズニーランド「ミニーのスタイルスタジオ」に登場する四季の装いのミニーマウスを、極彩色を得意とする蜷川のフィルターを通して撮影しているのが特徴だ。印象的なのは、蜷川の代名詞である“花”を贅沢に使用した作品の数々。ミニーマウスの可愛らしい笑顔、美しい花々の色彩を閉じ込めた一冊は、ページをめくるたびに、HAPPYな気分に浸れること間違いなしだ。【詳細】Tokyo Disney Resort Photography Project Imagining the MagicPhotographer Mika NinagawaBLOOMING COLORS発売日:2023年4月10日(月)価格:4,620円仕様:オールカラー80ページ
2023年04月06日「エリエール」を展開する大王製紙は5月1日、写真家・映画監督の蜷川実花さんが手がける「M / mika ninagawa」とコラボレーションした生理用ナプキン第3弾として、フラワーデザインの「エリス コンパクトガード」(5商品)および「エリス 素肌のきもち」(7商品)を数量限定で発売します。「エリス」は、「だれかではなく、あなたのそばに。」というブランドメッセージのもと、ひとりひとりに寄り添う生理用品ブランド。2021年、蜷川実花さんが手がける「M / mika ninagawa」と「エリス コンパクトガード」の業界初コラボレーションを通じて、従来の生理用品の常識や価値観にとらわれない鮮やかなパッケージを発表し、大きな話題を呼びました。昨年7月に数量限定で発売した第2弾では、「エリス 素肌のきもち」がラインナップに加わり、さらなるスケールアップを遂げています。そして今年、新たなスタートを切る方や何かに挑戦する人が多い季節に、第3弾となるコラボデザインが登場。“生理を取り巻く環境を明るくしたい”という想いのもと、蜷川実花さんがセレクトしたフラワーモチーフのデザイン全12商品を展開します。■今年は12種の鮮やかなフラワーデザインが登場「エリス コンパクトガード M / mika ninagawaコラボ企画品」(5商品)は、生理中の気分を上げてくれる従来のカラフルなデザインイメージを踏襲しつつ、「M / mika ninagawa」の特徴であるヴィヴィッドな色合いのフラワーデザイン5種がそろっています。持っているだけで気持ちが上向きになるようなデザインは、憂うつになりがちな生理中の気分を高めてくれること間違いなしです。「エリス 素肌のきもち M / mika ninagawaコラボ企画品」(7商品)は、肌へのやさしさを表現した従来のニュアンスカラーのデザインイメージはそのままに、華やかなフラワー柄7種がラインナップ。ふんわりとしたやさしい印象のフラワーデザインがプリントされた個包装パッケージ。気持ちが癒やされるようなデザインです。■商品概要【商 品 名】 エリス コンパクトガードM / mika ninagawaコラボ企画品【発 売 日】 2023年5月1日から数量限定で全国発売【商品内容】 全5商品/オープン価格【公式HP】 【商 品 名】 エリス 素肌のきもちM / mika ninagawaコラボ企画品【発 売 日】 2023年5月1日から数量限定で全国発売【商品内容】 全7商品(超スリムタイプ5商品+ふんわりタイプ2商品)/オープン価格【公式HP】 (エボル)
2023年04月03日写真家で映画監督の蜷川実花さんが、2023年3月13日にInstagramを更新。電車に乗っていた際に起こった、驚きの出来事を明かしました。蜷川実花、偶然隣にいたスーパーモデルにびっくり蜷川さんが、岐阜県高山市から愛知県名古屋市へ向かう特急電車に乗っていた時のこと。この日は電車が混んでおり、席は相席だったようです。蜷川さんは、深く帽子をかぶった『スラっとした女性』の隣に座りました。隣の女性に「ずいぶんと膝下が長い人だ」という印象を持った、蜷川さん。ふと顔を見てみると…なんと、モデルであり、テレビドラマ『大奥』(NHK)にも出演している冨永愛さんが座っていたのです!隣にスラっとした女性、お互い帽子被ってたし顔わからなかったんだけど、足元見たらずいぶん膝下長い人だなぁ、、とぼんやり思っててwふと顔見たらなんと、冨永愛ちゃんでww「あ、愛ちゃん??」「ええええ!!実花ちゃん!!?」というスーパー偶然まさかまさかこんなところで席隣とか縁ありすぎじゃない?ninagawamikaーより引用偶然、電車で隣同士になった蜷川さんと冨永さんは、話に花を咲かせて、過ごしたといいます。蜷川さんはこの日の出来事を「こんなことあるのね」と振り返り、冨永さんとのツーショット写真を公開しました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 蜷川実花(@ninagawamika)がシェアした投稿 投稿には「すごい偶然!」「ミラクルですね」といったコメントが多数寄せられています。・そんなことありますか!?同じ車両ならまだしも、隣なんて!・車両が豪華すぎる。・すごい!最強コンビですね。・ご縁が深いんですよ。きっと必然的に、引き合ったんですね!外出先で知人に偶然出会うと、何か『縁』を感じるもの。蜷川さんと冨永さんが、またどこかで再会する日は近いのかもしれません…![文・構成/grape編集部]
2023年03月13日7月よりパルテノン多摩・大ホールにて、パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念『オイディプス王』が上演されることが決定した。ソポクレス作の『オイディプス王』は、紀元前より2500年にわたり観客を惹きつけてきた世界最高峰と称されるギリシャ悲劇で、日本でもこれまで幾度となく上演されている。本公演では、かつて蜷川幸雄演出版で演出助手を務めた石丸さち子が演出を担当する。主演のオイディプス王には俳優、音楽活動と表現の場で常に輝きを放つ三浦涼介、先王ライオスの妻であり、オイディプスの母、後にオイディプスの妻となるイオカステに元宝塚歌劇団宙組トップスターの大空ゆうひ、イオカステの弟クレオンに話題作の舞台出演が続く荒木宏文、預言者テイレシアスに文学座所属の浅野雅博、神官・使者の二役に俳優、演出家とさまざまに才能を発揮する今井朋彦の出演が決定した。<キャスト・スタッフ コメント>■三浦涼介歴史あるこの「オイディプス王」という作品世界に足を踏み入れる事は恐さすら覚えます。過去の作品は錚々たる顔ぶれで身が引き締まる思いです。人生も役者としても未熟ではありますが真心を込めて演じます。石丸さんとの3度目の……新たな再会です。期待と希望に胸を膨らませてその時を楽しみに待ちます。魅力的な俳優の皆様。初めての共演の方々からもたくさんの事を吸収し、切磋琢磨し精進してまいります。この令和の時代に、この作品をどのように皆様のもとにお届けできるのか。是非ご覧になってください。■大空ゆうひ昨年の7月にリニューアルオープン企画の公演でパルテノン多摩の舞台に立ち、1年後にギリシャ悲劇で同じ劇場に出演する事に御縁を感じています。これまで三作の翻訳劇で石丸さんと御一緒していますが、古典作品で演出を受けるのは初めてです。過去に名優の方々が挑まれた大作に、石丸さんと実力派揃いの共演の方々と臨める事を楽しみにしており、精進していきたいと思っております。■荒木宏文この度出演させていただくことになり、とても光栄に思っています。悲劇というのは、演じる事での心の負担はとても大きいモノではあります。しかし、客観的に知ることのできるエンターテインメントだからこそ、観ていただいた方の心に伝わり、その痛みを理解し、教訓にしていただけるのではないかと考え、伝える意義があると思っています。その先の、その方の人生にとって同じような悲しみが生まれない事を祈りながら、真摯に作品と向き合い、お届けしたいと考えています。宜しくお願いします。■演出 石丸さち子『オイディプス王』の演出をとお話をいただき、タイトルロールに三浦涼介さんが決まった時から、よく知っていたはずの古典が、わたしの中で初めて出会う新しい物語として動き出しました。演劇は時代を映す鏡です。今を喜び、今に苦しみ、まさに今を生きる俳優が、苛酷な運命を背負った一国の王を、どう生きるのか。空と大地の間で短い人生を与えられた人間の生き様を、信頼する大空ゆうひさん、盤石の共演者とともに、丁寧に描いていきたいと思っています。<公演情報>パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念『オイディプス王』作:ソポクレス翻訳:河合祥一郎演出:石丸さち子出演:三浦涼介、大空ゆうひ、荒木宏文、浅野雅博、外山誠二、今井朋彦 ほか【東京公演】2023年7月公演会場:パルテノン多摩・大ホールチケット料金:9,000円(全席指定・税込)一般発売:2023年4月予定チケットはこちら:パルテノン多摩チケット 042-376-8181(10:00~19:00 休館日を除く)問合せ:042-375-1414(9:00~22:00 休館日を除く)【兵庫公演】2023年8月公演会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール公式サイト:
