年末年始の風物詩! 冬の選手権、4175校の頂点はどこだ
その瞬間、会場の日テレはこの日一番のどよめきが起こった。16年連続18回目の出場の青森山田(青森)と84回大会優勝の野洲(滋賀)による1回戦が決まった瞬間が、11月19日に行われた『全国高校サッカー選手権大会』公開組み合わせ抽選会のクライマックスとなった。
第91回全国高校サッカー選手権大会 開催スケジュール
初戦でいきなり強豪同士の潰し合いを余儀なくされた両校だが、主将の反応は好対照だった。青森山田・椎名政志主将は「強いところと対戦したいと思っていたので楽しみです。積極的な守備からショートカウンターがうちの武器」とキッパリ。対する野洲・松田惠夢主将は「うーん、もう、あれなんで……」と戸惑いを見せつつ、「相手は毎年いいところまで勝ち上がっている。自分たちは挑戦者なので、がむしゃらにぶつかりたい」と続けた。
代表校の名前を見ると、第91回大会もここ数年のトレンドを色濃く反映していると言える(静岡・熊本のみ決勝は未消化)。
過去10大会の優勝校のうち、今大会の予選を勝ち抜いたのは野洲と滝川第二(兵庫)のみ。前回大会ベスト4のうち、今年も出場するのは四日市中央工(三重)のみである。『冬の選手権』で名門校が上位を独占していたのは昔の話。