くらし情報『「相当なバカだが音楽の天才」。行定勲監督、カリスマ指揮者・フルトヴェングラーを語る』

「相当なバカだが音楽の天才」。行定勲監督、カリスマ指揮者・フルトヴェングラーを語る

「相当なバカだが音楽の天才」。行定勲監督、カリスマ指揮者・フルトヴェングラーを語る
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー。没後60年にも近づこうという今をもってなお、神格化された人気を持つカリスマ指揮者。彼はまた、第2次世界大戦後、ナチスへの協力を指摘され、さまざまな批判の矢面に立った人物でもあった。

『テイキング サイド』チケット情報

来年2月1日(金)から東京・天王洲 銀河劇場で開幕するストレート・プレイ『テイキングサイド』は、フルトヴェングラーの戦争責任をアメリカの将校が厳しく追及する濃密な会話劇である。平幹二朗のフルトヴェングラーと、筧利夫のアメリカ将校・アーノルドが演技の火花を散らし、演出を映画監督・行定勲が束ねる注目の舞台。このほど銀座にて、この舞台に関するユニークなトークイベントが行なわれたのでレポートする。

出演者は、演出家・行定勲と、幻冬舎新書「カラヤンとフルトヴェングラー」の著者・中川右介。フルトヴェングラーという人物をどう捉えるか、ふたりの話が始まる。
行定勲は言う。「女にもてて女好き。政治状況の読みは音痴、矛盾を抱えた性格」。続いて、中川「人間は単純に割り切れないが、その点、フルトヴェングラーは、矛盾のかたまり、と割り切れる稀有な人。怪物的な魅力。

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