2023年02月21日全シェイクスピア作品の上演を目指し、1998年にスタートした「彩の国シェイクスピア・シリーズ」がついに完結。蜷川幸雄からバトンを受け継いだ吉田鋼太郎の演出により、最後の一作『ジョン王』の幕がシアターコクーンで間もなく開く。主人公の私生児を演じるのは、本シリーズへの参加は16年ぶりとなる小栗旬。主演を務める大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が佳境を迎える中、舞台を鎌倉からイギリスに変え、小栗はどう役と、作品と向き合っているのか。11月下旬、稽古終わりの小栗に現在の想いを訊いた。『ジョン王』という名の私生児フィリップの成長譚――2年半越しの『ジョン王』の上演が決定しました。演出の吉田鋼太郎さんから、小栗さんが非常に緊張されていると伺ったのですが、その理由とは?僕にとっては5年ぶりの舞台ですから。単純に「舞台に戻れるのかな?」という緊張感はありました。それまでは最低でも1年半に1本くらいは舞台に立っていましたし、間違いなく自分の中では演劇って“筋肉”だと思っているところがあって。それが5年もやっていないとなると、その筋肉を呼び戻すにはそれなりに時間がかかるだろうなと。そういった意味での心配が大きかったです。――稽古開始から約10日ですが(インタビュー時)、その筋肉はだいぶ戻ってきた感覚はありますか?そうですね。意外とそういう筋肉って記憶していてくれるものなんだなと。ただ稽古としてはまだ手応えというレベルではなくて、みんなでシーンをさらいながら、段取りをつけている段階。だからまだみんな、自分の役で手いっぱいというか。とは言え鋼太郎さんがどんどんみんなに芝居の稽古をつけていくので、気がついたら段取り稽古ではなくなっているんですけどね(笑)。――この『ジョン王』は、シェイクスピアの中では駄作とさえ言われている作品ではありますね。僕もひとりで読んでいた時は、「これ本当に大丈夫かな?」と思いました(笑)。でもキャストそれぞれが声を出し、作品が転がり始めると、不思議なことにちょっと面白いんです。僕が演じる私生児も、1幕と2幕で人が入れ替わってしまったような印象を受けていたんですが、いざ稽古が始まってみると、これ実は、私生児の成長物語なんだなってこともわかってきたりして。そして周囲の人々も、戦争を望む人たちのある種のテンションみたいなものをそれぞれが持ち込むことによって、急激に熱を帯びた作品になっていく。そういったところが面白いなと思うようになりました。――イングランド王ジョンに仕えることになる私生児“フィリップ・ザ・バスタード”ですが、どんな人物として捉えていますか?先ほど鋼太郎さんが、「ひねた感じでやると面白くないから、とにかく真っすぐにいろいろなことを発見していって、気がついたらなかなか立派な人物になろうとしていた。そんなふうに作ると面白くなると思う」と話していたので、「あっ、そうなんだ。じゃあ明日からそっちで考えよう」と思ったばかりです(笑)。ただそれにしては「なんでそんな絡み方をするんだろう?」と思うようなシーンもあるので、少しずつ埋めていかなければいけないとは思っています。――演出家・吉田鋼太郎とは、どういったタイプの演出家ですか?とにかく熱いですね。やっぱり僕らは蜷川(幸雄)さんの稽古場を知っているので、よくこういうことが起こっていたなということが今もよく見られるんです。冒頭でもお話しましたが、「まずは固めよう」と言って段取りを決めているのに、役者の芝居が気に入らないと、だんだん違うところが熱を持っていって、全然先に進まない(笑)。しかも今回キャストがオールメールなので、より熱くなるのかもしれません。鎌倉のために生きた人とイギリスのために生きた人――図らずも大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を経ての本作出演となりました。大河での経験が、この舞台に活かされることはありそうですか?映像と演劇での違いがあるので、大河の経験が今回に活かされることはほぼほぼないと思います(笑)。ただ2作とも同じような時代、12世紀の物語なんですよね。あのころイギリスではこういうことが起きていて、日本ではああいうことが起きていた。つまりあの時代の人間はみんな野蛮だったんだなと(笑)。――あっちでも裏切り、こっちでも裏切り、だったわけですね(笑)。そうそう、あっちでもこっちでも(笑)。でもこの私生児は意外と裏切らないんですよね。わりと忠実に、イギリスのために生きようとする。つまり僕は、鎌倉のために生きた人と、イギリスのために生きた人を演じることになったわけです。――なるほど。鎌倉のために生きた人・北条義時に関しては1年5か月にもわたり演じられたわけですが、その経験は役者・小栗旬にどんな成長をもたらしてくれたと思いますか?正直、終わってからまだ少ししか経っていないので、自分の中でこんなことが血となり肉となり、みたいなことを実感するにはまだ至っていません。ただあれだけの期間、いろいろな方たちとお芝居をしてきて、最後を迎えられたというところで言うと、ある意味でのタフさは身についたのではないかと思います。――本作の初日には40歳の誕生日を迎えられます。40代に向けた展望などはありますか?まだまったくないですね。とりあえずこの『ジョン王』が終わったらしばらく休みたいなってことだけで(笑)。ただここからは新しい、第2の人生みたいなものを考えていく時かなとは思っています。本当は大河が終わったらゆっくり考えたいなと思っていたんですが、そんな間もなくこの『ジョン王』が始まってしまいましたから。これが終わったら、改めて自分の人生を考えていくタイミングかなと。今のところお話はいただいていても、一切なにもお仕事を入れていない状態なので、しばらくは考える時間にしたいと思っています。――それだけにこの『ジョン王』を楽しみにされているお客様も多いかと思います。本作から、どういった時間をお届け出来たらと思いますか?なんか変な芝居だとは思うんですよね(笑)。これがシェイクスピアなのかと言われると、ちょっと不思議な感じがするというか。ただこういう特殊な環境に置かれてしまった時に平静を保つ難しさであったり、自分というものを保つ難しさ。そういったものが渦巻いている空間になるんじゃないかなと。それがある意味観に来たお客さんたちにとって、「あれ、なんだったんだろう?」みたいな感覚になるんじゃないかと思っていて。そしてそれはひとつ、良い演劇体験になると思うので、そういったものが作れるようしっかり努めたいと思います。取材・文:野上瑠美子撮影:You Ishiiぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント小栗旬さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>彩の国シェイクスピア・シリーズ『ジョン王』【東京公演】2022年12月26日(月) ~2023年1月22日(日)会場:Bunkamuraシアターコクーン【埼玉公演】2023年2月17日(金 )~2023年2月24日(金)会場:埼玉会館 大ホールチケットはこちら:
2022年12月19日演出家・蜷川幸雄さんのもとでシェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指し、蜷川さん没後は俳優・吉田鋼太郎さんが引き継いだ「彩の国シェイクスピア・シリーズ」。その第36弾『ジョン王』が2020年に小栗旬さん主演で上演される予定だったものの、緊急事態宣言の影響であえなく中止に。しかし「この作品を上演しないことにはシリーズは終われない」という吉田さんの強い想いから上演が決定。ついに12月26日から開幕する。吉田鋼太郎×小栗 旬吉田鋼太郎:そもそもこのシリーズは、世界的演出家である蜷川さんが、彩の国さいたま芸術劇場ができた時に、お客さんを呼べる楽しい企画をやろう、シェイクスピアがいいんじゃないか?と始めたもの。シェイクスピアはお芝居好きの人にはなじみがあるけれど、一般の方には「難しいんじゃないか?」と敬遠されがちで。小栗旬:僕も最初に本として『ジョン王』を読んだ時、正直「つまんねえ!本当にこれをやるの?」って思いましたもん。吉田:だよね(笑)。でも不思議と役者が演じると、ワクワクドキドキして、笑える、泣ける、いい芝居になるんだよね。小栗:シェイクスピア作品は、読むのと演じるのとで印象がガラッと変わる。とくに『ジョン王』は時代にリンクしているところが多々あります。なかにはまだ理解が追いつかないところもあるけど…。吉田:たしかに『ジョン王』は読むだけでは絵が浮かびづらい作品だと思う。言葉も難しいし、16世紀のイギリス人が書いた、日本とはまったく異なる時代の文化や風習の中での話。でも小栗くんが言った通り、役者が演じると「こんなことができるんだ」と面白さが湧き上がってくる。僕が最初にシェイクスピアに感じた驚きは、まさにそこなんだよね。小栗:『ジョン王』は、ほぼ全編戦争をしている話ですが、今年ロシアのウクライナ侵攻が起きたことで、僕らにとっても戦争が絵空事ではなく、身近になってきた。その中で、戦争が生む悲しさや人の想いが、この舞台からはストレートに伝わるんじゃないかなと思います。吉田:僕はね、本当に久しぶりに小栗と舞台がやれるってことで、すごく楽しみだったんだよ。稽古場でどんな面白い芝居をしてくれるんだろう?という期待以前に、毎日会えるのがとにかくうれしい!演劇を作る現場で毎日小栗の顔が見られる。それがうれしいんです。小栗:ハハハ。吉田:今は立ち稽古が始まったばかりなので、小栗はまだ本領を発揮していない。でも、その片鱗が時々垣間見えるんだよ。やっぱりこの人はまっすぐな人だなと。小栗:そうですか?吉田:そう。小栗は演劇に対してもそう、人生に対してもそうだし、言ってみれば自分に対して正直なんだと思う。小栗:えーーーー。吉田:最初に一緒に芝居したのが、蜷川さん演出の『お気に召すまま』だったんだけど、その頃小栗は21歳ぐらいだったよね。初めて対峙した時「世の中にこんな純粋な青年がいるんだ。自分はなんでこんなに汚れてしまったんだろう」と、本当に涙が出たんだよ。小栗:マジですか?吉田:でもね、今もその頃の小栗が時々見えるよ。その一方で“大人になって世間の垢や汚さを身につけた小栗くん”も見たいんだよね。だからこの芝居で、その両方を引き出したいな。小栗:ぜひ引き出してください(笑)。吉田:それにしても大河ドラマの撮影が終わった途端、すぐにこの芝居の稽古が始まったけど、少しは息抜きできたの?小栗:大河のクランクアップ後、この稽古が始まるまではゴルフに行くなどして息抜きができました。鋼太郎さんは息抜きしていますか?吉田:ちょっと前までは、家で娘と遊んだり、お風呂入ったり、寝かしつけをするのが息抜きだったんだけど、1歳8か月はすごい!ものすごいエネルギーで家中を駆け回っているので、稽古中の今は息抜きにはなかなかならないかな。気分転換にはなるけどね(笑)。小栗:それにしても舞台が久しぶりすぎて、最初の数日は蜷川さんとやっていた稽古場の雰囲気を感じながら、舞台で演じるってどんな感じだっけ?という思いでした。今日あたり(立ち稽古4日目)から何も考えずに動いていた舞台の感覚を思い出し、流した汗の気持ちよさがあったな、こういう稽古場だったなと。吉田:シェイクスピアの作品は、パワーが必須。ト書きに「ここで人が泣く」とあるとしたら、それはどこまで悲しいのかを考え、ふだん生活の中で「ああ、悲しい」と思う100倍ぐらいの悲しさを俳優が演じてくれないと成立しない。想像の100倍の悲しみ、喜び、怒りが舞台の上で巻き起こる。そしてそれを作るのが、演出家の仕事だと思っています。小栗:そこが読んでいた時と、演じる時の違いであり、面白さなんですよね。僕ら役者が作ろうとしている世界と、鋼太郎さんが目指す世界が、どういうふうに合致していくのか楽しみでもあります。鋼太郎さんが言うように、役者に熱量がないとシェイクスピアは面白くない。リアルに演じたら、お客さんが寝ちゃうんじゃないかと思う(笑)。12世紀という時代では、今と比べて人の命が軽い。頭が少しおかしくならないとそんな感覚になれないということが、僕ら俳優の熱量を通して伝わってこそ、お客さんに衝撃を与えられるんじゃないかと思います。吉田:そもそもジョン王という人自体がヒーローでなく、イギリスの歴史上あまり評判のいい人物ではないからね。領地を奪われるわ、国民に重税を課して反発されるわ、とにかく評判が悪い。でも逆に捉えれば、嫌なものを嫌と言っちゃうような人間らしい人。そこに面白さがある。そして台本に書いてあるわけじゃないけど、その王のことを小栗が演じる私生児が好きになる展開がある。ジョン王が死んだことを私生児が嘆き悲しむシーンがあり、やはりジョン王のことが好きだったんじゃないかと推理できる。そう理解することで、この芝居がもっと面白くなるんじゃないかと思うんです。ダメな人が出てきて、その人を好いてくれる人がいる。この作品はそのふたりで回っていて、そこがとても興味深く、そこをキーにして毎日演出をしているつもり。小栗:僕も私生児という役がどんどん面白くなっています。地主から突然王族になり、虐げられて生きてきたのに、無知なまま戦争に巻き込まれ、次第にその戦争が楽しくて仕方なくなっていく。今まで渇望していた“自分”という立ち位置も手に入れ、気がついたら自国であるイングランドを守ろう、最後までフランスに抗おうともがく。知らないところで和睦が結ばれようとしているのに、ジョン王に「我が軍はどうやっていけばいいのか」と相談するやりとりもあり、リチャード獅子心王の息子として血気みなぎる血筋も感じさせる。オールメール(出演者が全員男性)の面白さもありますよね。吉田:猛烈な気性の3人の女性の役を男性にしたことによって激しい注文ができる。そこがメリットだね。小栗:稽古場も部活みたいだし(笑)。吉田:そうだね(笑)。そしてもうひとつ、これは私生児のGrowing up storyでもあるということ。一見ひねた印象に思われがちな私生児は、実はとてもまっすぐな男。私生児という立場を覆そうと強靭なパワーで「ひょっとして俺はこんなことができる?」と好奇心であらゆることをやり、時に壁にぶち当たり、いろいろ学んでいく。そのパワーを見るのが楽しみでもある。この芝居を観に来た人は、鎌倉殿の小栗くんじゃない、まったく違う小栗くんが観られます。そして小栗旬ってこんなにすごい役者なの?と思うはず。小栗:この芝居には、エネルギーに満ち、大きな声に満ちた男たちの集団ショーみたいな面白さがあります。吉田:いやいや、いつもと比べたらそうでもないんだよ。みんな、抑制を持った、いい大きな声を出している芝居だよ(笑)。小栗:僕はほぼ叫び気味でセリフを言ってますよ(笑)。でも人間には底知れぬパワーがあると感じられるから、いろいろ悩み多き時代、元気が欲しい人にはとくに観に来てほしい作品です。吉田:今まで日本での上演はかなり少なく、今後の上演も未定の作品。観逃したら損をする、幻の舞台になると思います。全37戯曲の上演達成を目指したプロジェクト「彩の国シェイクスピア・シリーズ」とは?彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督・蜷川幸雄さんのもとで、シェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指して1998年にスタートし、次々と話題作を発表。蜷川さんの没後、2017年12月に、シリーズ2代目芸術監督に吉田さんが就任して、『アテネのタイモン』(写真・右)を演出・主演で手掛け、その後完全上演を引き継いだ。吉田さんと小栗さんは、2006年にイギリスで上演した『タイタス・アンドロニカス』でも共演している(写真・左)。左・第13弾『タイタス・アンドロニカス』(2006年の公演より)右・第33弾『アテネのタイモン』(2017年の公演より)『ジョン王』イングランド王ジョンのもとへ、先王リチャード1世の私生児を名乗る男が現れ、時を同じく、フランス王が「王位を幼きアーサーに譲り、領地を引き渡せ」と要求。英仏の戦いと権力者の思惑が入り乱れて…。12月26日(月)~2023年1月22日(日)東京・Bunkamuraシアターコクーン2月17日(金)~24日(金)埼玉・埼玉会館 大ホール作/W・シェイクスピア翻訳/松岡和子上演台本・演出/吉田鋼太郎出演/小栗旬、吉原光夫(東京公演のみ)、中村京蔵、玉置玲央、白石隼也、高橋努、植本純米、吉田鋼太郎ほかホリプロチケットセンター TEL:03・3490・4949愛知、大阪公演あり。おぐり・しゅん(写真・右)1982年生まれ。TVドラマ、映画、舞台と活躍の幅は多岐にわたる。2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の主人公・北条義時役が記憶に新しい。シェイクスピア・シリーズには16年ぶりの出演となる。トップス¥41,800パンツ¥41,800(共にJOHN SMEDLEY/Lea mills agency TEL:03・5784・1238)その他はスタイリスト私物ア・シリーズには16年ぶりの出演となる。よしだ・こうたろう(写真・左)1959年生まれ。大学在学中にシェイクスピア公演『十二夜』で初舞台。’97年に演出家・栗田芳宏と劇団AUNを旗揚げ。数多くのシェイクスピア作品に出演、演出も。2014年芸術選奨演劇部門文部科学大臣賞を受賞。ブルゾン¥181,500(JOSEPH/オンワード樫山お客様相談室 TEL:03・5476・5811)メガネは本人私物その他はスタイリスト私物※『anan』2022年12月21日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・臼井 崇(THYMON Inc./小栗さん)尾関寛子(吉田さん)ヘア&メイク・みち子(SUNVALLEY/小栗さん)吉田美幸(吉田さん)取材、文・今井 恵(by anan編集部)
2022年12月16日歌詞が浮かび上がるスピーカー「リリックスピーカー」と蜷川実花(Mika Ninagawa)のコラボレーションモデルが誕生。2022年8月26日(金)から、東京・ラフォーレ原宿内グレイト(GR8)にて抽選販売される。”歌詞が浮かび上がる”「リリックスピーカー」蜷川実花とコラボ「リリックスピーカー」は、音楽と同期して“歌詞が表示される”次世代型スピーカーだ。スマートフォンなどからWi-Fi経由で音楽を再生すると、その楽曲の歌詞が透過型スクリーンに美しく浮かび上がり、ロマンティックな雰囲気を演出してくれる。蜷川実花の作品も表示そんなユニークな次世代型スピーカーから、蜷川実花のコラボレーションモデルが登場。“歌詞が表示される”通常のリリックモーションに加え、本モデルの限定仕様として、蜷川実花の作品も浮かび上がるスペシャルな仕上がりだ。なお対応言語は、日本語だけでなく、英語、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語なども。表示されるフォントは、世界的な書体デザイナー、マシュー・カーターをメインデザイナーに迎えコラボレーションワークで制作した「Role フォント」を採用している。【詳細】トーキョー feat.蜷川実花×コトダマ(TOKYO feat.Mika Ninagawa X COTODOMA)275,000円<リミテッドエディション>発売日:2022年8月26日(金)取り扱い店舗:グレイト(GR8)※抽選販売、コトダマ公式オンラインサイズ:幅38x奥行き12x高さ26cm重量:5.5kg対応言語:日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字/繁体字)、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語など対応音楽サービス:Apple Music/Spotify/Amazon Music/YouTube Music/AWAWi-Fi:802.11a/b/g/n/ac, WPA3■グレイト応募方法8月24日(水) 10:00 グレイトニュースレター 登録締切8月24日(水) 12:00 抽選フォーム配信8月24日(水) 23:59 抽選締切8月26日(木) 9:00以降当選連絡8月27日(金) 発送
2022年08月25日ピアニスト横山幸雄が2013年にスタートした「ベートーヴェン・プラス」のシリーズ8回目[9月18日(日)東京オペラシティコンサートホール]。ベートーヴェンを軸に、他の作曲家とのさまざまな接点を探る旅だ。午前中から夕方まで続くボリュームたっぷりのコンサート。今回は「変奏曲」をテーマに弾く。「ベートーヴェンのソナタをおおむね時系列に並べて弾いてきました。前回で全32曲を弾き終えて、でもまだ《ディアベリ変奏曲》が残っている。それで今回は変奏曲がテーマというわけです」《ディアベリ変奏曲》とJ.S.バッハの《ゴルトベルク変奏曲》を軸に、ベートーヴェンからは《エロイカ変奏曲》や、ソナタの中に変奏の楽章を持つ第23番《熱情》と第32番、さらにハイドンとモーツァルトの変奏曲を一挙に弾く。「《ディアベリ》と《ゴルトベルク》を組み合わせるのは、プログラムとしてはとてもきれいなのですが、とてつもなく大変で、発表するのをためらったぐらいです」《ディアベリ》と《ゴルトベルク》は変奏曲の歴史の金字塔。そこに《エロイカ変奏曲》も加えて変遷を語る。「《ゴルトベルク》は、バロックの時代にバッハが一人でやり遂げてしまった、芸術的な変奏曲の完成品なんですね。彼の前後にそういう作品はなく、ハイドンやモーツァルトの時代には、即興演奏の一つとして変奏が存在していた。若い頃のベートーヴェンもそういう変奏曲をたくさん作っていますが、ソナタのような真剣勝負の芸術作品としては捉えていなかった。それが《エロイカ変奏曲》で芸術作品としての変奏曲の可能性を切り開いたんです。ベートーヴェンのエネルギーが変奏曲の世界を大きく広げた。そしてあまりにも巨大な《ディアベリ》に到達する。そんな歴史がわかる、非常に良いプログラムだとは思うのですが、弾くのがめちゃくちゃ大変(笑)。これまでのシリーズの中で、間違いなく最も過酷なプログラムです」当初は作曲家生誕250年の2020年で完結予定だったシリーズ。ソナタもディアベリも弾き終え、もしかしてこれで終了?「そういうつもりではないです。終わりにしなくちゃいけない理由もない。ベートーヴェンと何かを関係づける形を見いだしながら、しばらく続けていきたいと思っています」となればゴールは没後200年の2027年か。ともあれ、横山幸雄とともに辿る「ベートーヴェン+音楽史」の旅はまだまだ続く。ご安心を。(宮本明)
2022年08月24日写真家、映画監督として活躍されている蜷川実花さんの個展が東京都庭園美術館で開かれています。開幕に先立ち開かれたプレス内覧会には、蜷川さんも出席。作家のコメントとあわせて、展覧会の様子をご紹介します。企画展『蜷川実花瞬く光の庭』【女子的アートナビ】vol. 250この展覧会では、幅広い分野で世界的に活躍しているアーティスト、蜷川実花さんの写真と映像を展示。コロナ禍の日本各地で、2021年から1年半かけて撮影された植物の写真と映像約80点が紹介されています。蜷川さんは、これまで木村伊兵衛写真賞をはじめ数々の賞を受賞。日本や台湾、上海など各地で展覧会を開催し、高い評価を得ています。また、映画監督としても多くの作品を手がけ、最新監督作『ホリックxxxHOLiC』も今年4月に公開されました。4万回も心が動いた…蜷川実花さんプレス内覧会に出席された蜷川さんは、「大好きな美術館で個展ができてうれしい」と笑顔でコメント。さらに、次のように述べました。蜷川さんこの1年半で4万枚の写真を撮りました。特に桜の時期は、何かに取りつかれたかのように撮り続けていました。やはりコロナ禍で社会が揺れて、自分自身も不安定だったのかと思うのですが、自分を保つために写真を撮影した1年半でした。花の写真に限らずですが、どれも必ず心が動いた瞬間にシャッターを押そうと決めています。そう考えると、4万回も心が動いたのかな(笑)。撮る、という行為を通して自分自身の感覚がすごく研ぎ澄まされた状態になっていきました。深く思考するというより、感覚だけが伸びて“感覚オバケ”みたいになっていた感じです。いろいろなきらめきや、こうであってほしいと願う未来。でも、それがあまりにはかなくて、あっという間に消えてしまいそうで、それをどうつなぎとめたらいいのかという想いや、いろいろな希望、願いをこめながら撮った4万枚のなかの80枚が今回展示されています。光あふれる希望の写真ーー本展を担当した東京都庭園美術館・学芸員の田村麗恵さんによると、アール・デコ様式で装飾された同館の特徴や持ち味に新しい可能性を開いてくださることを期待して、蜷川さんにこの企画展をオファーされたそうです。では、ここからは本展の特徴や見どころについて、田村さんの解説をご紹介します。田村さん今回の展示では、蜷川さんが当館の建築と室内装飾を活かす形にしてくださりました。特に、南側の多くの部屋では、窓と窓からの庭園の眺めが借景となっています。窓というフレームの中に植物の写真を置き、光の中で光にあふれた写真を見ていただくという重層的な試みが、本展の見どころです。田村さんまた、本展のために、当館で蜷川さんに撮影していただいた写真は、本館2階の「妃殿下居間」に展示されています。今年1月の大雪の日に撮影されたマツの写真で、窓の外には被写体となったマツもあり、一緒にご覧いただけます。田村さん今回展示されている最新作は光に満ちあふれ、極彩色で知られている今までの蜷川さんの作品と異なる新たな世界観が展開されています。光は希望の象徴でもあります。「光彩色」でいろどられ希望にあふれた作品世界と、繊細かつダイナミックで没入感の高い映像インスタレーションは、蜷川さんの今とこれからを示す新機軸です。この展覧会は、新しい蜷川さんの作品世界を存分に楽しめます。ぜひ来て体感して!蜷川さんと田村さんの解説、いかがでしたか。また、蜷川さんは最後に「今はいろいろな情報がネットで見られますけど、この展覧会に関しては実際にこのお屋敷の中で写真を見て、映像を体感していただきたいです」と仰っていました。本当に、美しい装飾のある美術館の空間で、窓からの光を感じながら作品を見るという体験は格別なものです。ぜひ実際に足を運んで、光あふれる作品を体感してみてくださいね。Information会期:6月25日(土)~9月4日(日)※休館日は毎週月曜日、ただし7月18日(月・祝)は開館、7月19日(火)は休館会場:東京都庭園美術館(本館+新館)開館時間:10:00~18:00※最終入館は閉館30分前まで※最新情報などの詳細は展覧会特設サイトをご覧ください。お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年07月10日写真家、映画監督など多彩な表現活動を精力的に行っている蜷川実花。アール・デコ様式で装飾された東京都庭園美術館で、彼女の最新の写真と映像作品を展示する『蜷川実花 瞬く光の庭』が9月4日(日)まで開催されている。同展で展示される写真作品は約80点。蜷川の写真といえばダークでビビッドな“極彩色”の印象が強いが、今回展示されている作品は、いずれも柔らかな光にあふれた“光彩色”の写真。コロナ禍に国内各地で撮影した約4万点の植物の写真のなかから厳選された写真は、春の花々の作品からはじまり、夏、秋、冬を経てまた春へと、季節をめぐるように配置されている。各作品には個別の作品名やキャプションなどはつけられておらず、建築空間と写真との競演をひとつの作品として感じる構成。各部屋の意匠にあわせ、作品サイズや見せ方なども細やかにアレンジされており、写真とともに建物を楽しめるようになっている。展示風景より小客室展示風景より大客室のシャンデリアと展示風景より姫宮寝室の家具と東京都庭園美術館の本館はアール・デコの全盛期にフランスに滞在していた朝香宮夫妻の邸宅として1933年に竣工した建物で、随所に当時の様式が取り入れられている。そのため、同じ部屋、たとえば大食堂でも作品を置く場所によって見え方は大きく変わってくるのだ。展示風景より大食堂展示風景より大食堂展示風景より大食堂また、作品保護のため通常の展覧会では窓のカーテンが閉じられていることが多いが、今回は開かれ、ガラス越しに見える庭園の景色や自然の光とともに作品を楽しむことができる。展示風景より若宮寝室展示風景より合の間2階のベランダでは、窓全面を使い作品を展示。透過フィルムからこぼれる光が美しい。展示風景よりベランダ展示風景より妃殿下寝室からベランダを見るなお、妃殿下居間の松の写真は、今年1月、東京に大雪が降った翌日の朝に東京都庭園美術館の敷地で撮影されたものだ。展示風景より妃殿下居間そして、新館では映像インスタレーション《胡蝶のめぐる季節》を展示している。いくつもの層のように設置された複数のスクリーンには、春夏秋冬、そして春へとめぐる四季の花々の写真が投影され、鑑賞者はまるで浮遊する蝶のように、スクリーンの間を縫いながら花々が織りなす世界に没入していく。映像インスタレーション《胡蝶のめぐる季節》映像インスタレーション《胡蝶のめぐる季節》蜷川の新境地ともいえる光に満ちた作品世界と、庭園美術館の美しい建物とのコラボレーション。時間や天気によって表情を変える緑豊かな庭園とともに、心ゆくまで楽しんでほしい。取材・文:浦島茂世【開催情報】『蜷川実花 瞬く光の庭』6月25日(土)~9月4日(日)、東京都庭園美術館にて開催
2022年07月07日1999年に野田秀樹が蜷川幸雄に書き下ろし2つの劇場で同時上演された戯曲『パンドラの鐘』が、WOWOWで放送されることが決定した。野田秀樹が演出を手がけたNODA・MAP版では、天海祐希がヒメ女役、堤真一がミズヲ役を演じ、東京・世田谷パブリックシアターで上演された。また東京・Bunkamuraシアターコクーンで上演された蜷川幸雄演出版は、大竹しのぶがヒメ女役、勝村政信がミズヲ役を務めた。放送は今秋を予定しており、詳細は後日アナウンスされる。<作品情報>NODA・MAP『パンドラの鐘』(1999年)1999年世田谷パブリックシアター収録作・演出:野田秀樹出演:堤真一 / 天海祐希 / 富田靖子 / 古田新太 / 松尾スズキ / 銀粉蝶 / 入江雅人 / 八嶋智人 / 明楽哲典 / 春海四方 / 戸谷昌弘 / 野田秀樹 / 張春祥 / 堀朋恵 / 豊川栄順 / 音室亜册弓蜷川幸雄演出『パンドラの鐘』(1999年)1999年Bunkamuraシアターコクーン収録作:野田秀樹演出:蜷川幸雄出演:大竹しのぶ / 勝村政信 / 生瀬勝久 / 松重豊 / 壌晴彦 / 宮本裕子 / 高橋洋 / 井手らっきょ / 大富士 / 大石継太 / 森村泰昌 / 沢竜二 ほか番組公式サイト:
2022年06月23日現代日本を代表する写真家・映画監督として、独自のスタイルで知られている蜷川実花が撮影した最新の植物の写真と映像を中心とした展覧会が、6月25日(土)から9月4日(日)まで、東京都庭園美術館で開催される。現在は、写真を中心に、多岐に渡る表現を手掛ける蜷川。2018年からは、コロナ禍までを含む蜷川のキャリアを総覧する、国内10カ所を巡回した『蜷川実花展-虚構と現実の間に-』を開催した。その人気は国内だけにとどまらず、現在、最大規模の個展が北京で開催中だ。このたび、コロナ禍の国内各地で昨年から今年にかけて撮影された、最新の植物の写真と映像を中心とした『蜷川実花 瞬く光の庭』の開催が決定。東京都庭園美術館のアール・デコ様式で装飾された本館(旧朝香宮邸)と新館に蜷川の作品を重ねることで、様々な時間の交差する場を出現させる。植物から植物へと、あたかも蝶のように回遊しながら、蜷川のまなざしを追体験できる貴重な機会となる。蜷川が今、強く惹かれているという、光に溢れた色“光彩色”の世界、夢かと見まがうかのような現実の一瞬を映し出す写真やダイナミックな映像インスタレーションと、ほかに類を見ない、建築空間との競演。ここから、今後さらなる飛躍が期待される蜷川の「今」と「これから」を垣間見ることができる。【開催概要】『蜷川実花瞬く光の庭』会期:6月25日(土)〜9月4日(日)開館時間:10:00〜18:00*入館は閉館の30分前まで休館日:毎週月曜日ただし7月18日(月・祝)は開館、7月19日(火)は休館会場:東京都庭園美術館本館+新館入館料:一般=1,400(1,120)円 / 大学生(専修・各種専門学校含む)=1,120(890)円 / 中・高校生=700(560)円 / 65歳以上=700(560)円※( )内は20名以上の団体料金※ 本展はオンラインによる事前予約制です展覧会特設サイト::
2022年06月02日23年前、当時のシアターコクーン芸術監督であった蜷川幸雄の依頼により、野田秀樹が書き下ろした『パンドラの鐘』。本作は両者それぞれの演出により連続上演され、それは今なお演劇界の事件として語り継がれている。そんな名作が、気鋭の演出家・杉原邦生の手で甦ることに。古代を生きるミズヲとヒメ女を演じるのは、成田凌と葵わかな。稽古の日々を重ねる3人に、本作に寄せる想いを語ってもらった。パンドラの鐘に込めた“希望”をどう未来に繋ぐか――蜷川幸雄さんの依頼を受け、野田秀樹さんが1999年に書き下ろされた作品ですが、新たに杉原さんが演出される上で意識していることは?杉原基本的にこの物語は、現代で発掘された“パンドラの鐘”の謎を解くというサスペンスと、古代のミズヲとヒメ女のラブストーリーというふたつの軸が同時に進行していき、最終的には長崎に落とされた原爆の話へと集約されていきます。そこで野田さんがパンドラの鐘に込めた“希望”を、僕ら今の人たちがどう未来に繋いでいけるのか。そういうことを考えながら作品を立ち上げていきたいと思っていて。重いテーマを扱ってはいますが、取り立ててそこを強調するわけではなく、とはいえなんとなくお客さんに引っかかるようなフックを要所要所に作りつつ、終盤へと繋げていきたいと思っています。杉原邦生――成田さん演じるミズヲと、葵さん演じるヒメ女。役に対して、現段階ではどうアプローチされていますか?成田蜷川さん演出版と野田さん演出版の映像を拝見させてもらいましたが、勝村(政信)さん、堤(真一)さん共に、ものすごいエネルギーを感じました。ちょっとおふたりの芝居がすご過ぎて、打ちひしがれる思いというか……(苦笑)。ただそれでは今回の共演者の方々に失礼なので、ミズヲってものを皆さんと一緒に作っていきつつ、過去のおふたりとはまた違う自分のエネルギーを発信出来たらと思います。成田凌葵すごい作品、すごい役ではありますが、野田さんがコメントで「好き勝手やって欲しい」ということをおっしゃってくださったんです。だから演出の(杉原)邦生さんを始め、今この時に作ろうとしている私たちとしては、ちょっと無鉄砲でも、例え見栄だったとしても、堂々としていたいなっていう気持ちがあります。ただ稽古が進めば進むほど、この役が難し過ぎて……。過去公演の映像を私は観ていないのですが、今、観たくて観たくてしょうがない状態です(笑)。葵わかないろんなイメージが乱反射した野田の言葉の世界――かつての蜷川さん版、野田さん版の舞台は、ビジュアルなどまったく異なる印象でしたが、杉原さん版ではどういった舞台になりそうですか?杉原おふたりと同じことはしたくないので、やっぱり僕なりの、そして今回集まったキャスト、スタッフの皆さんと一緒に作る、新しい『パンドラの鐘』にしたい、というのが一番です。まずはパッとイメージが沸いた歌舞伎の『娘道成寺』と能の『道成寺』、このふたつの世界と現代劇の世界観をない交ぜにしたような空間を作ろうと思っていて。さらにそこにm-floの☆Taku Takahashiさんの現代的な音楽が重なり、日本の文化に魅入られた海外デザイナーのAntos Rafalさんの衣裳が加わる。野田さんの言葉の世界っていろんなイメージが乱反射しているので、それを空間的に体現しつつ、古代と現代を行き来する物語を、日本の演劇における古典と現代を意識する世界観の中で構築していきたいと思っています。――演出家としての杉原さんとは?成田とても優しいです。優しいにもいろいろタイプがあると思うんですが、しっかりと芯の通った優しさというか。例えるならすごくいいベッド(笑)。柔らかいけどしっかりしていて、ずっと寝ていたいと思う。そういう包み込んでくれる優しさと、視野の広さ、頭の良さを持った方だと思います。葵ベッドってすごくいい例えですね(笑)。私はさらにしなやかな印象があって。今までお会いしたことがないタイプの方ですし、とても不思議な、でも心から信頼出来る演出家さんです。――では役者としてのおふたりの魅力は?杉原成田くんはちょっとクールな印象があったんですが、稽古に入ってみたら、かなり前のめりに熱い人なんだってことを強く感じました。しかもマインドがいつもオープンで、なんでも吸収しよう、なんでもやってみます!みたいな。葵さんはいい意味で真面目で、自分なりの意見を持って稽古に臨まれるのですが、僕がなにか言うことで、今までの自分を自分から壊すことが出来る。破壊と創造がちゃんと出来る人というか。だから舞台を一緒に作っていく方としては、おふたり共すごくやりやすいですし、なにも心配はなくて。初日までに絶対、いいミズヲとヒメ女を作ってくれるだろうという信頼があります。いい作品には、必ず現代にリンクする部分がある――最後に、公演を楽しみにされていらっしゃる読者にメッセージをお願いします。成田作品的に難しい部分もありますが、それは全部僕らがやりますので(笑)。お客さまには物語的にも、視覚的にも楽しんでいただけると思いますし、壮大なエンターテインメントをお届け出来ると確信しています。葵23年前の作品ですが、やっぱりいい作品には現代にリンクする部分があって。それは悲しいことでもありますが、私たちが信じるエンタメの持つパワーがこの時代に作用し、なにか少しでも今を生きる方々にお届け出来たらなと思います。杉原こういった社会状況の中で、ライブのエンターテインメントを観に行くということ自体、尻が重くなっているような時代かもしれません。だからこそ観に来てくれた方には、必ず「観てよかった」と思っていただけるようなものにする。それを使命と感じて僕らは稽古を続けていきますので、ぜひ劇場に、生のエンターテインメントを体験しに来ていただきたいです。取材・文=野上瑠美子撮影=源賀津己<公演情報>『パンドラの鐘』【東京公演】2022年6月6日(月) ~6月28日(火) シアターコクーン【大阪公演】2022年7月2日(土) ~7月5日(火) 森ノ宮ピロティホールチケット情報はこちら:
2022年05月23日アイドルグループ・Kis-My-Ft2が1日、写真家の蜷川実花氏が撮影した新ビジュアルを公開した。1月15日設立のMENT RECORDINGに、Snow Manとともに所属することが発表されたKis-My-Ft2。蜷川氏は、Kis-My-Ft2が2020年に開催した「Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2020 To-y2」や現在開催中の「Kis-My-Ftに逢えるde Show 2022」で着用している衣装の生地に自身が撮影した花の写真を提供しているが、アーティスト写真の撮影は今回が初となる。新ビジュアルは、デビュー10周年を経て、11年目の新たな一歩を踏みだす“スタート”をコンセプトに撮影。オフィシャルサイトでは、アザーカットも公開され、水滴を使ったカットなどで、大人の色気あふれる一面を引き出している。また、新曲「リボン」が東京インテリアのCMソングに決定し、きょう1日から放送開始となっている。
2022年04月01日1999年に野田秀樹によって初演された『パンドラの鐘』が成田凌、葵わかなのダブル主演で、6月から7月にかけて東京・大阪で上演される。このたび、蜷川実花が撮り下ろしたビジュアルが公開された。同作は初演時、野田の演出バージョンと、蜷川幸雄演出バージョンがほぼ同時期に上演という異例の競作で、蜷川は“岩”、野田は“紙”と、同じ作品ながら全く違ったモチーフとアプローチで作品を創り上げ、演劇界を牽引するふたりの演出対決が大きな話題となった語り継がれる作品だ。現役のまま惜しまれつつ2016年にこの世を去ったシアターコクーン前芸術監督・蜷川幸雄の七回忌を迎える今年、“NINAGAWA MEMORIAL”と題し、本作が初演以来23年ぶりにシアターコクーンにて上演。蜷川作品より多大な影響を受け、アングラ、シェイクスピア、海外戯曲、歌舞伎まで様々なジャンルの作品を手掛けている、新世代の演劇界を担う気鋭の若手演出家、杉原邦生が演出を担当する。舞台は太平洋戦争開戦前夜の長崎。ピンカートン財団による古代遺跡の発掘作業が行われている。考古学者カナクギ教授の助手オズは、土深くに埋もれていた数々の発掘物から、遠く忘れ去られていた古代王国の姿を、鮮やかによみがえらせていく。王の葬儀が行われている古代王国。兄の狂王を幽閉し、妹ヒメ女が王位を継ごうとしているのだ。従者たちは、棺桶と一緒に葬式屋も埋葬してしまおうとするが、ヒメ女はその中の一人ミズヲに魅かれ、命を助ける。ヒメ女の王国は栄え、各国からの略奪品が運び込まれている。あるとき、ミズヲは異国の都市で掘り出した巨大な鐘を、ヒメ女のもとへ持ち帰るが……。これまで勝村政信、堤真一の怪演が話題となった葬式屋のミズヲ役を演じるのは、今作が初の舞台出演にして、初主演となる成田凌。そして、大竹しのぶ、天海祐希の演じた古代の女王・ヒメ女役を演じるのは、多くの映像作品に出演しながら、舞台にも定期的に出演を続けている葵わかな。フレッシュながら、その存在感と演技力の光るこのふたりがダブル主演を務める。さらに、前田敦子、玉置玲央、大鶴佐助、柄本時生、片岡亀蔵、南果歩、白石加代子と、若手からベテランまで、確かな演技力をもつ豪華な俳優陣が集結した。蜷川実花が撮り下ろしたビジュアルは、色彩豊かな一枚となっている。蜷川幸雄の長女で写真家・映画監督として世界的に活躍する蜷川は「祝祭」「祈り」「鎮魂」「希望」といった作品のテーマに、独特で豊かな色彩感覚が織り込み、日本の歴史のTABOOに真っ向から挑んだ本作の衝撃に負けない、インパクトのあるビジュアルを完成させた。写真家・映画監督 蜷川実花コメント父が亡くなって6年経っても、こうして「NINAGAWA MEMORIAL」と題して公演をしてくださること、ありがたく思っています。そして、その公演にビジュアル撮影という形で参加することができて、とても嬉しいです。本当にありがとうございます。1999年の公演も両パターン観ているので、今回はどんなことになるのか楽しみです。作・野田秀樹コメント蜷川幸雄は、20も年下の私を、人前では必ず「野田さん」と呼んでくれた。それは蜷川さんの律儀な「他の演劇人」へのリスペクトの表れだった。ただ、話し込んでいくといつの間にか「野田、お前さあ」に変わっていった。私は、律儀なリスペクトが親愛の情に変わるその瞬間が好きだった。あの日もそうだった。「野田さん」で始まった対談が終わる寸前、「野田さあ、お前、俺になんか書けよ」になっていた。私は「蜷川さん、有難い話だけれど、自分の芝居を書くのに精一杯ですよ」そう答えながら、ふと突拍子もなく図々しいことを思いついた。「でも蜷川さん、これから僕が自分で演出するために書く芝居を、蜷川さんも演出してくれるんだったら、書きますよ」当然、「バカ、ふざけんな!」という答えが返って来るとニヤついていたら「いいよ、それでも」という真顔の返事だった。私は驚きと半信半疑で「え?でも、それは僕だけが得しますよ」私は、どう考えても蜷川さんに失礼この上ない事を言ってしまったと思い直した。けれども蜷川さんは「そのくらいのことをしなけりゃ、硬直した演劇界は面白くならねえんだよ」「いや、でも…」「大丈夫だよ、それで。俺の方がいい演出してやるから」「ほんとに?」「ほんとだよ、バカ!」…ほんとなんだ、本気なんだ。しまったこれはもしかしたら、大変な約束をしてしまったかもしれない。臆した時にはもう遅い。話は決まってしまった。こうして私は蜷川幸雄を意識しながら懸命に芝居を書いた。そして「パンドラの鐘」という作品が世に生まれた。あの日、私は蜷川幸雄に演劇人としての懐の深さと演出家としての芯の勁さを感じとった。蜷川さんのその深さと勁さがなければ、この「パンドラの鐘」は生まれなかっただろう。その深さと勁さを、この度は、若くして才ある演出家杉原邦生さんに委ねる。杉原さんもこれだけ言われるとプレッシャーを感じるだろうが、大丈夫、白石加代子を始めとした、海千山千の「深く」「勁い」役者ばかりだ、好き放題にやっていただきたい。バトンは渡された。演出・杉原邦生コメント僕たちが生きるこの世界から争いが消えることはない―――そんなかなしい確信を抱かざるを得ない現実を目の当たりにする日々の中で、野田秀樹さんがこの戯曲に託した〈希望〉の意味を改めて噛み締めています。そして、このシアターコクーンで生前数々の名作を生み出した蜷川幸雄さんの七回忌を迎える本年、「NINAGAWA MEMORIAL」と冠した公演で演出を託されることの重責を強く感じています。それと同時に、二人の偉大な演劇人のレガシーを僕たちが繋いでいけることの〈希望〉に、これまでにない大きな興奮をおぼえています。成田凌さん、葵わかなさんというフレッシュなお二人をはじめとする魅力的すぎるキャスト陣に加え、異種混合で多彩なスタッフの皆さんとともに、パンドラの鐘の中に残された人類の〈希望〉を、その鐘の音に乗せ、古代から現代、そして遠く未来へと響かせたい。それが僕の願いです。成田凌コメント20年前から様々な方々が演出され、演じられてきたこの『パンドラの鐘』、"ミズヲ"を演じさせていただきます。自分自身、初めて舞台に立たせていただきますが、気の知れた方や信頼できる方、大先輩方に支えられながらしっかりとミズヲを演じられたらと思います。葵わかなさんは前回お母さんだったのでまた違うお芝居ができるのをたのしみにしています。迫力のあるものをお見せ出来ますよう、頑張ります。葵わかなコメント脚本を初めて読ませていただいた時の気持ちが、今も強く残っています。不思議で突拍子もなくて、巧妙で、切なくて…色々な気持ちが浮かびすぎて、なんて言葉で表したらいいのかわからないくらいなのですが、それを表現する立場に加われることがとても嬉しいです。成田凌さんとは親子という間柄を演じて以来の共演なので、不思議な気持ちもあるのですが、とても心強いです。この作品ではどんな関係性をお見せできるのかとても楽しみです。演出の杉原邦生さんをはじめとする座組の皆さんとご一緒させていただけることに、とてもワクワクしています!精一杯頑張りたいです。【公演概要】COCOON PRODUCTION 2022 / NINAGAWA MEMORIAL『パンドラの鐘』作:野田秀樹演出:杉原邦生出演:成田凌葵わかな前田敦子玉置玲央大鶴佐助森田真和亀島一徳山口航太武居卓内海正考王下貴司久保田舞倉元奎哉米田沙織涌田悠柄本時生片岡亀蔵南果歩白石加代子【東京公演】公演期間2022年6月6日(月)~28日(火)全25回公演会場Bunkamuraシアターコクーン【大阪公演】公演期間2022年7月2日(土)~5日(火)全5回公演会場森ノ宮ピロティホール【チケット発売日】東京公演:2022年4月17日(日)AM10:00~大阪公演:2022年5月22日(日)AM10:00~
2022年03月14日TBS日曜劇場「DCU」に出演中の趣里が、蜷川実花監督作『ホリック xxxHOLiC』に出演していることが分かった。【ミセ】を訪れる女性を演じる。「ブラックペアン」や「イノセンス 冤罪弁護士」に出演し、「レッドアイズ 監視捜査班」では百目鬼静役の松村北斗と共演した趣里さん。今作で演じるのは、侑子(柴咲コウ)が営む、願いを叶える【ミセ】を訪れるキャラクター、美咲。本作では、人の心の闇に寄り憑くアヤカシが視えることで、孤独に生きてきた四月一日(神木隆之介)が、対価と引き換えにどんな願いも叶えてくれる【ミセ】に迷い込み、女主人・侑子と出会い、不思議な運命に足を踏み入れていくことに。知らず知らずのうちにアヤカシに取り憑かれてしまい、図らずも侑子の元を訪れる美咲。趣里さんは「自分を大きく見せようとすぐ嘘をついてしまう女性です」とキャラクターについて説明し、「彼女には取り憑かれてしまう時にアヤカシが見えて別世界のことのように思うと同時に、一歩間違えてしまうと普段の私たちもそうなりかねないという危うさを感じました」と印象を明かす。また撮影をふり返り、「遠い世界のようで身近にも感じられる実花さんの作品が好きで、ずっと憧れていたのでTHE蜷川組を体験できたことはすごく嬉しかったです!」と初参加の喜びを語っている。そんな美咲のキャラクター写真も到着。蜷川監督自ら撮りおろしたビジュアルには、何かを抱えていそうな表情でこちらを見つめる、彼女の心の闇が気になる一枚となっている。なお、【ミセ】を訪れる女性キャストは、趣里さんを第1弾として、5日連続で発表していく。『ホリック xxxHOLiC』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ホリック xxxHOLiC 2022年4月29日より全国にて公開©2022映画「ホリック」製作委員会 ⓒCLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
2022年02月02日東京エディション虎ノ門から、写真家・映画監督の蜷川実花とのコラボレーションアフタヌーンティーが登場。「Love In Bloom アフタヌーンティー」を2022年2月8日(火)から3月14日(月)まで、「SAKURA アフタヌーンティー」を3月15日(火)から4月30日(土)まで提供する。東京エディション虎ノ門×蜷川実花のコラボアフタヌーンティー東京エディション虎ノ門に、独特の色彩美と幻想的な世界観で国内外問わず多くの人々を魅了する写真家・映画監督 蜷川実花とのコラボレーションアフタヌーンティー2種が登場。「花」の可憐さや妖艶さ、生命力を繊細に切り取った艷やかな作品から着想を得たメニューを展開する。“カラフルな花園”を思わせるアフタヌーンティー「Love In Bloom アフタヌーンティー」は、カラフルな花園を思わせる彩り豊かなアフタヌーンティー。スイーツは、いちごやラズベリーなどで仕立てたフルーツサラダにバタフライピーを使用した美しいジュレを合わせた「カラフル フラワー ゼリー」、エディブルフラワーを添えた「チョコレート マカロン」、チョコレートムースと赤いベリーのジュレにバラの香りをプラスした「ローズ チョコレートムース」などが揃う。一方セイボリーは、色鮮やかな「ブルーベリー サンドイッチ」、サクサクのリンゴをアクセントとして加えた「きゅうり&ミント ガスパッチョ」、爽やかな風味の「にんじんレモンタルト」などを味わえる。写真集「SAKURA」をイメージした“桜”スイーツ蜷川実花の写真集「SAKURA」をイメージした「SAKURA アフタヌーンティー」では、満開に咲き誇る桜のような“ピンク”を基調にしたスイーツ&セイボリーを提供する。スイーツのプレートには、花びらが浮かぶジュレや、桜のクリームとクランチをあしらったクリームブリュレ、カスタードクリーム&苺を桜のクリームで包んだモンブラン、桜色のマカロンを用意。セイボリーのプレートには桜色のパンナコッタや、紫芋のサンドイッチ、アサイーで風味付けしたクリームチーズタルトなどを並べた。【詳細】東京エディション虎ノ門 x 蜷川実花 コラボレーション アフタヌーンティー場所:東京エディション虎ノ門 31F「ロビー バー」住所:東京都港区虎ノ門4-1-1■「Love In Bloom アフタヌーンティー」提供期間:2022年2月8日(火)~3月14日(月)提供時間:12:00~17:00 (L.O. 16:30)価格:ファイン ティーセレクション 8,500円、ルイナール ブラン ド ブラン 1杯 12,100円(サービス料込)内容:<スイーツ>カラフル フラワー ゼリー、チョコレート マカロン、ラブ パッション ボンボン ショコラ、ローズ チョコレートムース、スイート&サワー チョコレートタルト<スコーン>チョコチップ&プレーン スコーン<セイボリー>きゅうり&ミント ガスパッチョ、にんじんレモンタルト、フランボワーズ マスカルポーネ、ポテトサラダのワッフル、ブルーベリー サンドイッチ■「SAKURA アフタヌーンティー」提供期間:2022年3月15日(火)~4月30日(土)提供時間:12:00~17:00 (L.O. 16:30)価格:ファイン ティーセレクション 8,500円、ルイナール ブラン ド ブラン 1杯 12,100円、ルイナール ブリュット ロゼ 1杯 12,600円(サービス料込)内容:<スイーツ>SAKURA香るブラマンジェとジュレ、SAKURAクリームブリュレ、フランボワーズ ボンボンショコラ、SAKURAといちごのモンブラン、SAKURA マカロン<スコーン>レーズン&プレーン スコーン<セイボリー>ビーツ パンナコッタ、紫芋サンドイッチ、かぶとフムスのタルト、アサイークリームチーズタルト、サーモンタルタル トースト【予約・問い合わせ先】TEL:03-5422-1600
2022年01月15日2006年、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督に就任した蜷川幸雄が立ち上げた高齢者演劇集団「さいたまゴールド・シアター」。日本を代表する演出家が、55才から80才までのメンバーによる劇団を立ち上げたニュースは当時、大きな話題に。あれから15年が経ち、66.7才だった団員の平均年齢は81才となり、団員数も発足時の48名から33名に減少。そして2020年コロナ禍に突入したことで、惜しまれながらも今年解散が決定。その最終公演が12月19日(日)より彩の国さいたま芸術劇場大ホールにて開幕する。最後の作品となるのは、太田省吾の代表作『水の駅』だ。太田が生み出した“沈黙劇”の1作として知られる同作は、これまで国内外で高い評価を得て上演が重ねられている。その内容は、中国で生まれた太田が幼少期に迎えた敗戦と引き揚げの体験、その時目にした大きな荷物を担いで延々と歩いていく人々の姿が根源になったという。舞台上には、取っ手の壊れた水道から水が細く流れ続けている。静寂の中、蛇口から滴り落ちる水の音だけが聞こえる。ここを通り過ぎて行った無数の人々が捨てていった投棄物が山をなしている。荷物を抱えたさまざまな人が、この水場を訪れる。人目もはばからず水を奪い合う人々、水をじっと見つめる人、身体を洗い流す人。近寄り、水に触れ、やがて水飲み場を後にしてそれぞれの場所に向かっていく……。杉原邦生撮影:細野晋司一切のセリフを排し、完全な沈黙のまま極端にゆっくりとしたテンポで進む劇の世界。今回は、2019年に自身のカンパニーKUNIOでも同作を上演した杉原邦生の構成・演出・美術で上演される。杉原は「蜷川さんや太田さんのレガシーを未来へ繋いでいくことも含め、さまざまな演劇史上の意義と真摯に向かい合い、意味ある作品にしたい」とコメント。プロの俳優とは異なる生活者としての存在感を武器に、人生のリアルを背負って舞台に立ち続けてきた面々が挑む最後の舞台をぜひ。なお、さいたまゴールド・シアターのメンバー以外に、KUNIOでの公演で少女役を演じた井上向日葵、小田豊も出演する。文:伊藤由紀子さいたまゴールド・シアター最終公演 『水の駅』2021年12月19日(日)~2021年12月26日(日)会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
2021年12月15日神木隆之介×柴咲コウがW主演を務める蜷川実花監督最新作『ホリック xxxHOLiC』。この度、追加キャストとしてDAOKOとモトーラ世理奈の出演が決定。さらに特報映像&蜷川監督による撮りおろし特写&音楽担当も解禁となった。神木隆之介×柴咲コウのW主演に続き、松村北斗や玉城ティナがキャストとして発表され注目を集めている本作。この度、柴咲さん演じる【ミセ】の女主人・侑子と一緒に暮らす謎の少女・マルダシ役に独特の世界観で音楽シーンを彩り続けているアーティスト、DAOKOが決定。同じく【ミセ】で暮らす少女・モロダシ役には、多くのファッション誌でモデルとして活躍する一方、女優としても唯一無二の繊細な存在感を放つモトーラ世理奈が出演する。蜷川監督自ら撮りおろした2枚の写真では、四月一日(神木さん)、侑子(柴咲さん)、マルダシ(DAOKOさん)、モロダシ(モトーラさん)が妖しい雰囲気漂う【ミセ】にいる鮮やかなカット。もう1枚は四月一日、百目鬼(松村さん)、ひまわり(玉城さん)の同級生3人組が、制服姿でクールな表情を浮かべた学校での一瞬を切り取ったものとなっている。30秒の特報映像では、四月一日が迷い込んだ【ミセ】の扉が開き、女主人・侑子が「いらっしゃい、ここは願いを叶えるミセ」と出迎えるシーンから始まる。さらに、四月一日の同級生でアヤカシを祓う者・百目鬼とアヤカシに憑かれる者・ひまわりも登場。VFXで表現された“アヤカシ”の様子や、炎の中“アヤカシ”に向かって弓を構える百目鬼、幻想的かつエキゾチックな【ミセ】のビジュアルなど、まさに“究極の新体感ビジュアルファンタジー”の名にふさわしい、艶やかで魅惑的な映像だ。そして、本作の音楽を担当するのは、電子音楽作品からピアノソロ、映画音楽、サウンド・インスタレーションなど、多岐に渡るジャンルで世界的に活躍し、映画『ミッドナイトスワン』では第75回毎日映画コンクール・音楽賞、第30回日本映画批評家大賞・映画音楽賞をダブル受賞し話題となった渋谷慶一郎。さらに、ストーリーのキーとなる“アヤカシ”のサウンドデザインは、サウンドアーティストのevalaが務めた。立体音響の技術を駆使した音像が映画館を駆け抜け、渋谷さんとはドバイ万博でも共演が予定されている仏教音楽・声明の演奏家、藤原栄善の声が強力にフィーチャーされるなど、通常の映画音楽の枠を逸脱した多層的な展開となっている。四月一日が【ミセ】と学校のふたつの世界でどのような物語を紡いでいくのか、期待が高まる。『ホリック xxxHOLiC』は2022年4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホリック xxxHOLiC 2022年4月29日より全国にて公開©2022映画「ホリック」製作委員会 ⓒCLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
2021年12月06日CLAMP(クランプ)の漫画『xxxHOLiC』が実写映画化。映画『ホリック xxxHOLiC』として、2022年4月29日(金・祝)より公開される。蜷川実花が監督、神木隆之介&柴咲コウがW主演。CLAMPの人気漫画『xxxHOLiC』が実写映画化原作の『xxxHOLiC』は、耽美的なビジュアルで超常現象を描く、創作集団・CLAMPのベストセラーコミックだ。ヤングマガジンで2003年から2010年まで連載され、単行本の売り上げは累計1400万部を突破。これまで小説化・アニメ化・実写ドラマ化・舞台化をされてきた人気漫画が、初めて実写映画化される。<映画『ホリック xxxHOLiC』あらすじ>どんな願いも叶えてあげる。ただし、それに見合う代償が必要—————ここは心の奥に潜む願いを何でも叶える【ミセ】。さあ、あなたの願いは?人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えてしまう孤独な高校生・四月一日(ワタヌキ)。その能力を消し去り普通の生活を送りたいと願う四月一日は、ある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。「どんな願いも叶えてあげる。ただし、それに見合う対価をいただく」。妖しく美しい【ミセ】の女主人・侑子(ユウコ)は、四月一日の願いを叶えるために、彼の“一番大切なもの”を差し出すように囁く。四月一日は、侑子のもとで暮らし【ミセ】を手伝うように。やがて同級生の百目鬼(ドウメキ)やひまわりとも仲を深めていき、悩みを抱えた人々と出会ううち、想像を超える大事件に巻き込まれていく――!監督は蜷川実花メガホンを取るのは、日本を代表する写真家でクリエイターの蜷川実花。これまでに映画『Diner ダイナー』『人間失格 太宰治と3人の女たち』やNetflixオリジナルドラマ「FOLLOWERS」を手掛け、映像作品でも実績を残している。蜷川実花は、『xxxHOLiC』刊行当時から原作のファンで、約10年にわたり映画化を熱望し、構想を温めてきたという。劇中には、VFX満載のアクションシーンも登場するとのこと。唯一無二なCLAMPの世界を、蜷川実花がどのように実写化するのか注目したい。神木隆之介&柴咲コウがW主演四月一日君尋(ワタヌキ・キミヒロ)...神木隆之介人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えるという特殊な能力のせいで人と距離をとり、普通の生活を送りたいと願っている孤独な高校生。“アヤカシ”との対決シーンに注目。主演を務めるのは、『フォルトゥナの瞳』『屍人荘の殺人』で主演を務めた神木隆之介。壱原侑子(イチハラ・ユウコ)...柴咲コウどんな願いも叶えるという不思議な【ミセ】の女主人。四月一日の能力を見抜き、対価と引き換えに彼の願いを叶えようと申し出る妖しく美しい女性。「ガリレオ」シリーズ第3弾『沈黙のパレード』の公開も控える柴咲コウが、神木隆之介と共にW主演を務める。神木隆之介と柴咲コウが共演を果たすのは、神木が10歳の時に出演したTVドラマ「Dr.コトー診療所」以来だ。百目鬼静(ドウメキ・シズカ)...松村北斗クールでミステリアスな、四月一日の同級生。寺の息子で、巧みな弓の使い手。四月一日同様に特殊な能力を持つ。映画『ライアー×ライアー』『劇場版 きのう何食べた?』などに出演したSixTONESの松村北斗が演じる。九軒 ひまわり(クノギ・ヒマワリ)...玉城ティナ四月一日と百目鬼の同級生。明るい笑顔の陰に謎を秘めた、ツインテールの美少女。蜷川実花監督映画『Diner ダイナー』への出演経験を持つ玉城ティナが担当。マルダシ...DAOKOモロダシ...モトーラ世理奈【ミセ】の女主人・侑子と一緒に暮らす謎の少女・マルダシとモロダシ、通称マル・モロ。侑子を慕い、四月一日になついていく。いつも二人。女郎蜘蛛&アカグモに吉岡里帆と磯村勇斗女郎蜘蛛...吉岡里帆”アヤカシ”を操り、四月一日を襲う妖艶な悪女。映画版では物語の鍵を握る重要なキャラクターとなる。『ハケンアニメ!』で主演を務める吉岡里帆が、蜷川組に初参戦。アカグモ...磯村勇斗ヒトでありながら女郎蜘蛛を崇拝する手下という、映画オリジナルキャラクター。劇場版『きのう何食べた?』『東京リベンジャーズ』など、話題作に立て続けに出演している磯村勇斗も、蜷川組に初めて参加する。【ミセ】に訪れるキャラクター美咲...趣里知らず知らずのうちにアヤカシに取り憑かれてしまい、図らずも【ミセ】の女主人である侑子の元を訪れることになる女性客。【ミセ】に彼女が訪れることになった理由とは…?そしてなぜ彼女はアヤカシに取り憑かれてしまったのか…?猫娘...西野七瀬“井戸の水が欲しい”という侑子のお願いを叶えるために【ミセ】に訪れる情報屋。大きな瞳をきゅるんきゅるんに輝かせ、侑子の願いを叶える対価として、大好きな魚(金魚)を手に入れようと可愛くおねだりする。アヤカシに取り憑かれた客...大原櫻子どうしても叶えたい願いがあり、侑子の【ミセ】を訪れる客。その願いはかなり強く、「どんな対価でもお支払いします!!」と鋭い眼つきで侑子を見つめ懇願。するとその欲望の塊がアヤカシとなり、黒々としたモヤに体中を覆われてしまうという業に満ちたキャラクター。四月一日を惑わす女性客...てんちむ侑子に願いを叶えてもらえた嬉しさを抑えられず、四月一日に思わず抱きついてしまうキャラクター。客の前ではポーカーフェイスの四月一日の表情が珍しく崩れるシーンで登場。座敷童...橋本愛四月一日に恋心を抱いているというキャラクター。四月一日に恥じらいながらプレゼントを渡すなど、思わず微笑んでしまうような可愛らしいシーンを見ることができる。本編カット&メイキングを盛り込んだ幕間映像劇場幕間映像は、編カットやメイキングを盛り込んだファン垂涎の内容。神木隆之介・松村北斗・玉城ティナの同級生3人組が制服姿で和気あいあいと笑いあう姿や、神木隆之介・柴咲コウ・蜷川実花監督のインタビューシーンなどを垣間見ることができる。音楽は渋谷慶一郎音楽を担当するのは、近年では映画『ミッドナイトスワン』で、第75回毎日映画コンクール・音楽賞、第30回日本映画批評家大賞・映画音楽賞をダブル受賞し話題となった渋谷慶一郎。壮大なエレクトロニック・ミュージックが、映画全編をより激しく、美しく彩る。ストーリーの鍵となる”アヤカシ“のサウンドデザインは、サウンドアーティストevalaが担当。立体音響の技術を駆使した音像が映画館を駆け抜る。また、渋谷慶一郎とドバイ万博でも共演が予定されている仏教音楽・声明の演奏家、藤原栄善の声を強力にフィーチャーするなど、多層的な音楽を展開する。監督・蜷川実花のコメントなお、映画『ホリック xxxHOLiC』の公開に合わせて、監督の蜷川実花は下記の通りコメントを寄せた。「どうしても xxxHOLiC を映画化したい!」と最初に打ち合わせをしてから、約 10 年。様々なことを乗り越えてやっと完成しました。終わってみるとこの時期に公開できることに,ある種の「必然」を感じます。音を立てて世界が変わる瞬間を体験した私たち、今だからこそ『xxxHOLiC』の中で語られていることが、より滲み入るように入ってきます。「この世界ではみんな誰かと関わって、何かを共有している。選ぶのはあなた自身、未来はそれぞれの選択の先に在る」原作の持つ力に導かれながら、新しい表現にたどり着けたと思います。やり切りました。ぜひ劇場にお越しください。【詳細】映画『ホリック xxxHOLiC』公開日:2022年4月29日(金・祝)監督:蜷川実花出演:神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗、玉城ティナ、DAOKO、モトーラ世理奈、趣里、西野七瀬、大原櫻子、てんちむ、橋本愛、磯村勇斗、吉岡里帆原作:CLAMP「xxxHOLiC」(講談社「ヤングマガジン」連載)脚本:吉田恵里香製作:映画「ホリック」製作委員会配給:松竹 アスミック・エース
2021年12月05日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは宝塚、伝説のトップスターである鳳蘭さん!第2回は「“マントをひらり”は、今でも私の得意技」。男役経験者ならではの小さな苦労、そしてトップスターだから見えた景色について。宝塚で男役、娘役のどちらを演じるかは音楽学校への入学時に決まります。背の順にズラッと並ばせ、真ん中でスパッと割って、背が低いグループを娘役、高いほうは男役。私は身長が170cmあり、当時後ろから2番目。当然男役です。娘役をやりたいと思ったことがあるか?ないない!ヒラヒラしたドレスとか全然似合わないし無理ですね(笑)。そこから15年間ずっと男役だったので、今でも所作に“男役感”が出てしまうんです。特に手!私は今でもついつい、男役っぽくバーンと出しちゃって、間違えた~!ってなります。でも困ることばかりではないですよ。蜷川幸雄さんの舞台に出たときマントを翻す仕草が必要とされ、私はいつもどおりヒラッとさせてサッと袖に引っ込んだの。そうしたら私が稽古に出ない日に蜷川先生が、「マントの使い方は鳳さんをよく見ろ」って言ったそうで(笑)。それを思い出すたびに、どんな経験も無駄ではないなと思います。100人のうち50人に愛されたらもう十分。私は背も高く顔立ちもはっきりしており、“舞台映え”する容姿だったのは事実。さらに私には、“エキゾティック”さがありました。辞書的な意味とは異なりますが、私が思うエキゾティックさというのは、顔だけではなく佇まい、オーラ、リズム感など…、舞台や映画で人を引きつける魅力のようなもの。どちらかというと欧米のスターに持っている人が多く、日本人ではあまりいなかった。そういう意味で、宝塚で私はトップスターという恵まれた立場になれたのだと思います。とはいえ宝塚は厳しい世界で、常に自分を客観的に見る視点が必要でした。それを通して学んだのは、100人いたら100人に愛されようと思わず、50人に愛されたら十分だということ。数字で実力が見えるスポーツと違い、エンタメは好みの世界。小柄な人が好きという人に、背が高い私を好きになってと言っても、それは難しいこと。欲を出しては駄目。前向きに諦めることって大事です。おおとり・らん1946年生まれ、兵庫県出身。’64年宝塚歌劇団入団、’70 年にトップスターに。退団後は舞台を中心に活躍。9/6~29、帝国劇場にて舞台『DREAM BOYS』に出演。※『anan』2021年8月25日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2021年08月23日